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【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
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【作戦3-2:復活】
最上階の奥の間の扉を開けると、そこは玉座の間になっていた。
蝋燭の炎が今はなき主の部屋を寂しく照らし続ける。
4人は誰もいない玉座をふと、注視する。
すると、玉座の影が突然、スライムのように液体状になって溢れ出してきた!
それは次第に人型を形取り、ローブを被った女性のような姿へ変身した。
「間違いないよ、ラピスちゃんだ!」
「みんな、私のろっこんを解除したから、遺骸を布から早く出して!」
白が告げるや否や、4人は遺骸を玉座の前へ差し出した。
「アア……カラダ……モドシテ、クレタ……」
魔女ラピスは、アメーバが捕食するように自身の遺骸を液体状の影の中へ取り込んでゆく。
メリメギベキと遺骸を咀嚼するような音が玉座に響き渡る。
その光景を眺めていた桜庭が、ふとある事に気が付いた。
「もしかして、ラピスちゃんは再生中は無防備のままなんじゃ?」
「大変! ブリュンヒルデとかに狙われたらひとたまりもないかも!?」
白はすかさず遺骸を包んでいた布地を硬質化して簡易の壁を作り上げる。
「ないよりはましだよ。みんなでラピスちゃんを守ろう! ブリュンヒルデとか何か残してるかもしれないし」
「ボクもそんな気がするんだ、真白ちゃん。別の誰かの思惑が入ってる様に思えるし、ここは油断せずいくよ」
桜庭も白の意見に同意し、硬質化した布を持ってラピスの周囲をガード。
「ん? なんだか魔女を囲って復活まで邪魔が入らないようにするのか?」
いまいち分かっていない様子の鎌八だが、彼もラピスの護衛に付くことに。
そして、塔に着いてから胸の奥がざわめいていた御剣。
影には刀が効かなかったが、今は再び刀身を鞘から抜き払い、正眼の構えで周囲を警戒していた。
「魔女の影の部分には多分、物理攻撃が効かないんだ。俺がさっき、魔女のアルターエゴを切ったら、空気を斬ったみたいに手応えがなかった。でも、身体を取り戻したら多分、物理攻撃が通用するはず。復活したてのラピスを始末するとしたら、それは間違いなく物理攻撃だ」
つまり、そこを狙えば誰でも彼女の命を狙う事が出来るという事だ。
「仮に俺がラピスと敵対していたとする。彼女がサジタリオ城側の戦力になりえると判断した場合は、このタイミングで始末しておきたいよな。そうでなくてもラピスの身体の一部を損壊するだけでも、星幽塔と月影塔の和解と和睦の成立は難航する」
だから、俺達が守らないと。
精神を研ぎ澄まして警戒する御剣に対し、鎌八はイマイチしっくりとこないようだった。
「すこし、考えすぎなんじゃないか?」
「……杞憂で終わるなら、越したことはない。だけどな、以前、俺は去年の夏、『真っ白なアイツ』を凶刃から守ろうとしたとき、守れなかったんだ……」
それは、もはや遠く昔の出来事のような錯覚を覚える事件だった。
純白の殺人鬼、七罪、“名もなき英雄たち”……。
御剣は身を挺して
『真っ白なアイツ』
の代わりに刃を身に受けたものの、彼(女)は赤い血溜まりに沈んだ。
そのことが、御剣の脳裏にチラつき、思考回路を焦げ付かせていた正体だった。
「身を挺して一度庇っただけでは守れなかったんだ……」
「ううむ、何か、深い事情があるんだな……」
鎌八は詮索するのはやめようと誓った。
その時、鎌八は一瞬、人影のようなものを見た気がした。
「なぁ、御剣、ここ、俺たち以外に誰もいないよな?」
「え……?」
「あ、いや、見間違いだと思うんだが、さっき、その部屋の隅に何かいたような?」
桜庭と白も周囲を見渡すが、人が隠れられるような場所は玉座の影くらいしか存在しない。
「えー? 誰もいな……」
「この刃が届くまで、世界よ凍てつけ!」
ガチンッと、御剣の頭の中の撃鉄が落ちた。
白が首を傾げた次の瞬間、御剣の周りの時間が凍り付いたかと錯覚するほどスローになった!
