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◆童唄と鈴の音の主
目指した先は音の聞こえる先。
童唄と鈴の音。
鈴はともかく、童唄が聞こえるなら、それを歌っている人もいるはず。
(懐旧の念を抱かせる歌い手は誰なんだろう?)
会いたいと、
御剣 刀
は強く望んだ。
「呼んだ、かな?」
着物姿の男性が刀と
橘 千歳
の前に現れる。
「唄の主は、貴方ですか?」
問われた男性は小さく笑って、唄を紡ぐ。
君たちが聞いたのがこの歌なら、僕だよと、優しげに笑っていた。
手首に携えられた鈴が時折、繊細な音を響かせている。
「……貴方は、誰なんですか?」
「僕? 何処にいでもいる小説家だよ」
「この場所が何なのか、あなたは知っていますか?」
「さぁ、何だろう。僕もね、迷い込んだだけなんだよ」
――君たちも同じだろう?
男性は刀と千歳に尋ねた。
「でも俺はその童唄と鈴の音を聞いてここに来たんです」
「……成程。それで僕がここに連れてきたと思ったのかな?」
刀が頷いた。
千歳は黙って話を聞いている。自らがここに来たのはきっと別の理由。
今はただ、二人の話を聞いていようと。
「けれど、あながち無関係でもないかもしれないな」
「……と、いうと?」
「童唄を歌うとね、偶に不思議なことに出会うんだ」
ほら、今日みたいにと笑う。
「何故、唄を?」
「祖父によく歌ってもらった唄でね、口遊むのが癖なだけかな」
そうしてまた歌い出す。
懐かしいような音。旋律。
程よく低い声が、より心地良さを齎した。
鈴が鳴って、懐かしさを届ける。刀の傍ら、千歳が感じていたのは安堵。
なつかしい思い出には寂しさばかりだというのに。
「君たちは何かを見つけたのかい?」
二人とも小さく頷いた。
刀は今、童唄と鈴の音の主を見つけ、千歳は寂しさの世界で刀を見つけた。
「なら、もう帰るといい、その足元の子が連れて行ってくれる」
「足元……?」
刀と千歳が足元を見ると見慣れない黒猫が佇んでいた。
翡翠の瞳を持つ案内人のようにも見える猫は、じっとその時を待つだけだ。
「また会えるだろうか」
男性の紡ぐ唄と、ここの雰囲気は好きだと思うから。
「けど君が望めばもしかしたら会えるかもしれないし、来れるかもしれない」
「名前を聞いてもいいですか?」
「……浅葱 螢と言うよ。えっと君たちは――、」
逆に問われ、刀も千歳も自分の名を名乗った。
「では、また」
再会を仄めかすような言葉。
この浅葱 螢(あさぎ けい)と名乗った男性は何処か読めない空気を持っている。
ゆるりとした空気、浮かべた笑み。
きっと、偽りでは無いのだろうけれど。
黒猫がにゃーと鳴ければ、そこはもう見慣れた世界。
不思議な体験の後、数分は二人とも黙ったままでいた。
「ねぇ、御剣君…聞きたいことがあるのだけど」
会話を切り出したのは千歳の方。
「……ん?」
「今度の数学の小テストの勉強ちゃんとしてる?」
「橘、何を言っているんだ?テスト勉強なんかしてるわけ無いだろう?」
しれっと言う刀に対し、
「御剣君!」
千歳の通る声。
「あっ、はい」
正座をしてしまう程に圧倒される刀。
しばしのお説教タイムが始まる。
若き学生のたちの姿を見送った螢は軽やかに踵を返した。
紡ぎ出される静かな童唄。
彼の手首でしゃらりと鈴が鳴った。
暮れは夜を連れてくる。
不思議な場所はそっと眼を閉じて。
また、いつか。
また、いずれ。
気まぐれに繋がるその時を、ただ静かに待っている。
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あとがき
担当マスター:
癒雨
ファンレターはマスターページから!
たいへんお待たせしました、リアクション完成です。
今回は交流と言うよりも内面に入り込んだり、触れたり、または考えたりするものなだけに
PCさんの色々な面を見せて頂けたことを嬉しかったです(、、*)
普段見えない部分にときめきを隠せない癒雨です。
深い部分を沢山お預かりできて、光栄でした……!
基本は、アクションの流れそのままに解釈させて頂きました!
……が、食い違いなど無いと良いなと願いつつ。
ほぼアドリブSで頂けてしまったので、思うままさせて貰った部分もあります。
凡てを拾いきれなかったところについては力不足ですが、内面に触れるものは大好きです。
重たいものも軽いものも、皆参加者さんを構成するものであると思っています。
こういった機会に出会えたことはMSとして物語を紡ぐ上で、とても勉強になりました。
(※意訳、大好きです!)
また、ほぼ詳細も明記していなかった『誰か』についても
絡みのアクション頂きまして有難う御座います。
彼の名前は『浅葱 螢(あさぎ けい)』と言います。
職は小説家。もれいびですが、特別不思議な存在ではありません。
またお会いする時は、きっとご縁が繋がる時だと思います。
ご参加有難う御座いました。
少しでも皆様の心に何かがお届け出来ています様に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月08日
参加申し込みの期限
2013年07月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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