this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
19
つぎへ >>
●夜の海に燈す願いは(1)
どんな景色が眺められるか楽しみだと思いながら、
桜 月
は今宵の最後のイベントへ向かった。
少しだけ祭りの賑わいを離れた所から、夜の海を見遣る。
星を散らしたような水面へと、更に、一つ、また一つと灯りが燈り行く――。
(何というか、不思議な気持ちだ……何だろう)
抱いた想いに付ける名前が、月にはわからない。
わからないままで、それでも、いや、だからこそ月は、ノートにペンを走らせた。
(この気持ちを、デザインとして描かないと)
その為に私はいるんだ、と、月は一心に、想いの輪郭を紙の上に描き出すのだった。
数多のキャンドルを前に、
恵御納 夏朝
は口元に手を宛がって思案する。
(キャンドルの色、どうしよう。結構悩むなぁ……うーん……)
悩んで悩んで、その末に、夏朝は橙色のキャンドルを選び取った。
《恵御納夏朝》の願いを乗せるのに、ぴったりだと思ったのだ。
「あーっ! 夏朝発見!」
声に、振り返る。
砂を踏んで歩み寄ってくるのは、
犬杜 初
と
犬杜 一閃
だ。
「ねえねえ、写真見に行った? 猫がいっぱい写ってる写真が飾ってあって……」
「あ、それ、僕の写真かも」
「え、ほんとに!? なんだー、好きそうって思ったんだけどなー」
でも、うん、あんたっぽい、と、初はひとりでに納得した様子で呟いている。
「夏至まつり、楽しんでいるか?」
一閃の方が、ぽつ、と言った。
こく、と頷く夏朝。
「うん、楽しんでるよ。初ちゃんは見るからに楽しそうだけど……一閃さんは?」
「楽しい、と思う。初に振り回されてばかりだが」
「なんというか……目に浮かぶ気がする」
「キャンドル流しも、初がどうしてもと聞かなくてな」
一閃の眼差しが、夏朝の手元のキャンドルを捉える。
「お前も参加か」
「うん。真偽は不明だけど、ちょっと、噂を聞いたから……」
「あ、『キャンドルを流す時に願いを込めるとその願いが叶うらしい』ってやつでしょ!」
キャンドルを選んでいたらしい初が、桃色と青色のそれを手に話に加わってきた。
「そう、その噂。僕も、噂が本当なら……流す時にお願いしてみようかな、って」
「なんか、いつもの海岸と雰囲気違うし、『本当なんじゃない?』って思うわよね、うん」
声を華やがせながら、初が一閃にキャンドルを手渡す。
2人のやり取りを耳に、夏朝は、キャンドルに火を燈した。
星のようにキャンドル瞬く闇色の海へと、橙の光を流す。
夏朝は、ただ懸命に願いを込めた。
幾度も望んだ、大切な願いを。
(僕と、別人格の夏夜ちゃんを、其々を保ちながら、心身ともに分離できますように……)
何度となく繰り返し想像した光景を、頭に鮮明に描く。
自分の隣に、夏夜がいる。
2人は一緒に、何気ない日常を過ごしていて――。
(……2人並んで、皆と夏夜ちゃんと共に、フツウの日々を過ごせますように)
橙の光が、数限りない灯りの中に溶けていく。
夜の海を彩る、一夜限りの星々の一つになる。
本来は、と、夏朝は静かに考えた。
(寝子島等の平和・平穏や、フツウを守る皆に恩恵がありますようにとかを、願うべきなんだろうけど……)
それでも、キャンドルに託した願いは、譲りようがなかったのだ。
ふと夏朝の顔を見た初が、意味ありげに笑み零す。
願いをかけるのに意識が行っていた間に、初と一閃もキャンドルを流したらしかった。
「皆はどんな願い事したんだろうって顔してる」
「……う、ばれちゃった?」
「まあ、ういの願い事は秘密なんだけど。でも、叶うといいわね。ういの願いも、あんたの願いも」
キャンドルが、夜の海を明るく照らしている。その光景を眺めながら、
(……欲張りすぎるかもしれないけど)
と、夏朝はまた、心から願う。
(皆の願いが……寝子島や世界や皆やフツウを壊さず、寝子島等に害をなす存在に脅かされる事もなく……)
当人の望む形で叶いますように、と、胸の内に囁く言葉は、とても、あたたかな色。
青色のキャンドルを、そっと、海へと流す。
野々 ののこ
の黄色のキャンドルと一緒にそれが遠ざかっていくのを、
佐藤 英二
は不思議な心地で眺めた。
「何だか、魔法みたいだね」
囁くように傍らのののこが零したのに、「なんていうか感慨深いよね」と頷きを返す。
闇色の海に色とりどりの灯りが燈っている、目前の光景。
それはあまりに幻想的で、どこまでも荘厳に感じられた。
「野々さんは、何かお願いした?」
さりげなく、そう問いを零す。
ののこが、眼差しを海へと遣ったままで「うんっ」と応じた。
「僕は、ずっとこんな風に平穏で楽しい毎日が続きますように……ってお願いしたよ」
「私は、今年の夏も楽しいことでいーっぱいになりますように、って!」
2人で、顔を見合わせて静かに笑い合う。
ののこが「あ、でも」と、再び口を開いた。
「お願いする前に、私の願い事、結構叶っちゃってるなぁ」
「? どういうこと?」
「だって、例えば今日も、すっごく楽しかったもん♪」
きししっ♪ とののこが悪戯っぽく白い歯を零す。
その笑顔を目に、英二は眩しいものを見るみたいに目を細めた。
(ああ、やっぱり野々さんの笑顔、好きだな)
ののこの喜ぶ姿を、沢山見ることができた夜だったと思う。
そのことが、英二の胸に柔らかな幸せをふくふくと運んだ。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
19
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!