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遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
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【始まりニャ!】
チク・タク・チク・タク。無機質にリズムを刻む、時計の音だけが響きます。
しんと静まり返って暗がりに沈んだ部屋へ、うめきにも似た重苦しい人の声が混ざり込んだのは、しめ切られたカーテンの向こうに朝日のオレンジ色が淡く差し込み始めた頃のことでした。
霞のようにぼやけた思考が徐々に冴え始めたところで、
朝鳥 さゆる
はベッドの上に身を起こします。乱れたシーツ。じっとりと汗濡れた肌。脱ぎ散らかされた服がさゆるひとり分であるのを見るに、どうやら昨夜の相手はとうに身支度を済ませて部屋を出ていったようです。
ホテルの見慣れない天井。悪趣味なピンク色の壁紙をしばしぼんやりと眺めてから、素足のままシャワーへ向かいます。熱い湯を頭からかぶり、肌に残る昨夜の痕跡と、胸の奥にわだかまる不快感をまとめて洗い落とそうと試みるものの、どれだけ湯がさゆるの裸身の上を流れ伝おうと、心まで清めることはできません。
蛇口をひねって湯を止め、そのままの姿勢で再び、しばらく時間だけが過ぎていきました。頭頂から伝い落ちる水滴が、さゆるの頬、喉、鎖骨をなぞり胸のまろみを滑り降り、その頂からぽたり、ぽたりとシャワールームの床へ落ちる音が止むまで、さゆるはそうしていました。
結局のところ、情事の相手はさゆるの退屈やいたたまれない胸の内を晴らしてはくれません。どれだけ繰り返そうとも、さゆるを取り巻くあれこれが好転することなんて、一度だってありませんでした。
さゆるは、探していたのです。遠からず訪れるであろうと感じる、近しき破滅へ至るまでの平坦で単純なこの道程へ、いくらかでも刺激を与えてくれるような、そう……暇つぶしを。
タオルで身体を拭いながらベッドへ身を投げ、放りだしたままのスマートフォンへ指を這わせて、
「……!」
摩耗し切ったさゆるが、ねこったーのタイムラインに興味深い文字列を見つけたのは、そんな時のことでした。
「へえ……暇つぶしにはなりそうね」
胸にじんわりとしみ込み始めた期待感に、彼女はその唇へ、薄い笑みを引きました。
なーんて、いささか重たく立ち上がりましたこのお話ですけれど。
「ねこだい文明! トワもさがすデスー!」
てけてけてーっと元気に駆けていった、
トワ・E・ライトフェロゥ
のおっしゃるとおり。
遥か彼方の大昔、どこかに存在したのだというマボロシの『ねこだい文明』の痕跡を見つけることが、今回のミッションなのであります!
「きゃあきゃあ! 『ねこ』なのです~♪」
そんなわけで、寝子ヶ浜海岸。
椿 美咲紀
、それに親友の
八神 修
の目の前には、寝子島を訪れたという一匹の『ねこ』がおりました。
「どうだい、わくわくしてきたニャ? キミたちも、ねこだい文明の足跡を探してみニャいか!」
べべん!
スマホ片手にポーズをつけた彼の名は、レオ・オブリーオ。ねこだい文明を求めて世界中を放浪する旅人、ならぬ旅ねこなのだそうです。その肉球でどーやってスマホ操作してんの? とかヤボいことを言ってはいけません。
レオが言うには、みんなの暮らす我らが寝子島にもまた、ねこだい文明の遺物が埋もれているのだとか。
「つまり、こいつとおニャじものを見つけて欲しいってわけニャ。心当たり、ニャいかい?」
「ふむ。ちょっと見せてくれるか?」
「うニャ」
学者肌な修が手のひらに乗せたそれは、なんとも不思議な、形容しがたい感触の物体です。
金属のような……あるいは、よくできた陶磁器のような。なにかの破片? あるいは、機械の部品? パズルのピース? なんでしょう、見たこともない、よく分からない物体です。
これこそがねこだい文明に由来する遺物なのだと、旅ねこレオはどやっ! 薄い胸を張って言うのです。
修と美咲紀は、クールぶるねこの可愛らしさにほんわか、和みつつも。
「心当たりはないな。美咲紀はどうだ」
「私もないのです。でも、探すの手伝うですよ! こーんな面白そうなネタ、寝子高新聞部として放っておくなんてこと、出っ来ませんとも!」
ふたりは寝子高新聞部の所属でありまして、不思議なことがあればあちらへ行ってはカメラを構え、こちらへ行っては目撃者にインタビューをかます、記者魂旺盛な若きジャーナリストなのでした。
さっそく美咲紀はカメラを取り出しますと、
「とりあえずレオさん、その遺物、撮影させてもらっていいですか? ほかの人にも共有するのです」
「構わニャいぜ」
ぱしゃり、ぱしゃり。新聞用、あるいはねこったーで協力者を募る用にも写真を撮影しておくことにします。
「ニャ。うニャ」
「うん? ああ! レオさんも撮ってほしいのです?」
「クールに頼むニャ」
レンズに向かってポーズキメキメな旅ねこも、ついでにぱしゃぱしゃり!
