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<花浴衣>花衣まとう君へ
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植物園らしき通路を抜けた先、そこでは小さな納涼会に近い『ささやかな花と緑の祭』と銘打たれたお祭りをやっていた。
会場は、橙色の明かりが灯る不思議な花が、高い所にぼんぼりのように連なりぶら下げられており、混雑ではない程度の温かな賑わいを見せていた。
「結構賑わっていますね。
……ところで、にゃんこはいないかな?」
綾辻 綾花
が辺りを確認するように呟く。
綾花のねこ達との邂逅を収めてきた猫メモは、今日のお祭りの日であっても、きちんと巾着袋に収められている。
綾花は、そこに新たな猫との出会いを追加したいと、しばらく草花あふれる会場を歩き回った。
しかし、それらしき影は見受けられず……
「少し、残念です……」
「よう、お嬢ちゃん! どうかしたかい!?」
しょんぼりする綾花に、この納涼祭唯一の出店となるのであろうジューススタンド『MI・TSU』の店主らしい頭部がつるんとした厳つい外見の男が話し掛けてきた。
「実は……」
「おじさん! ここ何やってんの?」
「おう! ここはジューススタンドだ。
色んな花の蜜の味と風味を提供してるってな!」
「ジュースだ、やったー!
いいな、うまそー!」
主人の言葉に、全力で走って少し喉も渇いたところ。嬉しさに飛び跳ねた
源 竜世
に、
タイラ・トラントゥール
が思わず釘を刺す。
「おい! こんな場所で良くわからない物を口にするなど危険だろうが」
「大丈夫だって! みんなおいしそうに飲んでんじゃん。
じゃあオレ、お任せジュース割り! 炭酸のジュースで!」
「あいよ! 任せとけ!」
「お待ち!!」
そうして、二人の目の前に並べられたのは『花の蜜の炭酸お任せジュース割り』と『花の蜜の炭酸割り』だった。
「二つ……? ボクは別に頼んでいないぞ」
「ぼっちゃん一人飲まないのも勿体ないだろ? まあサービスだと思ってくれや!」
「いいじゃん、別に! おっちゃんも、そう言ってくれてるんだし!」
店主の勢いと、竜世のペースに乗せられそうになっている気がするが、店の人間がサービスというのならば、強く固辞する理由もない。
「……」
タイラは胸に残る憮然とした思いをため息で流して、仕方なくそれを受け取った。
「……他に店はないみたいだな」
会場に到着し、辺りを見渡した
八神 修
は、唯一の店と言えるジューススタンドの方へと向かった。
「へい! いらっしゃい!!」
「すみません。ここにお土産になりそうなものは売ってませんか。
花好きの友人にあげたいのですが」
駄目元で、店主にそう尋ねてみれば、
「すまねぇなぁ、何せ小さすぎる納涼会だから、屋台はここしかねえし……
そうだ、土産ならこんなのどうだい? 配ってるオレのカミさんの手作りなんだがよ」
その言葉に店主が出してきたのは、可愛らしい明るい黄色の花を模したイヤリングのレジンアクセだった。
手作りだと言うが、普通に店売りされていたとしても全く違和感を感じない。
「本当に、無料で?」
「ああ、付けてくれる人がいればこっちが金を払いたいくらいってなもんだ!」
そんな冗談交じりの言葉と共に、修の手には可愛らしいアクセサリーが受け渡された。
「お待ちっ! ムラサキツメクサの炭酸割りだよ!」
ジューススタンドに辿り着いて。店主に花の蜜割りの飲み物を受け取った
羽生 碧南
は、試しにスタンドの側で一口飲んでみた。
「美味しい!」
碧南は初めて受ける味の感動に一気にそれを飲み干すと、同じものを頼み直してイートインスペースに席を取る。
二人席の向かい側には誰もいない。しかし、ほんの少し碧南の心に秘められし乙女ゲームモードにスイッチが入れば、
『今日は、誘いに乗ってくれてありがとう。それだけでも嬉しいのに、こんな素敵な浴衣姿を見せてくれるだなんて』
『おまえが飲んでいるドリンク、少しもらってもいいか──い、いや! 間接キス的な意味合いじゃなくて!』
そこに誰もいなくても──否、碧南の心に深く刻まれた、それまでに攻略してきた乙女ゲームの中より【夏のデートイベント<夏祭り編>】が、脳内で無意識に自動編集されたスチルとボイスという形で、よどみなく再生されていく。
「(うん……! うん……!)」
乙女モードに感極まって、一人こくこくと頷く碧南。
「そうっ、ここでうっかり食べていたもので浴衣を汚しちゃったりして……!」
『きゃあっ、たいへん浴衣が……! どうしよう』
『大丈夫かいっ? 僕がしみ抜きの応急処置しておくから、家に帰ったらきちんと洗っておくんだよ。僕もまたその浴衣を着た可愛らしい君が見たいからね』
「ん、ん~……!」
思わず悶える乙女ゲームの世界。
碧南は一人思い切り顔を押さえながら、声にならない黄色い奇声を上げそうになるのを必死に堪えた。
突如迷い込んだ植物園の行き着いた先。
アケーチ・タッマーキ
と、
ベルラ・ガーネブラッディ
は互いの姿を見比べてその驚きを隠すことができなかった。
「しかし驚きました……! まさか、植物園の美しい薔薇が、まさかこの浴衣の模様になってくださるなんて……!」
「確かに、こりゃあ美事な」
一際艶めく黒の浴衣に存在を誇張する美しい青薔薇が入ったアケーチの姿と併せ、ベルラも自分の浴衣を目に入れる。
「あぁ、ベルラさんのお姿が更に美しいです」
うっとりするアケーチの傍ら、ベルラの浴衣に入ったのは、浴衣の裾から大きく場を取り咲き誇る一輪の銀朱の柘榴。浴衣生地に大きく映えるそれを、存在を潰されずに着こなせるのはベルラの存在感の賜物であっただろう。
そうして、二人はこの会場の詳細を知っている唯一の店であるジューススタンドに寄り、話を聞く傍らで、成年へのお勧めとしてアルコールカクテルを勧められた。
「カクテルですか……!
良いですね、ぜひベルラさんと大人の時間を……!」
店主がその言葉に目を光らせる。
「いいねぇ! 何でも頼んでくれや! 大体のものは出せるぜっ。
ただし本来のカクテルに、少し花の香りがするのはご愛敬だ!」
勢いの良い店主の言葉に、アケーチはふとベルラの方をじっと見て、
「では、ジャック・ローズをお願いしましょう。
ベルラさんの瞳と浴衣を見ていたら頼みたくなりました……!」
「……!?」
他意なくそうしたのであろうアケーチの言葉に、ベルラは目を見開いた。
「……? ベルラさん、どうかしましたか?」
「あ、ああいや──何でもない」
ふと、何か。思い出せそうな、懐かしい気配──
ベルラは少し、その懐かしさに酔うことにした。
「バイオレットフィズを頼む。
………ならば俺もアケーチの瞳の色に肖り洒落こもうか」
「私の瞳の色……!
ベルラさん、私惚れてしまいますよ、ふふ!」
冗談めいて小さく笑って見せたベルラに、アケーチも乙女にも似たきらめく瞳で、楽しそうにそれを返した。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月14日
参加申し込みの期限
2018年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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