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海の家『みなとねこ』の一日 《夏の準備編》
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自転車の前籠には『宮祀青果店』自慢の新鮮胡瓜をたくさん、後ろの荷台にはペットボトル入りのお茶とスポーツドリンクを積めるだけ、背負ったリュックサックの中には床用洗剤に雑巾、タワシにハタキにゴミ袋。
準備万端いざ出陣、と祖父母が営む青果店の名が書かれた自転車に跨ろうとして、
「あっ」
宮祀 智瑜
は初夏の朝陽を映す黒い瞳を大きく瞠った。リュックサックのポケットから携帯電話を取り出す。起動させて開くのは、短文投稿用SNS『ねこったー』。
『うみのいえ みなとねこ。七がつオープンよてい。でもぼろぼろなのでオープンできないです。たすけてください』
小学校低学年が頑張って打ち込んだような投稿文には、寝子島街道沿いの防風林の一角の写真と集合日時が添付されている。
夕暮れに景色に映り込む『海の家』は、大風が吹き寄せれば壊れてしまいそうな、お化け屋敷じみた佇まい。確かにこれでは開店もままならない。
『ばいとだい、でます。おんせんはいりほうだい』
投稿者の名前は『こんと日暮』。
(こんちゃん、ねこったー使えるんですね)
シーサイドタウンの元廃屋に住みついたちょっと風変わりな人々のうち、いちばん幼い少女の顔を思い浮かべて智瑜は瞳を細める。『こん』の発言を追えるように携帯画面を操作して、智瑜は今度こそ自転車に跨り漕ぎ始める。
彼女の投稿を目にしたときから、お手伝いに向かうことは決めていた。
朝いちばんの旧市街を駆け抜け、海風が流れる寝子島街道を渡る。防風林を横切る砂まみれの小路を自転車を下りて押して行けば、ねこったーに投稿されていた写真通りな古い海の家が見えてくる。
「日暮さん、夕さん、こんちゃん、」
顔を知る三人の名を呼びつつ、智瑜は傷んだ建物を回りこむ。自販機の横に自転車を停め、シャッターの上げられた店内へと呼びかけてみる。
「おはようございます!」
「日暮さんおひさー」
防風林の中を元気いっぱい駆けて来た、水着の上にTシャツ姿の
桜庭 円
が店内に明るい声を響かせる。同じように駆けてきて、円の背を駆けのぼり定位置の肩にしがみついた猫のにゃーくんも大きな声で鳴いた。
「はい、おはようさん」
薄暗い厨房の奥、ひらりと手が翻る。
「面白いことしてるねー! やっほー」
日暮の姿を見つけるなり、円はカウンターを回り込んで厨房に入った。
「いえーい!」
深紅の瞳を笑みに細め、ハイタッチの構えをする。ゴミ袋の束や箒やちりとりを片手にしゃがみこんだまま困惑した顔をする日暮に、
「こうです、日暮さん」
智瑜はくすくすと笑いながら、ぱちん、円とハイタッチをしてみせた。
智瑜から教わった通りに円と手を叩き合わせ、日暮はちらりと目を丸くする。
「えらい軽装やね」
「タンキニです」
仕事終わったら泳いで遊んで帰ろうと思って、と円は薄い胸を張る。
「たんきに?」
カウンターの向こう側、ひょいと黒い頭が覗いた。小さな両手でカウンターの端につがみつき、背伸びして覗き込んでくる十代前半の少女の姿に円は笑う。
「あら夕さん、おひさー! 水着に興味がおありかな?」
Tシャツをちらりとまくり上げて身に着けた水着を見せてやると、少女は黒い瞳を興味深そうに瞬かせた。円は笑う。
「今度一緒に、……」
言いかけて、日暮を見遣る。目のやりどころに困っている横顔に悪戯っぽく笑い、
「むしろ今からいってみる? 日暮さんを悩殺できそうな奴とかどうとか」
カウンター越しに夕の手を取る。そうしながら観察するのは、少女というより子供と言った方が的確な夕の体型、
「と云っても難しいか」
と、それからついでに自分の体型。高二の歳になってもあちこち膨らみの足りない、細身の身体。
「うぅむ、人の事言えない!」
「のーさつみずぎ」
女子トークに花を咲かせる円と夕からそっと目を逸らし、日暮は雇われ店長を任された海の家をぐるりと見回した。
風雨に錆びついたシャッターの向こうには、砂まみれの小上がりに腐りかけた板敷の縁側、砕けて割れた皿や硝子で足の踏み場もない厨房。放置される間に不届き者が上がり込んで好き勝手したのか、空き缶空き瓶に始まり様々なゴミまで散乱している。
外観と負けず劣らず荒れた海の家の中には、手伝いに来てくれた人々があまりの荒れ様に途方に暮れ困り果てた顔を見合わせている。
「これって、建て直したほうがいいんじゃ……」
穴の空いたトタン屋根を見仰ぎ、
青山 絢
が痩せた肩をすくめる。
小遣い稼ぎくらいにはなるかな、と思い来てみたものの、ここまで荒れているとは思ってなかった。
「そう、ね……」
隙間風に黒髪を揺らし、
仙藤 紫
が同意を示す。
「お困りのようなのですー。ここはエロが一肌脱ぐのですー」
小上がりの縁にいつの間にか腰を下ろしていた少女が漆黒の瞳を柔らかく細めた。膝下までもある波打つ長い髪をふわりとなびかせ、白い肌を際立たせる漆黒のミニキャミソールドレスの裾をひらりと揺らし、
エロ・イーアールオー
は小首を傾げる。
「よくわからないけれど困っている人には協力するのですー」
ずっとそこにいたかのような今の今現れたかのような、不思議な雰囲気の少女に、
紗雪 幽
は赤みがかった灰色の瞳を何度も瞬きさせた。
誰も彼もを魅了するような眼差しと肢体持つがゆえにひどく目立つその癖、彼女がいつこの場に現れたのか、幽には分からない。
(幽霊みたいだ)
本土の寺生まれの少年はふと思い、
(まっさかー)
すぐに打ち消す。
「きっとなんとかなるのです」
「まー任せてください! ピッカピカにしてみせますよ!」
ふわふわと微笑むエロに、幽は胸を張って見せる。春に寝子島に引っ越してきて、この夏に至るまでさまざまの短期バイトを経験している。この場で活かせるものもきっとある。
(だいぶボロボロだけど……)
「夏に沢山人が来るようなサイッコーの海の家にしてみせますよ! ってか、しましょ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月29日
参加申し込みの期限
2018年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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