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遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
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【新たな冒険の幕開けニャぜ!】
あくまで正確を期するなら、それは『バス停のようななにか』、です。
細長く平べったい看板のようなものが、丸い台座に突き立っています。
一番に目を惹くのは、湾曲する支柱によっててっぺんに吊り下げられている、
「鐘……かニャァ?」
そう、叩けばいかにもイイ音がしそうな、鐘のようなものでした。なめらかな黄金色に輝き、陽光を鱗粉めいて小さな無数の光として、ラメのように照り返しています。
「ふぅ~むにゃん。これはやっぱり、鳴らすしかないかニャァ?」
レオはこてんと頭を傾けつつ、テントのペグ打ちなんかに使うハンマーをするりと取り出します。旅ねこだけに、そんなものも常備しているのだとか。
「鐘を鳴らすのですー。ゼロが鳴らすのですー」
「うおっニャ!?」
遺物が完成したら、さぞかしすっごいものができあがるのだろう、と思っていた
ゼロ・シーアールシー
。いつの間にやらレオの隣で、興味津々といった様子で覗き込んでおりました。
「そんじゃ、鳴らすのはお嬢さんに任せるニャ。イッパツ、景気よくぶちかますニャァ!」
「おまかせなのですー」
レオがハンマーを手渡すと、ゼロはやる気十分。儚げで可憐な美少女といったゼロがそんなものを振り回すところは、はた目にもシュールそのものではありましたけれど。
とにもかくにも振りかぶって、ぶおん!
「とぉーーーっ。なのですー」
ハンマーを勢いよく鐘へと叩きつけました。
かーーーん!
涼やかな音が空気を震わせ、遠く水平線の向こうへと響き渡っていきます。鐘はりぃんりぃんと、衝撃の残響をまとわせて震えています。
ひゅるり、ひゅるりら。潮風が吹き抜けて、砂浜に集まった面々の服の裾を、ぱたぱたと揺らしました。
ぱたぱたぱたぱた。
「……なにも起きないね?」
水戸 健吾
が、ちょっぴりの落胆を覗かせながらつぶやきます。
鐘の音は景気よく鳴り響いたものの、特になにかが起こるでもなく。ただただ打ち寄せる波の音がさあさあと、彼らの耳をくすぐるのみです。
「あれ?」
と、思いきや。
ざざざざざざ……! 健吾の指差したほう、海の向こうに大きな波が立ち上がるのが見えました。
「んニャ、ニャにかくるニャ……!?」
みんなは目をぱちぱち、ぱちくり。
びっくり! なにやら巨大なものが、白波を切り裂くように突き進んでくるではありませんか!
「おさかなさんなのですー?」
「せ、潜水艦かも!?」
「バス停だしバスニャんじゃニャいか?」
などとさまざまな予測が飛び出す中、ずどどどど。ざばばばば!
海面から姿を現したものは……!
「「「く……く……クジラだああああああ!?」」」
ぶしゅーっ! 空高く潮を吹く、それはまさしくクジラさん!
体長は実に、20メートルを越えています。見る人が見たなら、いわゆるナガスクジラの一種であると分かったかもしれません。
「……ニャ……ニャふふふふ……」
すとんと落ちたなで肩を震わせる、レオ。
「遺物を探してくれたら、お礼をすると言ったニャ?」
彼はくるりと振り返り、しゅばっと両の前足を掲げると、感動と大興奮を隠そうともせず、ニャっふっふ!
「諸君には、ねこだい文明をめぐる、大冒険の旅をプレゼントするニャァ! こいつはきっと、一生に一度の体験にニャるぜ?」
にんまり笑いながら、言いました。
確かに彼らの目の前には、わくわくするような冒険の扉が開かれています。なんとも実に、それは物理的な扉でありました。
砂浜近くへ身体を横たえた、大きなクジラ。その背中には、細長くて四角い、人が幾人も乗りこめそうな箱が乗っかっています。
そう。バスです。車輪の無いバスの車体のようなものを、クジラさんはよっこいせと背負っているのです!
