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携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
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■シーン13:ぬっこぬこにしてやんよ
にゃんこが畳の上を歩いて行きました。
寝そべったお腹の上を無遠慮に通り抜けるにゃんこにぐえーと声をあげつつ、
猫屋敷 姫
はにゃんこの頭に手を置きます。
いつものやすらかホリデイ。頭上に翳したスマートホンで寝子島のトレンドを追いかけつつも、手のひらではにゃんこの頭をぐりぐりとやるのです。
「おんや?」
ふと、ついついする親指が止まりました。
身体ごと起き上がらせると、にゃんこがぴょんと飛び退いていきました。
それに構わず親指ひとつで情報を追っていくと……。
「ユグドラシル……パーツの破壊……生放送……」
インターネット上で無限に拡散され続ける動画のひとつを開いて再生してみると、カプギアメイジンのギアが破壊されるさまが見えました。
企業としての振る舞いは成功している人に暴力をふるって立場を奪おうとする子供のようにも見えましたし、異様なほど悪手にも見えました。
別のルートからはこれがユグドラシルによるカプセルギアコミュニティそのものの破壊であることが警告されていたりなんだりととても複雑な何かが見え隠れしてはいましたが……。
「とにかく!」
スマートホンをポケットに入れ、お部屋のショーケース内でお行儀良くしていたカプセルギアを手に取って、姫は庭へと飛び出しました。
そう。姫はこの騒動の中でやるべきことを決めたのです。
「メイジンには、愛機が必要なようですね」
目指すは愛光堂。
未だ保管されているという『メイジンダーX』を取りに行くのです。
にゃんこが畳の上を歩いて行きます。
よく見ればにゃんこはにゃんこでなく、二本足であるくにゃんこびと……いえ、星幽塔にすむほしびとでした。
ミーツェ・M・フェリス
。カプセルギアの世界では『ねこざ みつえ』で知られるギアマスターです。
「ユグドラシル? 悪い奴ですな! 奴らをぶちのめしてやるますなー!」
ぎをもってせざるはゆうなきなり!
むつかしい言葉ですが、たしか悪い奴を見つけたら勇気を出してパンチしろみたいな意味だったとおもいます。
ミーツェは『へんしん!』といってジャンプすると、寝子島のある場所へと向かいました。
ある場所とは……愛光堂のすぐそば。特設ギアバトルフィールド前でした。
「『ねこざ みつえ』……ギアマスター、参上ですな!」
愛光堂のそばでもユグドラシルの蛮行はおこっていました。
店主のおじさんがどうしていいか分からないという顔をしている中、勇敢にも挑んだ小学生ギアマスターがパーツを破壊されてしまいます。
「うわぁ!」
まるで自分の身体が傷ついたかのように悲鳴をあげて、自分のカプセルギアに駆け寄る少年。
その姿を、おかしな覆面をした小学生はじっと見つめていました。
悠然と立つは黄金のカプセルギア。
……と言えばかっこいいですが、ぱっと見殆ど招き猫でした。
小学生の覆面も招き猫みたいな模様と耳がついていて、なんだか周りと浮いています。後ろのカメラマンが普通にビジネススーツをきたおじさんなのが余計に小学生を浮かせていました。
「我は猫明神……次なる相手は、貴殿でおじゃるか」
とんでもないしゃべり方をする小学生です。
しかもその場に駆けつけたミーツェのほうを向いています。
とはいえこちらもほしびとキャット。
一歩も引かずに自慢のカプセルギアを取り出します。
「ねこざ みつえのにゃんぽいんと説明! 本当のギアバトルは、ギアも他のものも傷付けないのですな! 安心安全なのですな!」
「然様……故にこの所行は人目をひく」
「な……?」
ミーツェはちょっぴり首を傾げましたが、それで黙るミーツェちゃんではありません。更に一歩踏み出して、バトルフィールドにカプセルギアを設置します。
ふわふわで可愛い茶白猫モチーフのカプセルギア『ねこざ ノエル』。
「ユグドラシルが、ギアのパーツが壊れるような攻撃ができるのは悪いかいぞう?したからですな! 相手の大切なギアを壊す、きぶつそんかい? なルール違反なのですな!」
「異な事。バトルは承認されたもの。ルールにパーツの破壊禁止という項目はない」
「なな……!」
そんなのへりくつですな! と腕を上下に振ってみせるミーツェに、猫明神は『然様』と頷きました。
「これはルールの穴。ゆえにユグドラシルを大人たちは止められぬ。戦えるのは、止められるのは貴殿らギアマスターのみということになる……」
ス、と腕まくりをする猫明神。
今更ですが、白い着流し姿というなんとも奇妙な小学生でした。大人でもこんなひとそうそういません。
しかもまくった腕には時計が三つほどついていて、その右端だけを起動させました。そう、腕に装着するタイプのスマートホンだったのです。
ミーツェと猫明神はそれぞれの端末からバトルを承認。ミーツェはまるで自分が戦うかのように身構えました。
「勝負ですな!」
ノエルと金色招き猫のバトルは壮絶なものでした。
ふわふわなあんよで走り抜け、光の攻撃や流れ星攻撃をしかけるノエルに対して、金色招き猫は奇妙な空中浮遊と両腕をばたばた上下させるだけの動作で対応してきました。
「ノエル、つかまえるんですな!」
丁度いいところで額の丸い宝石からビームを放つノエル。
