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【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
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●ちび星を追いかけて(1)
街へと足を踏み入れた
時高 クレオ
は、茶色の双眸を星の如くに煌めかせた。
「……!! すごい、街の中までキャンドルナイトなのね。とっても幻想的だわ」
空には、満天の星。
人々の営み照らす灯りが消えた街には、代わりに、色とりどりのキャンドルがきらきら。
「ゆっくり眺めていたいけれど、今はそういう場合じゃないのよね。残念だわ……って、あ!」
クレオの目が、ふよふよと通りを横切るちび星を捉える。
「待ちなさい!」
クレオがぱっと駆け出せば、ちび星は、ぴょんっ! と跳び上がるや逃走を試みた。
そして、暫くの追いかけっこの後。
「くぅう……すばしっこいわね。全然追いつける気がしない……」
立ち止まって膝に手を当て、乱れた息を整えながら、クレオは考えた。
(……闇雲に追いかけるのはやめてみよう)
名付けて、《押してだめなら引いてみろ! 作戦》だ!
そうと決まればと、クレオは気力を振り絞り、全身全霊、全速力でちび星へと迫った。
当然、ちび星も必死で逃げるが――クレオはそこで、ぴた、と足を止める。
クレオが急に追ってこなくなったことを、相手は不思議に思ったらしい。
ちび星は、様子を窺うように、ふわんふわんとその場で漂い出した。
きらんっ、と、クレオの瞳が輝く。
(狙い通りっ!)
ばばっ! と、クレオは再び猛ダッシュ!
もう少しで手がちび星に届く――と思った、その瞬間。
ちび星は、慌てたように一際眩く光ると、見惚れるような美青年へと姿を変えた。
透き通るような金糸の髪を、ウェーブのかかったマッシュヘアに緩く決めている。
目元は涼しげで、こちらを見つめる瞳は、海を宝石にしたような美しい青。
甘めの顔立ちは、作りものみたいに整っている。
クレオは、そのあまりの神々しさに一歩後ずさった。
「はぅ、クレオはイケメンと綺麗なお姉さんに弱いのです……!」
『どうしたの? お嬢さんが、こんなところに一人で危ないよ』
「あわわわ、し、しかも話かけてきた!? ひゃああ、声までカッコいい……」
変身の効果は抜群! と見て、《お兄さん》は、クレオへと、蕩けるような笑みを向ける。
あまりのカッコよさに、クレオは顔を真っ赤に染めてフリーズした。
目なんてもう、ぐるぐるしている。
「……あ、うぇ、ええっと……」
己の勝ちと判じた《お兄さん》が、笑顔のまま、クレオに背を向けようとした。
その様子を目に、ハッと我に返るクレオ。
「……!! だ、だめよだめよ!! 惑わされちゃだめ。ちび星なんだから捕まえる! 捕まえなきゃ!」
か、覚悟!! と、クレオは、意を決して、《お兄さん》の背中に、えいっ! と抱き付いた。
触れる温もり、鼻孔を擽る何とも言えない良い香り。
それらに心臓が爆発させられるよりも早くに、ちび星は元の姿を取り戻した。
そして、びゅーん! と、海岸目指して飛んでいく――。
「……か、かなりどきどきさせられたけど、第一の作戦が通用してよかったのだわ……」
ちなみに、第二の作戦は、《とにかくひたすら頑張って捕まえる作戦!》だったとか。
キャンドルが照らす街の中に
七夜 あおい
の姿を見留めた
優木 遥斗
は、
「七夜、何があった?」
と、彼女を後ろから呼んで問いを零した。
「あっ、遥斗君!」
知った相手の顔を見てほっとした様子のあおいが、状況を掻い摘んで説明する。
遥斗とあおいは、体育委員同士だ。
お互い、
野々 ののこ
関連の騒動に巻き込まれたことがあるという接点もあって、
「野々は?」
「一緒じゃないよ。祭りを回るって言ってた」
と、そんな会話が自然と生まれた。
遥斗の口から、ほう、と安堵の息が漏れる。
