あなたは今、音楽準備室のドアの前で迷っている、
あなたには、ある悩みがある。
それはこの春から、あなたの身体に宿ってしまった、不思議なチカラのことだ。
そのチカラは、
ろっこんと呼ばれている。
あなたは思い余って、まわりの大人に相談したこともあったかもしれない。けれど、
「超能力? 何をバカなことを」
その返答はきっと、このような冷ややかなものだったろう。
けれどあなたは最近、あるウワサを聞く。
この寝子島高校に、
ろっこんの存在について知っている先生が、いるというのだ。
あなたは決意に顔を上げ、思いきってドアをノックする。
「どうぞ」
と涼やかな声に促され、あなたはその部屋に入る。
楽器の手入れをしていた
樋口 弥生先生は、顔を上げ、入ってきたあなたの目をじっと見る。
しばらくの沈黙のあと、ふっと息を吐き、
「そう、
あなたも……もれいびなのね」
安心させるように穏やかに笑い、目の前の席をあなたに勧める。
「何か、悩みがあるのね?
あなたみたいに相談に来る生徒、最近少しずつ、増えてきてるのよ」
何か飲む?とあなたに尋ね、お茶の支度をする先生。
「らっかみ、ろっこん、もれいび……
あなたたちの話は、聞くたびに不思議で、驚いちゃうけれど。
でも、あるきっかけがあって、
私はその不思議を、信じるようになったの」
そして、腰掛けたあなたにそっと飲み物を勧め、
「たいしたアドバイスはできないかもしれないけれど、でも秘密は必ず守るって約束する。
私でよかったら、話してみて。あなたが、何に悩んでいるのか」
こんにちは、ゲームマスターの鈴木二文字です。
今回の「せんせいといっしょ」シリーズは、ちょっと趣向を変えて
樋口先生の「ろっこんお悩み相談室」となります。
もれいびになって、不思議なチカラを手にしてしまったあなた。
ろっこんについて何か思い悩んでいることがあったら、
思いきって、樋口先生に相談してみませんか?
彼女はきっと真剣に、あなたの話を聞いてくれることでしょう。
▼NPC情報・樋口 弥生:
・寝子島高校で現在、もれいびたちの存在を知っている、唯一の先生です。
・この春、彼女も巻き込まれたある事件により、らっかみともれいびの存在に気付きました。
・強い霊感を持ちますが、彼女自身はろっこんを持たない、ただの『ひと』です。
▼相談内容について:
ろっこんに関する悩みであれば何でもかまいませんが、
「発動条件を満たしているはずなのに、シナリオ内でろっこんが発動しない。何故ですか?」
などといったプレイヤー視点からの/メタ的な質問や相談については、先生は答えることができません。
また、『ひと』である彼女の前ではろっこんが発動しづらいため、
実際にろっこんを目の前で使って見せることも難しいでしょう。
あなたがこの不思議なチカラと、どうやって出会い、今どんな悩みを抱え、
これからこのろっこんと、どのように付き合っていこうと思っているのか。
または、迷っているのか。
そんな相談であれば、樋口先生は真摯に耳を傾けてくれます。
基本的に彼女は「話を聞くだけ」ですが、『ひと』であるという客観的な立場から
何か気付いたことがあれば、短いアドバイスをもらうことはできるかもしれません。
▼状況設定について:
とくに場所や時間の指定がない場合は、「放課後」「無人の音楽準備室で」「先生と1対1での」相談となります。
防音はしっかりしておりますので、相談内容が他の人に聞かれる心配はありません。
内緒話ができるような場所であれば、屋上やカフェに先生を呼び出した/偶然出会った
など、シチュエーションは好きに決めていただいてかまいません。極力ご希望に沿います。
また、基本的には先生と1対1での相談ですが、
お友達同士で連れ立って、樋口先生の所に来ていただいてもかまいません。
GA名を明記して、複数人での相談だとマスターに分かるようにしてください。
GAの場合、とくに断りが無ければ、GAメンバーはお互いのろっこんの内容について、
あらかじめ知っているものとして描写いたします。
その他、ろっこんについてのお悩みであれば、もれいびではない『ひと』の生徒でも、
または『まだろっこんに無自覚なもれいび』さんなどでも、シナリオ参加は可能です。
それでは皆様のご相談、お待ちしております。鈴木二文字でした。