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寝子島高校
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
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【発見、まぼろしねこ!】
頭上でまばゆく輝く真っ白な日の光が、本格的な夏の始まりを告げています。なんとも、暑い日でした。潮風をはらんだ島の空気は肌に心地よく、真っ青な空には大きな入道雲がぷかぷかと浮かんでいます。
つまりは、
「おーっ、絶好の冒険日和だねー!」
というわけなのです。
あんまり陽気なので、
桜庭 円
の肩の上ではにゃーくんが、ふみゃあおとあくびを漏らしました。
「だからねーぶりちゃん、不思議なネタは本気で探すと、3割は当たるんですよ。優秀なやきう選手みたいな感じだね」
「その例えはよく分からないけど、とにかくすごい自信なのは分かったわ」
なんて、円が
ブリジット・アーチャー
に謎理論を披露しつつ、寝子島高校を出たところで。
「あ! ムッツルギくんだ」
「御剣だ。御剣」
このやりとり、久しぶりだなぁ! 出会ったのは、どうやら旧市街へ向かおうとしていたらしい
御剣 刀
でありました。
「もしかして、刀も例の噂を確かめにいくの?」
ブリジットが尋ねると、刀はうなずきます。異変あれこれには人一倍敏感な彼ですから、それも当然の流れと言えましょう。
「俺は旧市街方面を探してみるつもりだよ。寝子島神社とか、なにかありそうじゃないか?」
「ええ、良い読みだと思うわ。私と円は、落神神社を見に行くところよ。円がそれっぽいものを見かけたそうだから」
寝子島神社は、旧市街の九夜山のふもとに。落神神社はシーサイドタウンの寝子島高校脇から入れる山道を上った先の、山の中腹あたりにあります。山登りは大変ですけれど、ねこだい文明の遺物などという古い品物を探すには、うってつけと言えそうです。
刀は深刻そうな顔を浮かべて、言いました。
「ねこの幻影が、そこらじゅうに現れてるらしい……これ、ヤバイ事態だよな。今はまだ噂程度で済んでるが、早く解決しないと、島のフツウが壊れちまう」
「刀くんはマジメだなー。ボクはなんか、面白そうだなーってね。ねこだい文明の遺物! なんて、血がたぎってしまうのさー」
円の寝子島書房好きを知っている刀としては、ついつい苦笑いしてしまいます。
もちろん、異変に関わる動機はなんであれ、遺物を探すことが島の平穏に繋がることに変わりはありません。
「ま、今回は手分けして調査といくか。また後でな、桜庭、アーチャー。にゃーくんも」
「はいはーい」
「気をつけてね、刀」
ひとまず刀と別れ、ふたりは寝子高の横手から、山道へと足を踏み入れました。
うっそうと樹々が生い茂る九夜山。自然豊かな寝子島にあって、ひと際濃厚な緑の香りを楽しめる行楽スポットです。
旧市街からはロープウェイも出ていますし、山道もイイ感じに整備されているので、寝子島住人の中には山歩きを日課にしている方も少なくないんだとか。
そんな緑がいっぱいな勾配を、ブリジットと円はえっちらおっちら、登っていきます。
「わぁ、待ってにゃーくん! 置いてかないでよ~」
「にゃーくんは今日も元気ね。ねえ、コーネリア?」
ブリジットの腕の中には、シルバータビーのコーネリアの姿がありました。陽気の下をおさんぽがてら、遺物の捜索にも連れていくことにしたのでした。
円の肩から降りたにゃーくんは、にゃあ~お! てててと軽やかな足取りで、山道を駆けあがります。ありあまるエネルギーで大自然を満喫するにゃーくんに、円とブリジットはついていくのがやっとです。
そうして道なりに九夜山を登っていくと、やがて開けた空間が現れます。平坦な地面には草がぼうぼうに生え伸びていて、その真ん中にちょこんと建っている古くてぼろぼろな木造の建物が、
落神神社
です。
「! 見て、円!」
異変はまさしく一目瞭然な形で、ふたりの目の前へと姿を現しました。
「ね、ねこだー!? 意外にあっさり出てきたね」
「近づいてみましょう!」
ねこはサバトラ柄で、ふにゃんと柔和な顔をしています。まぼろし、幻影というだけあってちょっぴり透けていて、プロジェクターで投影した映像のように青みがかっています。
コーネリアが興奮した様子で、みゃあ! と鳴きました。
「手まねきしてる……?」
「まねき猫みたい!」
ねこのまぼろしはふたりを見つけたようにハッとして、前足をひょいひょい。まるでこちらへおいでと誘っているかのようです。
近づいてみると、まるで本当にそこにいるかのような存在感。にもかかわらず、手を伸ばしてみると、
「すり抜けた!」
「やっぱり、ホログラムのようなものね。それも、よく見たらこれ、同じ映像が繰り返されてるみたい?」
ブリジットの言うとおり。ねこのまぼろしは、誰かが来たことにハッと気づき、手まねきをするという動作を一定間隔で繰り返しています。動画の一部を切り取り、前後をつなげてループさせた映像のようです。
ふたりはまぼろしをそのままに、まずは落神神社の社殿をぐるりとひと回り。といってもごく小さな建物ですもので、一周しても十数秒といったところです。
「まわりにはなにもなし……と」
「よし! 中に入ってみよー」
枠が歪んでがたつく扉をひとしきり苦労して開け放つと、吹き込んだ風で舞い上がったホコリに、ふたりは思わず咳き込みました。
落神神社は人の手が入らなくなって久しく、手入れもされておらず、内部も荒れ放題といったところ。床板が割れてぽっかり穴が開いているところもあり、歩くのにもちょっぴり気を遣う必要がありそうです。
建物の中を見回してみても、ひとまずは何も見つかりません。ブリジットは腕組み、ふむんと思案します。
「人はあまり出入りしていないみたいだけど、この神社そのものは有名だし、ここを訪れる人は多いはず。そんな目に付く場所に異変が起きたら、とっくに見つかっていたはずね。けれどねこのまぼろしが噂になり始めたのは、ここ何日かのことだわ。つまり」
今日もお嬢様『めい』探偵の灰色の脳細胞は、冴え渡るばかり!