潮吹きの邪魔にならないよう、車両……と呼んだものかは分かりませんけれど、ともかく箱は前後に二両編成。どちらも、側面には扉がぱかっと開いていて、ぱたぱたぱたと折りたたみ式の階段が砂浜の上へと降りて繋がっています。
車体にはいくつもの窓が開いていて、その上部には行き先の表示板らしきものが、ぽっかり点灯しています。ぱたん、ぱたんと表示板に書かれた文字が切り替わるたび、英語、中国語に韓国語、イタリア語にフランス語、ドイツ語……さまざまな言葉で書かれた地名らしき単語が現れては消えていき、やがて。
ちーん! と軽やかな音とともに最後に現れたのは、まぎれもない日本語でした。ハッキリキッパリ、そこにはこう書かれていたのです。
『ネコトピア行き』
!
「ネコトピア? すっげー!」
目をきらきらさせて、真っ先に叫んだのは、
源 竜世
です。
「ねこだい文明の街かな? 行きたい行きたい! はいっ、オレ乗るぜー!」
「ま……待てまて! 待て、竜世!」
いつでも現実的な
タイラ・トラントゥール
は、猪突猛進な竜世を止めにかかります。
もちろん、それはそうです。クジラの背中に乗り込むなんてこと自体がタイラの常識の外だというのに、聞いたこともない街へ行くだなんて。一体どこへ連れていかれるやら、分かったものじゃあありません。
「なんだよー、タイラ? タイラだってキョーミあるだろ? いっしょに行こーぜ!」
「む。まあ、なんだ……夢の中とはいえ、ここまできたらいっそ、興味が湧かないでもないが……いいか、よく考えろ竜世。クジラだぞ? 海の中へ行くってことだろう? あんなもので!」
あんなもの、ことクジラバスの耐水性能やら密閉性についてはよくわかりませんけれど、だからこそざんぶと海へもぐるクジラの背中に乗り込もうだなんて、二の足を踏んでしまうのは無理もありません。
けれど少なくとも、旅ねこレオは迷いなく。誰よりも先に、クジラバスの車体へ続く階段へ、ひょいっと足をかけています。
「いよいよ、ねこだい文明への扉が開かれたニャ……くぅ~っ、ニャがかったんニャぜ!」
半ばほど登ったところでくるりとみんなを振り返り、肉球ぷにぷにな前足で、彼はくいくいと誘うのです。
「もちろん、無理強いするつもりはニャいけどニャ。ねこだい文明の秘密を解き明かしていくこの旅の感動を、キミたちといっしょに体験したい! って思う気持ちは、本物ニャぜ?」
そうしてにっこり、微笑むのです。
クジラバスに乗ってどこへ行くやら、海の中! 乗るべきか乗らざるべきか、重要な決断です。
ううむむむ、悩む一同……そんな中で、
白 真白
がぽつりとつぶやきました。
「まだ見ぬロマンが待っている。なーんてね」
苦労して見つけた遺物が導くのは、まさしく未知の旅路です。手のひらの中では、ねこの形をしたガラス玉もころんと転がって、まるで真白へ語りかけるかのようです。
ぼくらのくにへ、みんなおいでよ!
「楽しそう! さーて、どうしようかな♪」
そう。この旅へ足を踏み出すも留まるも、乗るも乗らぬも、自分次第!
ざざんと打ち寄せる波の音を吹き飛ばすように、クジラさんが天まで届かんばかりに、潮を吹きました。
ねこだい文明の謎を解き明かす、冒険への扉はすぐそこ。目の前に!
「ネコトピアへ、レッツゴーーーニャ!」
<つづく!>
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『遥かなる『ねこだい文明』を求めて……』、第一話のリアクションをお届けいたします~。
タイトルはもうちょっとヒネったら良かったな~、とか思いつつ、まあまあまあ。これはこれで。ね!
今回は墨谷も初めての、ゴールドシナリオ! でお送りしております。
『そうなんです。』でいただいた、ねこだい文明なる素敵ワードをどかんと広げまして、シリーズシナリオとしてみました。
もちろん、件のシナリオをご存じでない方にも楽しんでいただける内容になっていますので、気負わず最後までごゆっくり、お楽しみくださいませ~。
さて、今回はねこだい文明にまつわる遺物をかき集めていただいた結果、出来上がったのはなんと、バス停!
次回はクジラバスがざんぶと海へもぐり、皆さまを謎の『ネコトピア』へとお連れいたします。
いったいなにが待ち受けているやら、こうご期待!
といったところで、今回もご参加いただきまして、まことにありがとうございました!
よろしければ次もまた、旅ねこレオくんと行く大冒険にお付き合いくださいませ。
ひとまず、お疲れさまでしたー!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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