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せんせいといっしょ:樋口先生のろっこんお悩み相談室
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【
灯 斗南
の場合】
「紅茶で良かったかしら? ミルクもあるけど」
「いえ……ストレートで」
ティーカップに注がれた紅茶は、まるで自分の髪の色のように鮮やかな、赤。その水面に映る眠たげな顔を、別人のように見つめながら、やがて
灯 斗南
がぽつりぽつりと話を始めた。
「先生が……“不思議な力”について話を聞いてくれるっていう、噂を聞いたので」
「不思議な力……ろっこんのことね?」
樋口先生がカップを置き、わずかに居住まいを正す。
「僕も、その不思議な力を持っている。どんな力かは、ここでは明かせないけど。
そして、僕以外にも特別な力を持っている人達がいて、
その中には自分の勝手な理屈で人々の“ふつう”を壊そうとしている者達がいるんだ」
「フツウ、……」
これまでの他の生徒たちの相談でも、何度か耳にする機会があったのだろう。樋口先生が、その平凡で奇妙な言葉を、つぶやくように繰り返す。
「だから僕はそんな者達と戦い、
自分の知っている人達が“ふつう”に日々を過ごせるようにしてあげたい。
この、特別な力を使って」
灯の手の平に力がこもり、傾いたカップから少し中身がこぼれる。その液体の行方を見つめながら、樋口先生の方は言葉を探しあぐねていた。この生徒が、どんなろっこんを持っているのかがまず分からないし、フツウを壊そうとする者達……というのも、何だか漠然としている。一般人である先生には、どのように危険な存在なのかが、すぐにイメージできないのだ。
一方で、灯斗南の方には明確な後悔があった。
以前、心の秘密を強制的に聞き出すというろっこんで事件を起こした生徒を、
私的な判断で彼は見逃してしまった
ことがあったのだ。そのことで自分の行いに迷いが生じ、先生に相談しに来たのである。
けれど、その事件について話すことは、自分の秘密を明かすことにも繋がる。そこはどうしても話す気になれなかった灯の相談は、結果としてひどく漠然としたものになった。
「その……戦うって、さっきあなたは言ってたけれど。
何故そんな危険そうなことを、あなたがしなくちゃいけないの?」
ようやく聞き返した先生に、
「なぜそうするのか……?」
カップを置き、考え込んだ赤毛の少年が、やがて思い出したのは遠い日の記憶だった。
「昔爺ちゃんから、『善行と努力は人の見てない所でやるものだ』って教えられたから」
「…………」
何か言いかけた樋口先生が、そこで口をつぐんで、黙り込んでしまった。
一方で灯の方は、先生に話したことで自分が何のために戦ってきたかの原点を思い出し、
「相談できて楽になりました。おかげで、もう一度戦う気力が湧いてきた」
と礼を述べ、準備室を後にしようとする。
「あ、待って灯くん?」
呼び止められて、怪訝な顔で振り返る灯。
「あなたのそのお祖父様は、まだご存命なのかしら?」
何を言われているのだろうと、すぐには答えられない灯。
「もしまだご存命なら、もう一度今のお話、相談してみてもいいと思う。
あなたに……アドバイスできるのは、そのお祖父様しか、いないみたいだから」
「……? はい」
曖昧に首をひねりながら、そして灯は退室していった。
「……ふう。だめね、私」
緊張を解き、ため息をつく樋口先生。
「あの子が……自分の行動の矛盾に、自分で気付いてくれるといいんだけど」
難しいかもしれないけれど、願わずにはいられない。そして、片付けようとしたカップをふと見て、
「……飲んでくれなかったのね」
結局口を付けられることのなかった紅茶を、さびしそうに先生は手に取るのだった。
【
御風 不二夫
の場合】
「……こ、これは実は俺の話じゃねえんですけど……俺のダチの話になっちまうんすけど」
大きな身体をしきりに落ち着きなく揺らし、やおらそう切り出したのは、1年1組の
御風 不二夫
だ。
「あら……お友達の相談、なの?」
不思議そうに問い返す樋口先生を、制するようにばっと手を拡げ、
「あ、俺がきたことは内緒にしてください、気使わせるとまずいんで!」
と慌てて言いつのる御風、いちいち声と動作が大きい。整髪料で立てたツンツン頭に、赤いフレームのメガネが、やけにチグハグな印象の生徒だ。
「俺が代わりに来たのはそいつは超が付くほど意地っ張りで、
誰かに相談なんて滅多にしねえ、虚勢ばっかり張ってる馬鹿な奴でしてね……
おっと、これは相談と関係ねえか」
そう言いながら制服のネクタイを緩めて、何が暑いのか脂汗をかき始める御風を、ちょっと面白そうに見つめる樋口先生。
「分かったわ、そのお友達の名前も聞かないでおきましょう。続けて?」
「……で、そいつは昔、すげーワルだったらしいんですよ、
近所じゃしらねえ奴がいねーくらいの、喧嘩うってきた相手はその場で血祭り、
逃げたやつがいてもどこまでも追っかけ執拗にボコって……おっと、また脱線しちまった……」
チラチラ先生を見る御風だったが、樋口先生は涼しい顔で話を聞いている。
「そんでまぁあることがあっていらい、喧嘩は卒業、
高校からは真面目に過ごそうって思ってたんすよそいつは、
けど入学式以来、変な能力に悩まされるようになった、
急に腕がごっつい鉄の塊になっちまうんすよ、しかも超でけーの、
人に当たっちゃあぶねえし邪魔でしょうがねえ、
しかもそれから妙なことに巻き込まれる日々だ、
そいつもほっときゃいいのに困ってる奴がいれば、つい飛び込んでまた暴力振るっちまう……
どうすりゃいいんすかね、俺……のダチは……やっぱよみてられねえもんは見てられねえ、
でも放っとくのが、やっぱり正しいんすかね……」
ひと息にそうまくし立てて、グラスの水を飲み干す御風不二夫に、「そうねえ……」と思案顔の先生。気のせいかもしれないが、やっぱり少し目が笑っているみたいだ。
「まず先生は、喧嘩や暴力で物事を解決しようとする人は、好きじゃないわ」
「そ、ソウッスヨネー……」
ガックリ肩を落とす御風。樋口先生は教師であり女性だ、予想してしかるべき返答だろう。
「だから、そのお友達が暴力を振るおうとしたら、
御風くん、あなたがそれを止めてあげて」
「へっ?」
仰天して思わずメガネもずり落ちる御風、
「おっ、俺がっすか?」
「そうよ。友達思いのあなたの言うことなら、きっとその子も聞くと思うわ」
その両手をにぎって、真剣な顔でお願いする先生。
「いやー……それはどうだろうなー。むっ、難しいんじゃないすかねー……」
「大丈夫。あなたみたいな真面目な生徒、先生他に知らないもの。
御風くんになら、きっと説得できると思うわ」
「いやあ、どうかな……」
この後も延々このやりとりが続いたことは、言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月01日
参加申し込みの期限
2013年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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