「むふふ、珠玉の一枚が撮れたのですよ! お礼にオヤツをあげちゃうのです」
「おおっと、オレをそんじょそこらのねこといっしょにしてもらっちゃあ困るんニャぜ? 簡単に餌付けされるとでも思ったら大間違い……おやまあこいつはどうニャ! 今世界中の猫たちに大人気ニャ、あの
ニャオチウル
じゃあニャいか!」
お皿に入れたウェットタイプな猫用オヤツをはぐはぐぺろぺろ、夢中で食べ始めるレオ。クールにゃんこでも、ニャオチウルの魅力には抗いがたかったモヨウです。
それはさておき。ふたりはスマホ使いもカンペキなレオとメアドの交換など済ませ、準備は整いました。
「よし。それじゃ、俺はまず星ヶ丘へ向かおう。雑貨屋などを当たってみるよ。美咲紀はどうする?」
「私も星ヶ丘から始めるです。ガーデニング好きなお家で、お庭の飾りになってたりするかも!」
さっそく行動開始! 手を振り星ヶ丘へ向かうふたりの背中へ、レオはにゃふにゃふと笑いながら声をかけました。
「頼んだニャァ!」
タイラ・トラントゥール
はもちろんのこと、ねこったーに流れるねこだい文明だの、しゃべって歩くねこがいるだの、そんな噂話に興味はありませんでした。彼ももう小学5年生、高学年のお兄さんなのです。いつまでも遊んでばかりいられません。
「まったく。猫が文明を築けるわけがないだろう。ましてや猫がしゃべるなどと、子どもだましにもほどがある……ん?」
「おーっ、タイラ! いいとこに!」
無邪気に情報交換するネット上のどこかの誰かへ、憮然として眉をひん曲げていたタイラですけれど。目の前に現れた
源 竜世
のキラッキラに輝く瞳を見るなり、思ったのでした。
コイツもか、と。
「おい、竜世。また遊びほうけているのか? 宝探しもいいが、勉強にも少しは身を入れたらどうなん……」
「なあタイラ、今ヒマ? ヒマだよな! ちょっと来いよ、面白いことになってるからさ!」
「ちょっ、待て竜世、おいっ……話を聞け! 手を引っ張るな!」
竜世ときたら、タイラのお小言など知ったことじゃないとばかりにぐいぐい手を引っ張って、どこかへ連れて行こうというのです。
「どういうつもりだ、ボクをどこへ……転ぶ! 転ぶー!」
「紹介したいヤツがいるんだ! オレの新しい友だち!」
顔が広い竜世のこと、また新しいギア友だちでもできたのでしょうか? そうだとして、なぜタイラにそこまで紹介したいのやら、さっぱり分かりません。
ずだだだーっとシーサイドタウンの街中を駆け抜けたら、ぱあっと目の前に広がるのは寝子ヶ浜海岸。柔らかい砂浜へ駆け込んだところで、竜世はようやく足を止めました。
「レオー! へへ、途中で友だち見つけたから、連れてきたぜ。オレの親友!」
「はあ、ぜい、はあ、はあ。だっ、だれが、おまえの、しんゆう、だ……?」
引っ張られるままにほとんど全力疾走、息も絶え絶えなタイラですけれど。
「やあ、少年! お前さんも、遺物探しを手伝ってくれるのかニャァ?」
「……ね……こ?」
目の前でタイラへ腕……じゃない前足を掲げてみせたのは、そんなものがいるはずがないと断じたはずの、ねこ。二本足で立ってしゃべる、ねこ!
