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【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
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●思い出を切り取る魔法
パシャリ、シャッターを切る音が浜辺に響く。
今しがた自身が切り取った光景を目に、
恵御納 夏朝
は目元をそっと柔らかくした。
近くに見留めたスタッフへとその写真を手渡せば、
「わあ、猫ちゃん可愛いですね!」
なんて、相手の声が弾む。
夏朝が撮ったのは、美味しい匂いに誘われたのか、寝子ヶ浜海岸に集まってきた猫達の姿。
色とりどりのキャンドルに照らし出された沢山の猫達は、幻想の世界の生き物のようだった。
猫達の為にフラッシュを焚かずに撮影したのも、その雰囲気を作り出した一因かもしれない。
スタッフが、笑顔でアイシングクッキーを差し出してくれる。
「ありがとう」
と礼を言って、夏朝はその場を離れた。
愛らしいクッキーを、口に運ぶ。
もぐもぐとしたそれは、いい感じに甘くて、とても美味しかった。
淡く口元を緩ませる夏朝の耳に、楽しげな声がとび込んでくる。
――ねえ、知ってる? キャンドルを流す時に願いを込めると、その願いが叶うらしいよ。
キャンドルが照らす浜辺で、
綾辻 綾花
は「あっ」と声を上げた。
柔らかな灯りの中に、
早川 珪
先生の姿が見えたからだ。
「珪先生!」
呼ぶ声が、少し跳ねた。
もしかして会えないかな、と期待していただけに、喜びは一入。
しかしその一方で、胸のどきどきが収まってくれない。
光の中で、綾花に気付いた早川先生が、ふんわりと微笑む。
「やあ、綾辻さん。こんばんは」
「こんばんは、珪先生。あの、もし良ければ、一緒に回りませんか?」
先約なかったらいいな、と思いながらそう伝えれば、
「構わないよ」
と、早川先生は目元を柔らかくした。
「本当ですか? ありがとうございます!」
「綺麗だな、って少し歩いていたんだけど、こういう気持ちは、誰かと分け合いたいよね」
「分け合う……あ! じゃあ、一緒に写真を撮りませんか? 私、スマホ持ってます」
いそいそと、荷物からスマートフォンを取り出す綾花。
「うーん、上手く撮れるかな……?」
えいっ! と腕を伸ばす。
自然、肩を寄せ合う形になるのに心臓をばくばくさせながら、綾花はカシャ! とシャッターを切った。
「どうかな?」
「どうでしょうか?」
2人で一緒に、スマートフォンの画面を覗き込む。
途端、綾花と早川先生の表情が、同時にぱっと輝いた。
「わ、バッチリです」
「綾辻さん、上手だね」
「次は、海に浮かぶキャンドルの光をバックに撮りたいです」
「じゃあ、最後のイベントが始まったらもう一回写そうか」
スタッフに声をかけて、ポータブルプリンターで写真をプリントアウトしてもらう。
その写真と引き換えに、綾花と早川先生は、アイシングクッキーを1つずつ受け取った。
「可愛いクッキーだね」
「何だか、食べるのがもったいないです。取っておこうかな……」
そのまま、綾花達は特設スペースに飾られた写真を見て回ることに。
「同じ学校の人も多いみたいですね」
「僕達の写真も、ここに並ぶのかぁ……」
しみじみとして、早川先生が言う。
そのあとで、綾花達はスタッフに記念写真も撮影してもらった。
2人並んで、画面に収まるように寄り添って。
(顔が赤くなってないか、心配です……)
乙女心が胸をハラハラさせるけれど、今は、とっておきの1枚の為に、はい、チーズ!
その後も行く先々できょろきょろと辺りを見回して気になるデザインを軽くメモに残し、
(後から思い出してまとめよう)
なんて考えながら、
桜 月
はフォトイベントの特設スペースへ。
飾られている写真を眺めて、感じることがあればそれもしっかりメモ。
いかにも仲の良い様子の2人が笑顔で写っている写真を目に、月はまた、彼女のことを思い出した。
(一緒に来られれば良かったけど、予定が合わなかったし仕方ない)
晴れた声がすぐ近くから聞こえたのは、そんな思案に浸っていた時だった。
「よかった、ここでプリントしてもらえるんですね」
月の背後で、スタッフへとスマートフォンを手渡しているのは、
花厳 望春
。
夏野菜カレーパンも無事購入し、そろそろ帰ろうかと思っていたところで、
――フォトイベント、開催中です! お写真を提供してくださった方には――。
という具合のアナウンスを耳にし、スタッフを探してここまでやってきたのだ。
望春がアイシングクッキーを受け取って顔を上げると、2人の視線は、確かにぶつかった。
「素敵なクッキーだね」
月が口を開く。
実際、インスピレーションが湧きそうな、センスのいいアイシングだった。
「うん、貰えて嬉しい。姉さん達に見せるために撮った写メが、役に立ったよ」
「写真を、見せる……」
望春の言葉に、月は、写真を撮ってもらえるサービスのことを思い出す。
(私も、写真を撮ってもらって見せようかな)
今日の思い出を、より鮮明に彼女に届ける為に。
望春の対応に当たっていたスタッフが、月の反応に意を察してか、にこりとする。
月とスタッフが写真の撮影について話し始めたので、望春は、静かにその場を後にした。
手の中には、キャンドル模した可愛いクッキー。
「今度、俺も作ってみようかな」
お土産と、弾む心を引き連れて。
望春はさくさくと砂を踏んで、ゆったりと帰路を辿り始めた。
――先輩、一緒に写真撮りませんか?
羽生 碧南
が咄嗟に零した言葉に、
鷹取 洋二
は「勿論構わないよ」とさらりと応じた。
ナイトマルシェで耳にとび込んできたのは、フォトイベントの話。
先ほど返事を待っていた時と同じくらい、碧南は今、どきどきしていた。
(いま……先輩とツーショットを撮られてるんだ……)
しかも、「もっと近づいた方がいいよね」なんて洋二が身を寄せてきたものだから、
(距離が……距離が近い……そういえばこれって、あの乙女ゲーのイベントみたいよね……)
緊張のあまり、思考が斜め上の方向に逸れ始める碧南。
(あのイベントでは、この後ああなって、それで……ひゃああああっ!)
頭から煙が出そうになって慌てて頭を振り……そうになるのを、すんでのところで堪える。
何とか無事(?)に、写真撮影は終了した。
「お疲れさま。特設スペースに飾ってもらうかい?」
「えっと……もし鷹取先輩が良ければ、思い出として取っておきたいな、なんて……」
「ああ、それもいいね。うん、そうしようか」
大切にしよう、と、胸の内に碧南は誓う。
それから、洋二へと改めて声を投げた。
「このあとキャンドルを流すイベントがあるんですが、一緒にどうですか?」
「うん、行こう。僕も気になっていたイベントだよ。羽生くんは、何色のキャンドルを選ぶんだい?」
「私は……水色にしようかな、と思います」
そうして、2人は海辺へと向かう。
夜の海にはもう、ぽつぽつと、星のように煌めく灯りが燈り始めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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