「まぼろしを出現させているというねこだい文明の遺物は、最近になってここに置かれたか……あるいは、むしろずっと昔からここにあって、なにかのきっかけで起動したか。といったところよね」
「ふむふむ。なるほどー、うわ!?」
ばきんと派手な音を鳴らして、円の片足が落っこちました。腐っていた床板を踏み抜いてしまったようです。
「ちょっと円、大丈夫?」
「のーぷろぶれむ。っていうかさー、この下、怪しくない?」
割れた板の合間にできた穴を覗き込むと、石敷きの地面の隙間からは、これまた雑草がたくましく顔を覗かせています。
床下はちょっとした空間になっているものの、人が入れるほどの高さはなさそうです。屈み込んで頭を入れてみたものの、暗くてなにも見えません。
「ちょっと待って、円。スポットライトで照らしてあげるから」
ブリジットが小さなペンライトを取り出して、床板の間に頭を突っ込んだ円の横から光を差し込みます……と、その時でした。
「わぁ、にゃーくん!?」
突然飛び出したにゃーくんが、ぴょーい! ためらいもなく穴の中へ飛び込んで、床下に入り込んでしまいました。奔放で好奇心旺盛なにゃーくんもまた、冒険心をくすぐられてしまったのかもしれません。
「にゃーくん、大丈夫ー? そこは狭いよー、ほこりっぽいよー」
「なにか見つけたのかしら……? 円、なにか見える?」
「ぐぬぬぬ」
暗がりの向こうからは、みゃおー、にゃおーとしきりに円を呼ぶ声が聞こえます。ただ、社殿を支える柱の陰になっているのか、ライトの明かりがその姿を浮かび上がらせることはありません。
ブリジットの胸に抱かれて、コーネリアもみぃ~と心配そうな声を上げています。
そのうち、ふと。ブリジットはぽむっと手のひらを叩いて、
「円、見て。向こうの床板が外れかかってるみたい。あそこからなら覗けるんじゃない?」
「ナーイス、ぶりちゃん」
ちょうどにゃーくんが入り込んでしまったあたりの直上にあたる床板に、指を差し込める程度の隙間がありました。
試しに円が指をかけ、ぐいと引っ張ってみますと……かぽん! あっさり板は外れて、下からにゃーくんのつぶらな瞳がこんにちは! にゃおん♪
「! これが、遺物……かしら?」
ブリジットが拾い上げたそれは、なんとも奇妙な品物でした。ねこったーである程度の情報を得てはいたものの、実際に手にしてみると、想像以上に異質な物体です。
手触りは滑らかで、良く磨いた金属か、あるいは年を経ても色褪せない陶磁器の逸品のよう。ひんやりとして冷たいような、それでいてぼんやりと熱を帯びているような。ともかく、形容しがたい感覚を覚える不思議な物体です。
表面にはシンプルな絵柄で、ねこの顔とおぼしき模様が描かれています。
「なるほど……これが件の遺物に間違いないわね」
「ふ~ん、なんだろねーこれ? 立体パズルのピース? 機械の部品かな?」
「分からないけれど、ともかく。にゃーくん、お手柄ね?」
円の肩の上の特等席に戻ったにゃーくんは、ブリジットにくりくりと額を撫でられて、ふみゃおうと甘えた声を上げました。
社殿の外に出ると、ねこのまぼろしは消えていました。
「ふむー。ねえ、ぶりちゃん?」
遺物をまじまじと見つめて、円は首をひねります。なにやら、思うところがあるようです。
「さっきぶりちゃん、言ったよね? これは最近になってここに置かれたか、そうじゃなきゃずーっと昔からここにあって、なにかのきっかけで起動したのかって」
「ええ。社殿の床にはほこりが溜まっていたし、ねこのまぼろしが噂になる前、しばらくの間は人が入った形跡はなかったわね。となると……おそらくは、後者」
遺物はきっと、ずうっと昔から、この落神神社の床下に眠っていたのでしょう。長い時を経て、今こうして日の目を見ることになったのでしょう。
円はスマホを覗き込み、ひっきりなしに更新される情報を流し読みしながら、ふうむと考え込んでいます。
「なにかのきっかけで、かぁ」
「……レオ・オブーリオ。だったかしら?」
遺物がまぼろしを出現させる、なにかきっかけがあったのだとしたら。ふたりとも、思い当たるのは目下、ひとつだけです。
スマホの画面に映りこむのは、どの写真の中でもきっちりとポーズをつけている、一匹のねこ。
「よし! レオくんに会いに行こう!」
「そうね。そうしましょう。この遺物も彼に渡さなければいけないし」
ふたりはさっそく、山を下りることにしました。目指すは旅ねこレオのいる、寝子ヶ浜海岸!
そよそよと気持ちのいい風が吹き抜けて、二匹の猫たちも気持ち良さそうに、声を揃えてふみゃぁ~んと声を上げました。
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3人まで
シナリオジャンル
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SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
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シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
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