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【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
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●夜の海に燈す願いは(2)
目前の幻想的な光景を前に、
椿 美咲紀
はうずうずとする。
「沢山の灯りで、海が星空のようです。是非、撮影を!」
空と海の境が消えて、互いに溶け合っているみたいだ。
空の星、海のキャンドル。
いずれも、親しい仲間のように区別なくきらきらとしていて、その様子を、とても素敵だと美咲紀は思った。
「さあ、じっくり撮るのですよ!」
「Candle light!」
美咲紀の声に、元気満タンなお利口さんの声が重なる。
人波に押される形で奇跡的に、本当に奇跡的に目的地に辿り着いた
トワ・E・ライトフェロゥ
の声だ。
「ろーそくーは green! ミドリをショモウしたマス!」
じゃーん! と掲げるは、宣言通り、緑色のキャンドル。
それを見て、美咲紀はあっと思い出した。
「キャンドル! 撮影に気が行ってしまって、忘れてたのです!」
「セキズイハンシャ、デス? トワもー、オマツリーと聞いて、セキズイハンシャで参加したのデス」
今では反省している、と、特に反省の色のないけろっとした表情で付け足すトワ。
最近覚えた言葉を、使いたいお年頃(?)なのだ。
「ここに来るまでにー、願い事をすると叶うって聞いたマス! オカイドクというヤツデス! タトエバー」
明日のゴハンに好きなものが出てきますよーに! と、トワはキャンドルを海に託す。
その様子を目に、美咲紀は慌てて、近くのスタッフへと手を振った。
「すいませーん! キャンドル、向日葵みたいな黄色ってありますかー?」
機材の傍をあまり離れられない美咲紀が叫ぶ横、トワは遠ざかる緑の光を見送る。
「こういうのはー、叶ったらイイナーくらいの、些細なお願い事で良いのデス」
黄色のキャンドルを手に美咲紀がトワの方を振り返ったのは、トワの声が波音に紛れたその時だ。
「ふう、これで安心なのです……ところで、お願い事、さっきのでいいの?」
「No problem! 本当に欲しいものは、トワが叶えるマス!」
「おお、かっこいい!」
「といっても、本当に叶うかどうかまではわかりかねるのデスケドー」
「そうなの?」
「デモー、神様に責任を負わせる訳にもいかないと思うのデス」
トワの言葉に、「うーん」と少し考え込んで。
それから美咲紀は、黄色の光を海に流した。
「皆に、沢山の幸せなひと時が訪れますように!」
明るい声を響かせて、トワへと、花咲くような笑みを向ける美咲紀。
「責任を負わせるんじゃなくて、祈るのはいいんじゃないかな、って思うのですよ」
「ナルホドー。オイノリー、デスカー」
「色々と幸せな体験を重ねてゆけますように、って!」
「Nice idea、思うマス。トコロデー」
「はい?」
「今度は、photograph、撮り損ねるのデハ?」
「ああああああっ!?」
美咲紀が叫ぶ。その様子を目に、「またセキズイハンシャデスネー」とトワが頷く。
急ぎ撮影の準備に戻る美咲紀の隣で、トワはすっくと立ち上がった。
「トワはー、そろそろ go back home! なのデス!」
トワがこのあと迷子由来の大冒険を繰り広げることになるのは、また、別のお話。
一方の美咲紀は、思う存分、幻想の世界を思わせる光景を満喫し、写真の形に残したとか。
青いキャンドルを、海に、そっと浮かべる。
そうしながら、
綾辻 綾花
は「恋が叶いますように」と心の中に強く願った。
早川 珪
先生の赤いキャンドルと一緒に、鮮やかな青が、段々遠ざかっていく。
(今日みたいに楽しい時間がこれからも沢山あったらいいな)
一緒に居て、少しずつ早川先生のことを知りたい。
(それに、私の事も知って欲しいです)
ちらと隣を見れば、早川先生は、黒の双眸にキャンドルの灯りを映していた。
光に照らされたその横顔はとても綺麗で、綾花はつい、見惚れてしまう。
ふと、早川先生の視線が、綾花の方へと移った。
慌てて海の方へと顔を向けて、
「キャンドル綺麗ですね」
と、綾花は言う。
「そうだね。少し、見入ってしまったよ」
「キャンドルが流れる様子って、まるで海に花が咲いたようで、ずっと見てたくなります」
「海に花が咲いたよう、か……うん、いいね。物語の一節みたいだ」
暫く、波音と、辺りの人々の声だけが耳に響く時間が続いた。
沈黙を破ったのは、綾花の声。
「先生は、一人で海を見に来ることってありますか?」
「え?」
「私は、悲しい時に海を見たくなるんです」
早川先生の眼差しが、海を見つめる綾花のことを真っ直ぐに捉える。
そうして、早川先生は静かに音を紡いだ。
「……写真、また撮ろうって言ってたよね」
楽しみだね、と、早川先生。
その言葉に、綾花はこくりと頷いた。
イベントの賑わいから、少し離れた場所で。
御巫 時子
は、先ほどスタッフに撮ってもらった写真を目に、口元を綻ばせる。
写真の中の時子は、
五十嵐 尚輝
先生に嬉しそうに寄り添っていた。
「宝物です」
「そうですね。いい記念になりました」
五十嵐先生の言葉を耳に、時子は写真を仕舞って、水色のキャンドルを手に取る。
「一緒に浮かべませんか? 並んで流れていくように」
「そうですね。じゃあ、そうしましょうか」
緑のキャンドルを、五十嵐先生が海へ託そうとするのを、
「あ、少し待ってください……」
と、時子は柔らかく制した。
「流す時に願いを込めると叶うみたいですよ……。先生は、願い事決まりましたか……?」
「願い事、ですか。特に考えていませんでした。……無病息災、とかでしょうか」
御巫さんは? と問われて、時子は、「秘密です」と微笑する。
(私の願い事は『尚輝先生と一緒に過ごす時間が増えますように』です)
学校で会えるけれど、休みの日もこうして一緒に思い出を作っていきたい。
それはどんなにか、時子の胸に光を燈すことかわからなかった。
勿論今だって、時子にとって、かけがえのない時間だ。
「では、今度こそ流しましょうか。御巫さんの、秘密の願いを」
淡々と、けれどどこか悪戯っぽい調子で、五十嵐先生が言う。
こくと頷いて、時子は水色の光を海に放った。
五十嵐先生のキャンドルの緑と、時子のキャンドルの水色。
2つが、寄り添い合うようにして、海の向こうへと遠ざかっていく――。
時子も、キャンドルに倣うように、五十嵐先生にそっと身を寄せた。
「疲れましたか?」
と、五十嵐先生が尋ねる。
時子は、その問いに答える代わりに、
「今日は、先生と過ごせて楽しかったです……」
と、声を零した。
キャンドルが流れていく。星のように、きらきら、きらきらと。
その光景を目に焼き付けながら、時子は、あたたかな幸せを胸に抱き締めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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