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【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
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●ナイトマルシェに誘われて(2)
あちこちから、食欲を刺激する香りが漂ってくる。
ナイトマルシェの賑わいに、
藍川 慶介
は瞳をぱちぱちと瞬かせた。
「すごい……いろいろと屋台が出てるみたいだね」
慶介の声を耳に辺りを見回す
春姫 いちご
の蜂蜜色の双眸には、きらきらきらっと星が散るよう。
「どれもすっごく美味しそうで、悩んじゃいます……!」
屋台に心を奪われて砂に足を取られそうになるいちごをさりげなく支えて、
「いやー、賑わってるなー。こういうの、全部試してみたくなるのって俺だけ?」
と、
紗雪 幽
が生き生きとして零したのに、
島崎 嘉織
も「わかるかも」と頷いた。
「喉も乾いたよね。自家製レモネードに……あ、バタフライピーのアイスティーもある」
「バタフライ……何?」
「ハーブの名前。ほら、あれ」
「うわっ、めちゃくちゃ青色じゃん! 綺麗だけど、飲み物じゃないみたい!」
嘉織の呟きに慶介が首を傾げて、示された屋台の品物を目に、幽が面白がっているように騒ぐ。
「なんか、普通の屋台には無さそうな物もいっぱい売ってるねー」
「これってさ、4人いて良かったかも。シェアしたら、結構食べられるよね」
「シェア、いいと思う。僕は賛成で」
「わたしも大賛成です! 美味しいものいっぱい食べたいですっ!」
慶介の言葉に嘉織が応じ、いちごも元気良く手を上げた。
幽の双眸が、きらん! と悪戯っぽく光る。
「一人じゃ食い切れない、けどここには四人いる! よっしゃ! 俺、買ってきまーす!」
「あっ、待って幽くん、俺も行く!」
「わわ、2人とも、待ってください~!」
「春姫さん、危ないよ。もう少しゆっくり行こう」
なんて具合にわちゃわちゃしながら、4人は、ナイトマルシェに仲良く突撃したのだった。
そして、野外テーブル席にて。
「わー、どれも美味そー」
4人が確保したテーブルの上には、それぞれが選んだ味が、所狭しと並んでいる。
幽が声を明るくしたのに、慶介もうんうんと頷いて同意を示した。
「いちごちゃんのも島崎さんのもいいね。幽くんのは……なんていうか、個性的?」
「でしょでしょー。慶介君のはスタンダードな感じだよねー」
「かな。お好み焼きとか、レモネードとか。いちごちゃんには敵わないけど」
慶介と、つられて幽の眼差しも、いちごの手元へと向けられる。
七色のカラフルわたあめをはぐはぐと食べていたいちごが、ぱっと頬を朱に染めた。
「そ、その、変でしたか? お祭りらしいものが食べてみたくて……」
いちごの目の前には、いかにも美味しそうながら奇を衒う様子はないたこ焼きもどん!
あ、ごめんごめん! と慶介が慌てて手を振った。
「全然変じゃないからね! 悪い意味じゃなくって、定番の、可愛らしいチョイスだなぁって」
「僕も同感。でも春姫さん、たこ焼き、移動させた方がいいかも」
「へ?」
「ソース、服に付きそうだから。可愛い服が汚れちゃったら、気分が下がるんじゃない?」
「わ! あ、ありがとうございます、島崎さん!」
嘉織といちごのやり取りを目に、嘉織の隣に座っている幽がくすりとする。
「嘉織ちゃんって、よく気が付くなー。そーいうの、カッコいいね」
「そう? それより、エクレア交換しよ。レモンとオレンジのも美味しいけど、マンゴーも気になる」
「勿論どうぞー。あ、でも、齧っちゃったけど大丈夫?」
「全然平気」
幽の姿勢は、嘉織には少しだけくすぐったかった。
嫌な感じではなく、ごくさりげなく女子として扱われている……ような気がして。
飲み物をレモネードにするかバタフライピーティーにするかで悩んでいた時も、
――よし! 俺も両方気になるから、こんな時こそシェアしよう、シェア!
と、半ばは幽に押し切られるような形で今に至っている。
「! 藍川さんのミートパイ、美味しいです!」
「だよね。わたあめも、うん、やっぱりお祭りって感じがしていいなぁ」
慶介といちごも、食べ物をシェアし合っているところだ。
わたあめをもぐもぐごっくんとしたあとで、慶介はそっと、スマートフォンを手に取った。
――パシャ!
映したのは、ミートパイを幸せ顔で頬張るいちごの姿。
「はわっ!? び、びっくりしました……!」
「あはは、ごめん。これもせっかくだから、皆で遊んだ記念をって思って」
島崎さん達も撮っていい? と、慶介が柔らかく笑う。
「僕は大丈夫」
「俺も! かっこよくお願いしまーす!」
夏色のエクレアを手にした2人の姿が、慶介の手で写真の形に切り取られる。
「うん、ありがとう。ちゃんと撮れたよ。それにしてもやっぱり、マンゴーのエクレアって珍しいなぁ」
「って、エクレアの方がメイン!?」
慶介の冗談(?)に幽がつっこみ、「あ、慶介君も写っとかないと!」と、撮影役を交代。
「慶介君もなんか食べてー! あ、ジビエ行こう、嘉織ちゃんのジビエ!」
「ジビエ……見た目は美味しそうだけど、これ、何肉……?」
「ハーブが効いてて美味しいよ」
「島崎さん、答えになってないよ!?」
一通り撮影で盛り上がったあと、嘉織は、串焼きのホタテにバジルソースがかかったものを食べながら、
「紗雪君、バイトの話って聞いてもいい?」
と、幽に向かって尋ねた。
「バイトの話? 全然いいけど……」
「僕、バイトってしたことなくて。というか……こんなふうに誰かとお祭り回るのって、初めてなんだよね」
「わたしも、今日が初めてなんです! お揃いですねっ!」
いちごが言い、嘉織が微かに目元を和らげることでその言葉に応じる。
「親と一緒に、北海道、沖縄、マレーシア、オーストラリアと転々としてたから」
「だったら……もしかしなくても俺達、責任重大だね」
なんて、慶介が口元に手を宛がった。
嘉織が、ごく僅かに目を瞠る。
「そんなことはないと思う。だって……」
「もう、今日はなんだか新鮮で、面白い……から」
わたしもとっても楽しいです! と、ぴっかぴっかの笑顔を見せるいちご。
その笑顔もまた、嘉織の心にあたたかな灯を燈す。
(同年代の子達と遊んだ経験って殆どないけど……)
今日という日が『楽しい』のは確かだと、胸の底で嘉織は思った。
「いちごちゃんも、ほら、カレーパンもどうぞー」
もっと一緒に楽しもうねー、と、幽が夏野菜のカレーパンをいちごに差し出す。
「わ、ありがとうございますっ!」
「いえいえー。……あ、でもそれ、超辛口にしちゃったけど大丈夫?」
「~~~っ!?」
ちょっと大丈夫じゃなかった。
慶介が、急ぎいちごの手にレモネードを握らせ、背をさすってやる。
「いちごちゃん、しっかり!」
「へ、平気です……! どんなものも、お友達と食べたらとっても……美味し……」
「ごめん! 無理しないでいちごちゃん!」
「落ち着いて。こういう時は、確か、甘いものが効いたと思う」
4人の賑やかな時間は、まだまだ続く。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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