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人通りの少ない道に
緋紅朱 赫乃
はいた。服装はゴシックロリータ。白とピンクの配色が優しげな印象を与える。ふんだんに使われたフリルは薔薇の花弁のようであった。白い日傘の一部にはピンクの蔦バラがデザインされていた。
「あと、少し」
日傘をクルクルと回しながら公園の中に入っていく。
赤い瞳を花時計に向ける。急に早足となった。
「お待たせ、しました、朝比奈先輩……先輩?」
「いや、何でもない。緋紅朱さん、行こうか」
朝比奈 岳人
は先に歩き出した。清潔感のある白いシャツに青いジーンズを穿いていた。
赫乃は横に並ぶ。心配そうな目を岳人に向けた。
「先輩の目、少し、赤くなって。何か、ありました?」
「眠りが浅かったせいだ。緋紅朱さんが心配するようなことは何もない」
岳人は軽く手を振って見せる。その掌に赫乃は注目した。目立たない色の絆創膏が貼られていた。
「まあ、これは軽い運動の結果だ。少し遅くなったが、その服は似合っている」
「ありがとう、ございます。嬉しい、です」
赫乃は日傘を回しながら微笑んだ。岳人は目を奪われたようになり、瞬間的に顔を背けた。
「本当の話だ」
その態度に赫乃は愛でるような目を注いだ。
公園を出たあとも二人は並んで歩いた。次第に岳人は周囲を気にするようになった。何度も息を吸い込む。
その様子に赫乃は不思議そうな顔をした。
「先輩、何か、気になる、ことでも?」
「近くに薔薇園でもあるのか? どこからか、良い匂いがする」
「……それ、私が付けた、香水の匂い、です。そんなに、良い、ですか」
赫乃は照れたように笑う。証明するかのように半歩、近づいた。
岳人は早口となった。
「そうなのか。あれだ、今日の買い物は何だ。大きい物なのか」
「そう言えば、話してなかった、ですね。大きくて、小さいのもあって、ふわふわで、どっしりも、あります」
ほんのりと頬を染めて語った。
「菓子なのか?」
「甘い、気持ちには、なりますね。ここ、です」
ショーウィンドウには大小の縫い包みが飾られていた。ふわふわとしたヒヨコの姿もあった。
「縫い包みか」
「先輩、入りましょう」
赫乃は日傘を畳んだ。岳人は納得した表情となった。
二人は揃って店の中に入っていった。
切り株に見立てたテーブルには細々とした縫い包みが置かれていた。ウサギやタヌキが円らな瞳で客を迎える。少し離れた木製の白いベンチには大きな縫い包みが座るような姿で展示されていた。
赫乃は日傘を持った姿で行き先に迷う。
「どちらから、あっちにも、でも、向こうには」
「その前に荷物係の出番だ。緋紅朱さん、日傘は俺が持つ」
岳人が手を差し出すと赫乃はしおらしく日傘を渡した。
「先輩、ありがとう、ございます」
赤い瞳を輝かせた赫乃はメルヘンチックな世界に飛び込んでいく。その愛らしい仕草を眺めながら岳人は一緒に店内を見て回った。
「あ、この子も、かわいい。こっちは、少し、腕白かな」
優しい眼差しで縫い包みに語り掛ける。キツネや小熊の頭を撫でて回る。森の動物達に囲まれた赫乃は愛らしい主人公のように見えた。
岳人は目に付いた小ぶりのウサギの縫い包みを手に取った。
「緋紅朱さんに合いそうだ」
ふっくらとした水鳥にも手を伸ばす。
「この子、どうですか」
横手から聞かれて赫乃に目を向ける。大きな縫い包みを両腕で抱えていた。
「クマの縫い包み!?」
「先輩は、その子達を、選んだのですね。とても、かわいいです」
「これは俺のではなくて。それに緋紅朱さんの方がもっと。いや、何でもない」
「あの、先輩、それって……」
見開いた目で頬を赤くする。岳人は縫い包みを持った手を大きく左右に振った。
「縫い包み、重いだろ。それも俺が持つ」
全ての縫い包みを抱え上げた。岳人は踵を返し、急ぎ足で会計へと向かった。
残された赫乃は惚けたような状態で突っ立っていた。
「あ、あの、それ、私が買います!」
真っ赤な顔で後を追い掛けた。
帰り道、二人は並んで歩いた。岳人は大きな紙袋を手に提げていた。赫乃は日傘を差している。どちらも少し俯き、頬がほんのりと赤い。
赫乃は顔を上げないで言った。
「……縫い包みは、かわいい、ですか」
「俺は可愛いと思った」
二人は恥ずかしそうな顔で笑った。口を閉ざしたまま、帰り道を歩いてゆく。
お互いの心に触れた二人に、それ以上の言葉は必要なかった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月11日
参加申し込みの期限
2018年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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