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【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
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【作戦1-1:開戦前】
サジタリオ城は開戦前の喧噪でごった返していた。
領主の
フランチェスカ・D・S
も、普段のドレス姿ではなく兜と甲冑を身に纏った戦乙女として陣頭指揮に当たっていた。
「急いでください! 北の砦への防衛を固めるのです!」
現在、北門より約2km先に急造した木製の砦に戦力を集めている最中だ。
周辺の森を伐採したので、本来ならば砦の周辺は生い茂った林であったが今は何もない草原と化している。
その伐採の影響もあってか、敵の出現する森までの距離までの約10kmは、遮蔽物のない平坦な土地になっていた。
光の結界からはみ出た区域ギリギリまで伐採したサジタリオ城お抱えの木こりのガッツに敬意を表したい。
それはさておき、フランチェスカはどうやら最前線で戦う覚悟のようだ。
その姿を見たもれいび、
獅子目 悠月
の胸中に不安がよぎる。
彼は以前、フランチェスカと顔を合わせている仲だ。
それゆえに普段と違う様子の彼女を非常に気に掛けていた。
獅子目は「恐れ入りますが、奏上したき件がございます」と、フランチェスカの前に進み出た。
「実は、この度の戦い、俺に一部隊の指揮権を頂きたい」
「分かりました、では、一小隊50名を獅子目さんの指揮下に配属させましょう」
「ありがとうございます。その上でフラン嬢、お話があります」
獅子目はフランチェスカの双眸をじっと見詰めて話し始めた。
「民の不満が貴女に向かっていると聞きました。さぞ御不安でしょう。ですが、まず笑って下さい。笑って、この戦は大丈夫だと自信満々に嘯き、最終的な決断を下し、他者の命を、作戦の責任を、背負って下さい」
獅子目の言葉にフランチェスカは表情を強張らせる。
「背負うのは当然の事です。私はこの城の主でいて座のアステリズムです。それにこれは、私の甘さが招いた事象です。ですが、笑う? この状況で?? 今は領主らしく、皆に厳しく檄を飛ばすべきでしょう?」
「いえ、違います。俺自身、酷な事を言っている自覚はあります。ですが、それでも……、領主として、一階層の守護者として、フラン嬢が真っ先に行うべきことは、敵への怒りに顔を真っ赤に染めることではなく、どっしりと構えて笑う事です。それが上に立つ者の義務であり、戦で功績をあげるより大事な、今、貴女がやるべき事だ」
目を逸らさずに進言する獅子目に、フランチェスカは苛立ちを隠さず言い放つ。
「兵たちが命を懸けて戦う様を、後ろで笑って見ていろと、獅子目さんはそう仰るのですね。でしたら、私はそれを断固拒絶します。この戦争は、私の手で幕引きをします。私は未だ、自分の手で何かを成し遂げておりません。そんな領主に、アステリズムに、誰が付いてきましょうか? ……義勇兵の皆様には、城の防衛をお願いします」
まくしたて、きつい剣幕でフランチェスカは獅子目を突き放すと踵を返して立ち去ろうとする。
それを獅子目は残念そうに告げる。
「そうですか。確かに、今ここで俺が『大丈夫』と言っても、根拠に欠けますし、その根拠自体も減っている。その根拠または自信や権威を回復する為の出陣なら止めません。ですが……」
「まだ、何か言いたいのですか?」
歩みを止めるフランチェスカ。
「はい、ひとつ、訂正をさせてください」
「訂正? 仮にもこのサジタリオ領主の私に対して、先程の獅子目さんの発言を、ですか?」
「いえ、『貴女が今だ何かを成し遂げていない』という事に対して、です」
獅子目はフランチェスカに歩み寄り向き合うと、再び跪いて首を垂れる。
「お忘れですか? 『星空の射手』――。これは、まごうことなき貴女の力で得た二つ名だ。これを活かさない手はない」
獅子目は今一度フランチェスカを見上げて目を逸らさずに諭した。
「戦うのならば弓兵らしく砦に陣取り、弓で凛と戦う姿を兵士たちに見せつけるといい。そんな貴女だから従う力があると、俺もこの戦いで示します」
獅子目は祈るようにフランチェスカの顔を見詰める。
フランチェスカも彼の顔を見詰めたまま黙りこくる。
しばらく2人は沈黙する。
互いに身じろぎせず、視線と視線をぶつけ合う。
やがて、フランチェスカが根負けをして深い溜息を吐く。
「私の身を案じて下さることに感謝致します。ですが、やはりこの手で敵を討たねば気が済みません……!」
ごねるフランチェスカの顔へ、不意に獅子目の平手打ちがクリーンヒット!
「この無礼のお咎めならば、後程、甘んじて受ける。ですが、これでも、まだ分からないのか!?」
憤る獅子目。その剣幕に、フランチェスカは思わず息を飲む。
「戦場では、痛みはこの比ではありません。それでも、向かうのか?」
遂に押し黙ってしまうフランチェスカ。次第に体は振るえ、目から涙がこぼれ落ちる。
強い自分を演じることで抑え込んでいた恐怖心や不安感が一気に決壊し、双眸からとめどなく流れ落ちる。
そこには戦慣れしていない少女のありのままの姿があった。
「私が向かわねば、死んでいった兵たちに顔向けが、出来ません……! 弔い合戦なのです……!」
ですが、とフランチェスカは言葉を足した。
「私が死んだら、皆さんは大変悲しむでしょうね。……ですので、お願いがあります」
フランチェスカは涙を拭って獅子目の手を取ると、再び城主然として威厳をもって彼に告げた。
「サジタリオ領の主の権限により命ず。今、この時をもって、汝、
獅子目 悠月
をフランチェスカ・ダ・サジタリオの近衛騎士に任命します」
「……な!?」
唐突な任命に獅子目は動揺を隠せず、その場で硬直してしまう。
「私は戦う事は諦めません。ですが、私の二つ名の威厳を示す事で兵たちを鼓舞する獅子目さんの策を無下にするつもりもありません。ですので、最前線へ出向く私を一番近くで守ってください。そのために相応しい立場を貴方に授けます。正式な叙勲式はこの戦いになりますが、緊急事態ですので」
獅子目は眩暈を覚えつつ、差し出された小さな勲章を受け取るのであった。
最前線への出陣が阻止できなかったとはいえ、フランチェスカが当初考えていたような
『馬に跨って矢を乱射しながら戦場を駆け巡る』
ような真似は自重すると約束してくれただけでも、彼女の生存率は大幅に上昇した。
説得は成功と呼ぶべきだ。
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担当ゲームマスター
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【星幽塔】第一階層 ツインズ・ノット・デッド
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月24日
参加申し込みの期限
2018年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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