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【星幽塔のお誕生日風景】
「おーい。来てやったぞー!」
第一階層にある酒場、言わずと知れた『Barアストラル』を訪れたのは、元気な駆け出し冒険者
ルーク・ポーラスター
。どうやらどなたかに呼び出されて、のこのことやってきたようですけれど。
「なんだ? やけに暗いな」
お店の中は真っ暗で、いつもの騒がしいまでの喧噪はなりを潜めて、しんと静まり返っています。揺れるカンテラの明かりだって、ひとつも見えません。
「むむ。これは冒険の……いやっ、事件の匂いがするぜ!」
しゃきーん! 愛用のロングソードを抜き放ち、暗がりの中勇ましく正眼に構えると、
「勇者の心得その63! ……64だっけ? 65? ともかく、暗闇にあえて足を踏み入れるべし!」
なんて気合を入れた、その瞬間に。
ぱぱぱぱ、ぱーーーん!
「うおっ、罠か!? なんのこれしき、オレは勇者になる男だぜ! ひるんでなるものか……」
「「「お誕生日、おめでとーーー!!」」」
ぱんぱん、ぱぱぱぱぱん! 鳴り響いたのは、星のクラッカーでした。色とりどりの光が弾けたかと思うと、犬猫鳥に妖精、モンスター、いろんな形の火花が命を持ったかのように走り回り、ぽんっ! と消えていきます。
「……お?」
「ルーク、17歳の誕生日おめでとう♪」
いっせいに明かりが灯り、にーっこり♪ 微笑んだのは、
アリス・ミーティア
。そしてお店の常連客である、たくさんの冒険者たちでありました!
つまるところ、御年ウン百歳なんて方がフツーにいらっしゃる星幽塔においても、お誕生日をお祝いするという風習はありまして。
「「かんぱーい!」」
がちん! アリスとルークの掲げたジョッキが派手にぶつかり合い、ひえひえのビールをごきゅごきゅごきゅっ。
「ぷはーーー」
「うまーい! いやー、まさかアリスに誕生日を祝ってもらえるとは! ありがとうな!」
そう、本日めでたくお誕生日を迎えたルーク少年の誕生日パーティーを企画したのは、ほかでもないアリスだったのでした。
「ケーキもあるからどんどん食べてね。マスター! おつまみもよろしくー!」
「よろしくー!」
今日は無礼講というわけで、アリスもいつもより大胆です。はいはい、と苦笑いするマスターへ、ちらり流し目。
「今日は特別な日だし、優しい優しいマスターなら、美味しくって高級なお酒を奢ってくれたりするかも~?」
ちらり、ちらちら。
酒場の看板娘的なアリスに可愛くお願いされてしまっては、マスターもたじたじです。どこぞの階層で売っているらしい希少なお酒をどどんとボトルごと出してくれたもので、アリスとルークも、それに冒険者たちも大盛り上がり!
そんな中。
「はいっ、ルーク。これあげるね!」
「うん? なんだこりゃ?」
お誕生日プレゼントだと言って手渡したのは、一枚の小さな紙です。
『寝子島観光案内券』、と書いてありました。
「ルークはあんまり寝子島来ないから、私がたくさん案内してあげる! もちろん、有効期限はナシ! 寝子島はお祭りやイベントだって盛りだくさんだから、楽しまなくっちゃソンだよ~?」
「ああ、ネコジマかぁ! ちょうど、また行きたいって思ってたんだ」
「うんうん♪ 寝子島でも冒険しちゃおうよ! ほら、言うでしょ? 勇者たるもの、臆することなかれ!」
「おっ、勇者の心得その3! さすがアリス、分かってるなー!」
ぐびぐびぐび。ごきゅごきゅごきゅ! 若干ヨッパライなのもありまして、アリスはにこにこ、ご機嫌です。
そのうちどんどん盛り上がってきて、おもむろにテーブルの上へしゅばっと立ち上がると、
「アリス、歌いまーす!」
叫びました。
「お祝いに、寝子島で覚えた歌を披露するよ! 最近覚えたばっかりなんだ~」
「おー、歌え歌えー!」
こちらも赤ら顔のルークがぺちぺち手を叩いてはやしたてるもので、アリスはすっかり得意げです。ジョッキを片手に、胸を反らして高らかに歌い始めました。
「ここは寝子島 マジで良い島 セーイ?
寝子島高校 我は親孝行イェー!
全てのものに感謝 特にかーちゃんマジ感謝! YO!」
なんでか、知る人ぞ知る
寝子高裏校歌
でした。教えたの誰ー!?