「加速する氷の世界(アクセル・ホワイトワールド)……! これは俺の進化能力ではない、純粋な俺のろっこんの100%モード。もしかしたら、ここまで極限に集中したのは1年ぶりかもしれないな……」
奇しくも、去年の七罪事件の第一幕の終演は異空間だった。
凍て付いたような加速世界を、御剣はよく目を凝らす。
すると、明らかに違和感を覚えるモノが目の前に“いた”のだ。
加速した世界の中でも、その鎧の人物は平然と動き回っているのだ。
「どういうことだ!? 俺の本気モードの加速だぞ! その中で平然と動き回れるお前は、誰だ!?」
御剣の体の中に渦巻く憤怒の“冷気”が、彼の思考を真っ白に染め上げてゆく。
目の前の謎の鎧甲冑の人物は、御剣の問い掛けに対し、のんびりとした口調で、さも親し気に応えた。
「おやおや、見付かってしまったぁ。凄いわねぇ、坊やぁ? 月影塔の技術でぇやぁ~っと作り上げたぁ、時空制御の力を宿したぁ試作の鎧以上の加速が可能だなんてぇ。君はぁ、一体ぃ、何者なのかなぁ?」
どうやら目の前の人物の口調や仕草がゆっくりなのは、御剣の加速に付いてこれていないが故の現象のようだ。
そうだとしても、大概は御剣以外はまともに行動することが出来ない加速世界の中で意思疎通と移動が可能とは、はっきり言って異常だ。
「ああ、自己紹介がまだだったわぁ」
甲冑の兜を脱いだ人物は、女だった。
束ねた長い黒髪の褐色肌。オリエンタルな顔立ちの女性だ。
精悍な女戦士、だが無骨というわけではなく、気品に満ちた戦乙女という印象であった。
「私の名前はブリュンヒルデェ。今まさに復活しようとしているぅ、そこのラピス君の仇敵だよぉ。よろしくね、坊やぁ?」
「お前が、ブリュンヒルデ!」
御剣が刀の切先をブリュンヒルデに突き付けんとすると、女騎士は「待った待ったぁ!」とゆっくり制止を掛ける。
「今日はラピス君がぁ、復活するのをこっそり見届けに来ただけだよぉ。今日のわたしは敵意はないよぉ。だからぁ、時空制御鎧を着込んでまでしてぇ、君たちに見付からないようお忍びで来ていたってわけぇ」
「今日は、か。ちょうどいい。ブリュンヒルデ、お前は何が目的だ? 何のためにラピスにこんなひどい事をした?」
「坊やぁ、初対面の女性にぃグイグイとくるねぇ? とても早口に聞こえるしぃ」
「俺はお前の返答が間延びして聞こえるからイライラしてくるんだ。真面目に答えろ。星の光で調べたラピスの遺骸から、お前の悪行は既に筒抜けだ。だが、動機と目的が分からない」
「まぁ、言えっていわれてぇ、言うわけないんだけどねぇ?」
くっくっくと可笑しげに笑うブリュンヒルデ。
「あ、でもぉ、動機なら教えてあげるよぉ。多分、共感してもらえると思うんだぁ」
「共感……?」
御剣は眉をひそめた。
こいつは何を言ってるんだ?
ブリュンヒルデはお構いなしに勝手に喋り始めた。
「いやねぇ? わたしぃ、まともに喋れる相手とぉコミュニケーションを取るのってぇ本当ぉ久々だからテンション上がっちゃってぇ! 大体100年くらいぃ? いや、500年だったかなぁ? まぁ、それは置いておいてぇ。坊やぁ、もしも君の住む世界がぁ、巨大な塔の階層のひとつにしか過ぎないと知ったらぁ、どう思うぅ!?」
ブリュンヒルデの語尾が強まる。
整った顔を歪ませ、唇を震わせて眉間にしわが寄る。
「アステリズムになってぇ、自分の住む世界の理を知ったときぃ、わたしはとてもがっかりしたぁ。なんだよ~、塔の一部ってぇ。つまりぃ、わたしの知らない世界がぁ、上の層にあと何層もあるって分かってぇ、すごくわたしは憤ったんだぁ。だってずるいじゃないぃ? 他の世界の方がぁ、自分たちの世界より素晴らしいかもしれないのにぃ。のちに私はぁ、異次元の魔物を倒す役割を請け負ってぇ、いつの間にか姫騎士なんて称号を授かってた時にぃ、思い知ったのぉ。わたしはぁ
『此処とは違う他の世界が丸ごとほしかったんだ』
ってぇ。だからぁ、その檻である双子塔を~、わたしは一度壊したんだぁ。邪魔なラピス君も処刑したしぃ、全てが上手くいくと思ったんだけどぉ……。結果を言えば、大失敗したぁ。見事に失敗したんだぁ。原因は未だ不明だけどぉ、ただぁ、確かなのはぁ、失敗したわたしはぁ、長い長い間ねぇ、封じられた月影塔からぁ、アルターエゴひとつすらぁ、外に出られなかったんだ~」
ブリュンヒルデの話を聞いた御剣は、はっと気付く。
「だから、お前はラピスの復讐心を利用して、ステラオルタに竜牙兵を動かすように仕向けて遺骸を探させたのか!
お前が外に出て、自由になるために!
」
「大正解ィ! ラピス君は当時の星幽塔そのものを憎んでいたからねぇ、遅かれ遠かれ、ステラオルタちゃんに遺骸を回収させるだろうと踏んでいたよぉ。理想形はぁ、そのまま復讐に燃えるラピス君にぃ、今回の事件の犯人像と黒幕像を押し付けられれば最高だったんだけどぉ、流石にそれは無理だったようだねぇ」
悪びれもなく吐露する姫騎士に、御剣は強い苛立ちを覚えた。
「ふざけんな! そんなの、全然共感できねぇよ!」
「うーん、残念だなぁ。でもでも、これだけは言っておくねぇ?」
ブリュンヒルデは無邪気に御剣へ告げた。
「わたしね……? この世界、つまりぃ、双子塔をもう一度正しい手順で壊してぇ、外にあるぅ新しい世界が、全部欲しいんだぁ……! 坊やのいる世界もぉ、きっと素敵なんだろうなぁ?」
御剣のろっこんの持続時間が途切れた。
目の前にいたはずのブリュンヒルデはもうどこにもいない。
「……どうしたの? 刀くん?」
桜庭が声を掛けると、御剣は真っ青な顔をして過呼吸めいてあえいでいた。
「今、ブリュンヒルデが、いたぞ……。奴は、双子塔をぶっ壊して、俺達の寝子島が存在する世界を、手に、入れるつもりだ……!」
3人はにわかに信じられないと顔を見合わせるのだった。
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SF・ファンタジー
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30人
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26人
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シナリオガイド公開日
2018年09月24日
参加申し込みの期限
2018年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月01日 11時00分
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