「野々が関わると予想の斜め上の状況になるからな」
遥斗の言葉に、小さく苦笑するあおい。
「ちび星はあまり凶悪ではないようだけど、せっかくのイベントが混乱したら気の毒だ」
早く見つけ出そう、と遥斗が言えば、うん、とあおいも頷く。
「気を付けろよ、七夜」
そう言い残して、遥斗は、目に留まったちび星を追いかけ始めた。
走って、走って、走って。
その先に、ぽう、と一際明るい光が見えたのに、遥斗は足を止める。
よくよく見れば、それは、竹刀が光って宙に浮かんでいるのだった。
「……なんだ?」
常から持ち歩いている竹刀に、手が掛かりかける。
しかし遥斗は、落ち着いて相手の様子を見極めんと、一旦その手を止めた。
光る竹刀が殴りかかってきたのは、その時だ。
咄嗟に手で受け止めようとするが、竹刀はその手をするりと躱して、
「……痛い」
という具合で、遥斗の顔面を強かに打った。
そのまま、遥斗を追い掛けてくる竹刀。
「そう来たか」
苦手なもの、とは少し違う。
けれど遥斗には、いつか大事な戦いで負けてしまうのではないかという怖れがある。
それが、ちび星にはわかっているのかもしれなかった。
相手の攻撃を避けて回り、時にはこちらが攻勢に転じ、追いかけられ、追いかけ。
一瞬の隙をついて、遥斗は、自身の竹刀をすらりと抜いた。
相手の攻撃を、がし、とそれで受け止める。
ちび星竹刀を弾き飛ばすや、遥斗は、神経を集中させて竹刀を振るい、鋭いカマイタチを放った。
カマイタチが間近を過ぎって驚いた拍子に、相手が、その動きを止める。
遥斗は、ちび星竹刀の弦をはっしと捕まえた。
「あまり手間をかけさせるな」
ちび星が元の姿を取り戻し、海岸の方へと飛んでいく――。
遥斗はそれを、長く長く見送った。
ちび星が、追いかけてくる
御剣 刀
の鬼気迫る勢いに、益々スピードを上げる。
「待ちやがれ! 速さで俺に勝てると思うなよ!!」
頭の中にガチン! と落とすは、撃鉄。
ろっこんで【加速】して、空気の足場や壁を踏み締め、高く駆け昇る。
刀は、ろっこんが生む空気の足場を存分に活用して、立ち並ぶ建物の屋根を渡った。
海岸の賑わいが嘘のように、辺りにはもう、人の気配はない。
街の灯りが消えた中に、キャンドルの灯りと、ちび星の瞬きが踊る。
刀は、ちび星の前に回り込むようにして、とんっ、と地面に降り立った。
ぴゃっ! と、ちび星が驚いたように跳ねる。
そうしてちび星は、上へ上へと逃げることを決めたようだった。
光の尾を引き、空を目指して昇っていくちび星は、格別の宝石のように美しい。
(綺麗だな……)
幻想的な景色に、少しの間、見惚れる刀。
(良いなこれ、あいつ等と一緒に眺められたら……)
よく一緒にいる女の子達の笑顔が、自然と頭に浮かぶ。
彼女達と共にちび星が舞う光景を眺めているところを空想して――、
(……って、それ所じゃないな)
と、刀は脳裏に結ばれた像を振り払った。
(景色に見とれて足を踏み外したとか格好悪い、景色を眺めるのはちび星を捕まえてからだ!)
「さあ、星と夜のダンスパーティへと洒落こもうか」
頭の中で、ギアを一つ上げるのをイメージする。
縮めたバネを解き放つところを想像しながら、空気の足場を蹴って、跳び上がり、宙を駆けていく刀。
「大人しく俺に捕まりな!」
ちび星に向かって、手を伸ばす。
指先が仄かに熱いそれに触れる、手のひらが光を包む。
途端――ちび星は、びゅーんと海岸の方角へと飛んでいってしまった。
「……アレでいいのか?」
辿り着いた屋根の上から、ちび星の軌跡を見送る。
呟いた疑問に答える声はないが、たぶん、これで間違っていないはずだ。
そして刀は、今度こそと、幻想が混ざる風景を見遣る。
記憶に、確かにそれを焼き付けるように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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