ところがこれが、意外や意外。
「意味はよく分からんが、なんか元気が出てくるなー!」
ルークを始め、冒険者たちにも大好評!
「「「今日も外では猫のさかり声 おおフリーダム おおフリーダム!!」」」
しまいには全員が立ち上がり、大合唱が始まったのでした。おお、フリーダム!!
「サンマさんもがんばってるよー!」
「……なんだこりゃ」
ちょうどそんな時、Barアストラルを訪れた
新田 亮
。星幽塔の酒場に大音量で響き渡る寝子島裏校歌というシュールすぎる状況に、思わず目を白黒させてしまいました。
「なにやってるんだ、ルーク……」
「おっ、リョウじゃないか! こっちに来て一緒に飲まないか?」
ルークがジョッキ片手に誘いましたけれど、生真面目な亮はひとまずそれを遠慮しつつ。代わりに、
「俺はいい。それより、ちょっと顔貸してくれないか? みんな、ちょっとルークを借りるぞ」
そんなふうに言って、彼を外に連れ出しました。
酒場の裏手、人気のない路地の真ん中に立つと、亮はなにかをルークへ投げ渡します。
「っと。なんだこれ? 剣か?」
「なかなかいい剣だろ? 誕生日プレゼントってやつだ」
亮の贈りものは、反りかえった幅広の刃を持つ剣でした。買い求めた商人は、これを『
クレッセント
』と呼んでいました。
「くれるのか、ありがとな! へえ、確かにいい剣だ。上物だな」
酒に酔って赤ら顔だったルークでしたけれど、刀身に手のひらを這わせるなり、冒険者としての感覚をすぐにも取り戻してしまったようです。ひゅ、ひゅ、ひゅん。びゅん! と振ってみて、満足そうにうなずきます。
「どことなく、オレの故郷の風を感じるな……」
「どうだ。そいつで、少し打ち合ってみないか?」
しゅるりと亮が腰のショートソードを抜いた音を聞くなり、ルークもすっかりその気で、にやりと笑います。
「お前は豪華な料理より、こっちのほうが好きなんじゃないかと思ってな」
「もちろん、どっちも好きだけどな! 確かに、今はこいつを思いっきり振り回してみたい気分だ」
言うが早いか……ルークは腰だめに曲剣を構えて、突撃!
少し前まで酔っていたとは思えない稲妻のような切り込みに、けれど亮は慌てることなく、がきん! ショートソードでがっちりブロック。
ひと振りするたび、がき、がきん! 亮が上段から剣を振るえばルークはそれを打ち落とし、間髪入れずに横薙ぎの一撃。亮はステップして間合いを外し、飛び込み回転を乗せて一閃!
ががん、とぶつかる互いの刃の向こうに顔を合わせながら、ふと亮は思い立ち、言いました。
「ルーク! そういえば、まだ言ってなかったな!」
「なんだ!」
「誕生日、おめでとう!」
「ありがと、なっ!」
曲剣とショートソードが幾度も、幾重にも打ち合わされて、どががが、がきん!
数分ほどそうして手合わせしてから、ふたりはBarアストラルへと戻りました。
「どうやら、剣の腕は落ちていないようだな。だが、体力は俺のほうが上みたいだな」
「くそー、一本取られた! けど、この剣はなかなかいいぜ。気に入ったよ」
「ああ、それはなにより……ん?」
ぎい、と扉を開けた途端に。
「「「らっかみさまのご加護ありにゃにゃにゃにゃーん にゃにゃにゃにゃーん!」」」
「……まだ歌ってたのか……」
酔っぱらいたちが声を揃えての大合唱は、まだ続いておりました。
と、アリスが戻ってきたふたりを見つけ、
「あ、きたきたー! もー、主役がいなきゃ盛り上がらないよー? はいっ、17歳になったルークくんからひと言! どうぞー♪」
ずずい、とジョッキをマイク代わりに突きつけられて、ルークは亮とビールの泡を見比べてぱちぱち、ぱちくり。
けれど、そこは元気いっぱい、駆け出し冒険者な彼のこと。
「俺は勇者になる男だ! これからも冒険しまくって、すごい勇者になってみせるぜー!」
「よく言えましたー! さ、飲もう飲もう♪ ここは寝子島 マジで良い島 セーイ♪」
テーブルへ乗っかり、肩を組んで裏校歌をもいちど頭から歌い始めたアリスとルーク。
「やれやれ。相変わらず賑やかで飽きないところだな、星幽塔は」
亮は苦笑いしながら肩をすくめ、おつまみのナッツを口へ放り込んだのでした。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月04日
参加申し込みの期限
2018年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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