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海の家『みなとねこ』の一日 《夏の準備編》
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「掃除だ掃除だー!」
日暮から渡された雑巾とバケツを振り回し、良太が店内に駆け込む。屋根に空いた穴を塞いだりはできないけれど、雑巾でごしごし擦る掃除は学校でいつもやっている。
「ええ、まずは何よりも先にお店を綺麗にしないと始まらないのだわ!」
お散歩用のバッグを小上がりの隅に置き、珊瑚が腕まくりをする。荒れ放題な店内に途方に暮れもしたけれど、これだけ人数が居ればどれだけ荒れ放題な場所でも昼前には掃除を終わらせられる。
「隅から隅まで完っ璧にするのだわ!」
「寝子高美化委員の名にかけて、お掃除はお任せ下されなのです!」
水で満たしたバケツを戸口に置き、美咲紀が鼻息も荒く宣言する。
「暑いですから、休憩もちょこちょこ入れてくださいねー」
厨房で見つけたタライを洗って冷たい水を張り、持ち込んだきゅうりを入れて冷やしつつ、智瑜が店内へと声を掛ける。そうしてから、次に向かうのは厨房にある業務用冷蔵庫の前。
(電気はきてるんですね)
家の二倍の大きさはある冷蔵庫の奥で小さく鳴るファンの音を耳にして息を吐き、そっと扉を開いてみる。長らく使っていなかっただろう冷蔵庫は、幸いなことに空っぽだった。底が砂でジャリジャリしているけれど、ナニカが放置されたまま腐り果てたような気配も臭気もしない。
そのことに安堵し、冷蔵庫の掃除に取り掛かる。清潔な水と雑巾で隅々まで拭き上げ、消毒液を噴霧する。
綺麗になった冷蔵庫に並べるのは、持参してきたペットボトル飲料。
「喉が渇く前に飲んでくださいね」
「ありがとう」
水色無地のTシャツにジーンズ、セミロングの黒髪はまとめて首にはタオル、手には軍手、完全装備の格好で店内の目につくゴミを片端からゴミ袋に放り込んでいた絢が黒い瞳を優しく細めた。
(どこから手を付ければいいのか戸惑ったけど)
どこからでもとにかく始めてしまえば何とかなる、
(……かしら)
厨房の掃除を黙々とこなす智瑜に倣い、絢と珊瑚も掃除に精を出す。美咲紀と良太が小上がりの掃き掃除を終えたところを見計らい、厨房と小上がりの間のコンクリートの土間を掃く。
「人数が居て助かるわね」
「オープンが楽しみなのだわ!」
開け放った扉や窓から、防風林で涼を得た海風が絶え間なく流れ込んで来るお陰か、早朝の今は作業が苦にならない程度には涼しい。
「今の内に片付けてしまいましょう」
「ええ!」
土間の掃除を終えた後は、小上がりの雑巾がけをする良太と美咲紀のお手伝い。
「よーい、どん!」
ひとりで雑巾がけ競争に移行して縁側から床から元気いっぱい拭き掃除して回る良太を微笑ましく眺めつつ、女子三人はその後を追うかたちできっちり丁寧に床を拭き上げる。途中で見つけた傷んだ箇所には目印になるものを置いて、あとで修繕してもらおう。
「お客が来ても海の家ってすぐ汚くなるから気をつけなきゃだめなんだぜー」
「すぐ砂まみれになるのだわ、毎日の掃除が肝心なのだわ!」
「だよな、姉ちゃん!」
「なのだわ!」
珊瑚と笑い合っていたかと思うと、小学生男子は雑巾を片手に外へと飛び出した。
「そうだ、看板もぴっかぴかにしないとな!」
「行ってらっしゃい」
何をするにも跳ね飛ぶような勢いの良太を静かに見送り、絢は小さく微笑む。
「青山さん、海月さん、ここにこんなものが!」
小上がりの隅をごそごそしていた美咲紀が宝物を見つけた子どもの声をあげた。来てください、と呼ばれて行ってみれば、壁だと思っていた場所が襖のように左右に開いている。
押し入れの中には、ぼろぼろになったゴザや、こちらはまだ使えそうな座布団、『氷』と書かれた古い吊旗に青銅の風鈴等が適当も適当に放り込まれている。
「ぺったんこ! いかにも海の家な座布団です!」
美咲紀が楽しそうに笑い、座布団の束を引っ張り出す。続けて出そうとしたゴザは、少し引っ張っただけで元よりささくれて薄くなっていた部分からびりびりと破れてしまった。
「人の出入りでどうしても傷みますね」
「廃棄するしかないわね」
仕方なさそうに眉を寄せる絢に手伝ってもらって古いゴザを捨ててから、美咲紀はちょっと唇を尖らせる。勿体ない気もするけれど、
「替えのゴザはホームセンターの廉価版な品でいいのです。コレは消耗品だと考えましょ」
ちりん、と涼し気な音が店内いっぱいに響き渡った。
「いい音なのだわ」
古めかしい風鈴を揺らして涼し気な音を立てさせ、珊瑚が微笑む。
「そうね、いい音」
風鈴の音に気持ちも新たにしてもらい、絢はTシャツの袖をぐいとまくり上げる。まだまだ綺麗にするべきものは残っている。
吊旗や座布団のカバーは洗濯、中身は天日干し。風鈴は綺麗に拭き上げよう。
「次は洗濯ね」
「水触っていると気持ちいいのです。外で洗濯しましょー」
気合いを入れる絢に、美咲紀が大張り切りで頷き返す。
「綺麗にして人が入りやすくするのです!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月29日
参加申し込みの期限
2018年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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