この浜辺でレオと出会った竜世は、ねこだい文明の話について、ちょっとした心当たりがありました。そしてそれは、無理やりに連れてこられた上に目を白黒させている、タイラにも関係があることだったのです。
「あれ、どーしたんだタイラ? ヘンな顔して。ああ、まだ紹介してなかったもんな! レオ、こっちはタイラ! オレのライバル!」
「お見知りおきを、少年! いいニャァ、アツいニャァ。雄ってのは、競い合えるライバルがいるからこそ、成長していけるんよニャァ」
頭にかぶったハットをひょいと持ち上げて見せたねこに、タイラは頭を抱えます。まだ現実を受け止め切れていないようです。
「タイラ、こっちはレオ! 旅ねこのレオ! これから、ねこだい文明の遺物ってのを探しに行くところなんだ。タイラも行くだろ?」
「……そうか。うん。また妙な夢を見ているんだな、ボクは。この猫も着ぐるみかロボットだ、そうに違いない。この前だって、突然無人島へ拉致されて、竜世とサバイバル生活をするはめになる夢を……」
「おー、それそれ! 無人島で見つけた、『あれ』を取りに行ってたんだ!」
といって、竜世がふところから取り出したもの。
それがタイラをようやくにして、現実に引き戻しました。
「こ……これは!」
「タイラも持ってるだろ? なあこれ、ねこだい文明のお宝か!?」
ころん、と手のひらの上で転がった、小さなガラス玉。ねこの顔をかたどった可愛らしい造形で、ぴこんと猫耳だって立っています。
先日のこと。
無人島でのサバイバル
を経て、彼はこれを手にすることとなりました。そして同じものを、タイラもまた持ち帰っていたのです……彼が現実と呼ぶ、この寝子島へと。
「たしかに……たしかにボクも、持っている。しかし、あれは夢の中のできごとで」
「あれれ? 君たちも同じの持ってるんだねー」
と。不意に背中へかけられた声に振り向くと、長い髪をなびかせやってきたのは、
白 真白
です。
「わ、二足歩行のねこちゃんだ! か~わい~! 写真撮ってもいい?」
「やあお嬢さん。お安いごようニャ!」
当たり前のようにねこを受け入れている真白……年上のお姉さんに、タイラはなんだか目まいがしてきました。
「ん? タイラ、どうしたんだ?」
「なんでもない……」
確かにタイラも、ねこの形をしたガラス玉を持っています。そしてこのお姉さん、真白もまた、色違いながら同じ形のガラス玉を取り出して見せました。
「実は私、ねこだい文明? の遺跡っぽい建物を見たことあるんだよね。これはそこで見つけたんだ。君たちもそう?」
「ほほう、こいつは……」
レオはガラス玉を興味深そうに覗き込み、さっそくスマホでぱしゃぱしゃと写真を撮り始めます。
彼いわく、
「オレも似たようなものを見たことがあるニャ。こいつはきっとねこだい文明で、通貨のような役割を果たしていたんニャァないか……ってのが、オレの考えニャ」
「つうか? あ、お金か!」
「へえ、そうなんだ? で、そのねこだい文明の遺物っていうのが、この寝子島にもあるってこと? 楽しそうだねぇ♪」
レオの説明に、好奇心旺盛な真白はにんまり。活発な行動派、竜世もまたいてもたってもいられないといった様子です。
竜世は、ぐっ! 拳を握り込みます。気合十分、タイラへ言いました。
「よし! タイラ、オレたちもそのイブツっての、探そうぜ!」
「はあ!? だからお前は、勝手に決めるな! なぜボクがそんなものを……」
「いいからいいから、ほら行こうぜ! 出発進行!」
夢と現実が混ざり始めたことに、困惑するひまなんてありません。タイラは竜世にぐいぐい手を引かれて、再びの全力疾走! 目指すは九夜山です。
「レオー! なんか見つけたら、連絡するなー!」
「期待してるニャァ! さて、お嬢さんも遺物探し、手伝ってくれるかニャ? 見つけてくれたら、礼はするんニャぜ」
マイペースな真白だって、やっぱり、わくわくしています。あの唐突なサバイバル生活のなかで出会った、謎のねこだい文明……その痕跡を探すだなんて、なんとも楽しそうではありませんか。
もちろん、真白の答えは決まっているのでした。
「まっかせて。いっしょにねこだい文明の謎、解き明かそー!」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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