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花梨が戦った場所からそう遠くない位置。1人の男が憂鬱な面持ちで彷徨っていた。
「……ああ、酷い空気だ……こんな場所にはいられない」
周囲を漂う剣呑な雰囲気を肌で感じながら、痩身の男、
平安 京成来良
は小さな声で呟く。
寝癖のついた黒髪にひげ面、そして彼自身の暗い印象は九龍にマッチしていると言えなくもない。行き交う人々の多くは人相が悪く、彼は声をかけるのを躊躇っていた。
「とはいえ、背に腹は代えられないか」
覚悟を決めて比較的穏やかな顔をしたアフロの男に声をかける。
「……すみません」
と、京成来良。可能な限り穏やかな声を出している。
「ン、ナニカナ?」
アフロ男が向き直る。表情は穏やかだが目はぎらぎらとしている。言葉遣いが少しカタコトのような機械めいた不気味な感じではある。
「出口を探しているんですが、どちらでしょう?」
男の異質さに気付きつつも声をかけた手前、京成来良は言葉を続ける。
「アア、出口? コッチコッチ」
相変わらずの不気味な喋り方だったが、親切に男は道案内をしてくれるようだった。
「あ……ありがとうございます」
京成来良はお礼を言って追従する。
鉄パイプを幾重にも束ねた斜路を通り、少しずつ周囲の灯りが減っていく。足元がかろうじて見える程度の暗闇の中、2人は静かに進んでいく。
天井も次第に低くなり、2人は体を屈めて歩く。
「セマイカラネー、キヲツケテネー」
まるで土管の中か住宅の基礎の中のようだと思いながらも京成来良は男を信じて歩いていく。
「あのう、どこまで進んでいくのでしょう?」
入り組んだ迷路のような道なき道を進んでいき、時間の感覚が分からなくなっていく。移動を始めて10分経過したのだろうか、1時間経過したのだろうか分からなくなった頃、京成来良は疑問を口にする。
「ダイジョーブ、ダイジョーブ。モウスグツクネー」
千切れたケーブルがすだれの様に垂れ下がったトンネルを抜けると視界が開ける。
「え?」
切り出した石のテーブル。その上に無造作に置いてある茶褐色の照明が微かに照らしだす空間。
痩せ細った男女が目や口を開き、だらしなく転がっている。口元にはパイプを咥えて何かを吸っている。その近くでは小姓のような男性や扇情的な身なりをした女性が薬研で何かを摩り下ろしている。そこは九龍以上に澱んだ、濁りきった空気が支配していた。
「デグチヨー。ゲンジツカラノデクチヨー」
アフロ男は目を爛々と輝かせて京成来良の手を掴む。その力は京成来良の想像以上に強く、有無を言わせない意思があった。
「いや、ここじゃなくて……出口……」
振りほどこうと抵抗するがアフロ男はより強く京成来良を逃がすまいと引き寄せる。
「ソレトモ、ボクトテンゴクニイクー? オニーサンカワイイネー?」
アフロ男は京成来良の体を強く抱きしめるように押さえ込もうとする。口調は変わらないものの、どこかドスの効いた脅迫めいた気配を漂わせている。
「やめてくださ……やめろって言ってんだろ。こちとらイライラしてんだよ……」
突然、京成来良の口調が変わりスイッチが入ったように攻撃的になる。顔は不機嫌そうに歪み、押さえ込もうとしていたアフロ男の腕を捻る。
「アイタタタタタ! ナニヲスルンデスカ! ボウリョクハンタイデース!」
全然痛そうに見えない口調と表情でアフロ男は身を捩るようにして京成来良の攻撃をしのごうとする。
「邪魔なんだよ!」
身を捩った男の足を無造作に払う。京成来良が腕を掴んだままなので男の態勢は容易く崩れる。
「ワォ!」
と、男は笑いながら床に体をつけることになる。
周囲の人間は興味が薄いのかわずかに2人の様子に目を向けるだけで何もしない。もしくは意識が余所へ向かっているのか気付かない人間も多い。
「このまま腕を折られたくなかったら出口を教えろ、片腕生活はしたくないだろ?」
掴んだ腕の肘周辺を折るぞと言わんばかり、力を入れる京成来良。
「カタウデハイヤデスネ。デモ、ドウゾドウゾ」
笑顔のままアフロ男は自ら腕の方向を無視するように立ち上がる。男の骨が捻じ曲がる嫌な感触が京成来良の手に伝わる。
「っ……! 面倒だ……潰す」
拳を前に出して、体を横向きに取り、構える京成来良。
「ウフフフフフフ」
麻薬の影響なのか痛みを感じていないアフロ男は、へらへらと笑いながら京成来良に近づいてくる。捻じ曲がった腕をそのままにして。
「ッシ!」
京成来良は短い声を上げ、右足と右腕の振りの少ない短い動作からの右拳をアフロ男の胸に叩きつける。
ドンッ。
モーションの少なさの割りに力強い一撃が生まれる。中国拳法の一種で『寸勁』と呼ばれるものである。
「イタクナイデース」
攻撃の勢いでたたらを踏みつつも、ダメージを受けたようには見えずアフロ男はゆっくりと歩み寄ってくる。
「邪魔だ!」
ドンッ。
右拳を今度はアフロ男の左腕上部に叩きこむ。
「アキラメテクダサイヨ」
笑顔のまま、だらりと男の左腕がたれ下がる。あらぬ方向に曲がったままの右腕とともに歩いてくる姿はまるでゾンビのような不気味さであった。
「埒があかねぇな」
苛立ちを隠そうともせずに京成来良は吐き捨てる。そしてスライディングの要領で男を転ばせる。
「マダヤルンデスカー?」
相変わらず笑顔のアフロ男。もはや不気味や奇妙だけでは説明できない狂気がそこにあった。
「もう、追ってくんな……」
倒れたアフロ男の膝に両足でジャンプ。
あまりにも嫌な音がアヘン窟に響いた。
「出口探すか……」
京成来良はアヘン窟から脱出し、迷路のように入り組んだ道を逆走しながら、再び彷徨う。
平安 京成来良
:【脱出失敗】
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月14日
参加申し込みの期限
2013年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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