直撃を受けた金色招き猫は、地面をぽむんぽむんと跳ねて転がりました。
「ねこざ みつえの勝利ですな!」
やったーと両手を挙げて喜ぶミーツェに対して、猫明神はしかし冷静でした。
「強力なギアマスター僥倖僥倖……これは良いデータがとれる」
腕におさまった残る二つの端末を起動させ、目をあやしく光らせました。
「ユグドラシルには感謝せねばな」
次の瞬間、バトルの乱入シグナルが三つ同時に入ってきました。
招き猫をモチーフにした忍者。
招き猫をモチーフにした侍。
それぞれギターや鍵盤ボードにも見える武器をもち、ロックバンドもかくやというフォーメーションをとりました。
更に復活した金色の招き猫がドラムスティックをはやし、お腹からドラムセットを展開しました。
「ロックバンド『招き猫屋敷』――味方を呼ぶなら、今のうちだぞ」
「ちょーっと待つッス!」
砂煙をあげて、
古尾 桐子
とカプセルギア『トルーパー』が飛び込んできました。
「話は聞かせて貰ったッス! この勝負、うちとトルーパーと……センセーが引き受けるっす!」
せんせー! せんせー! と呼ばれて現われたのは、大量のネコを引き連れた姫でした。手の上にはカプセルギア『ナデシコ』。
閉じていた姫の瞳が、ぱっちりと開かれました。
「どうやらこの勝負、避けては通れないようですね」
時間はちょっぴり遡ります。
「ふんふーん♪ 今日もカプギアしょーぶ日和ッス!」
コーヒー牛乳をちゅるちゅるしながら、
古尾 桐子
は寝子島の町を気ままに探索していました。
カプセルギアがブームを起こして、島のあちこちでギアバトルが行なわれている昨今です。お休みの日となればあちらこちらで辻バトルが行なわれているはず。
元々用意されたバトルフィールドで猛者と出会うのも楽しいですが、ふらふら歩いて偶然出会ったギアマスターとバトルをして友情を深めるのも良いものです。
そんな風に歩いていると……。
「ぼかぁどうせダメなやつなんだ」
ブロック塀のそばで体育座りをしたおじさんをみつけました。
話しかけようとするとお母さんに見ちゃダメって言われるようなオーラを纏ったおじさんでしたが、目に付いたからにはとりあえず声をかけちゃうのが桐子のよいところ。
「おっちゃん! なにかヤなことあったんスか!?」
「うん、仕事でね、失敗しちゃってね。おじさんプロのゲーマーなんだけどこの前……」
「つらいときはアソビがいいッスよ! ギアバトルしましょーギアバトル!」
暗い話を本能的に蹴っ飛ばして、桐子は自慢のカプセルギア『トルーパー』を取り出しました。
「そっか……まあ、そうだね」
おじさんは立ち上がり、自分のカプセルギアを取り出しました。
見たところ殆どノーマルパーツでしたが、あちこちの造形が微妙に違う気もしました。
「なあんだ、おっちゃんもギアマスターなんじゃないっスか! さ、やるッス!」
いざバトル開始……と思ったその時、端末を翳したおじさんの顔つきが豹変しました。
「フゥーハハハハー! この俺様に挑むとは身の程知らずが! 貴様のギアを粉々にしてくれるわァ!」
ノーマルパーツの腕を振るって飛びかかるおじさんのカプセルギア。
トルーパーは目元のカメラを回転させると、足裏のローラーで高速後退。ビームマシンガンを乱射しておじさんのカプセルギアを吹き飛ばしてしまいました。
体力を失ってこてんと倒れるカプセルギア。
「うちの勝ちッス! ……おや?」
けれど、桐子はあることに気づきました。
おじさんのカプセルギアが攻撃した地面が小さくですがえぐれていたのです。
「おっちゃん、これってもしかして……」
寝子島のギアマスターの間で噂のMOD_oceanviewを連想しました。
「今回の計画で寝子島のカプセルギアを10個破壊できたらもう一度雇ってくれるって約束だったんだ。けどだめだね、慣れないホビーじゃ勝手がわからないや」
またもとのテンションに戻ったおじさんは再びブロック塀を背に体育座りをしはじめました。
「なるほど、その話……詳しく聞かせてもらっても?」
桐子の背後から声。
振り返ると、なんだか筒状の袋を構えた姫がいました。
「その前に、寝子島のカプセルギアを襲ったことへの罰ゲームといきましょう」
ピッと破いた袋の中身がマタタビ粉末だってことは……このあとすぐにわかるのでした。
こうしておじさんをネコまみれにしつつ事情を把握した姫と桐子は、にゃんこ軍団(?)を引き連れて愛光堂へとやってきたのでした。
「話は聞かせて貰いました」
「それさっき言ったッス!」
「では三対三で――」
ナデシコとトルーパー、そしてねこざ ノエルの三機が並び、それぞれ戦闘の構えをとります。
対して『招き猫屋敷』たちはギターをサブマシンガンのように、ボードを刀のように構えて飛びかかります。黄金招き猫の高速ドラムが雷を起こし、ノエルたちを襲いました。
一方でナデシコはステルス状態に入り、次々に位置を変えながらユミでの射撃を加えていきます。
対抗する招き猫忍者はギター射撃をまき散らして牽制。センサーでナデシコの位置を探ります。
ノエルの流れ星と黄金招き猫の雷が交差する中、トルーパーはローラーダッシュで招き猫侍へ接近。マシンガンの射撃を加えながら距離を詰めます。
それらをキーボード剣で払いのけた招き猫侍は至近距離まで入り、剣の斬撃を放ちました。
トルーパーの丸みを帯びたヘッドパーツが破壊され、腕のパーツが砕けます。
が、もう一方の腕はまだ無事でした。
パイルバンカーが招き猫侍の胸を打ちます。
と同時に、センサーで居所を知られたナデシコは相手の射撃をあえて受けつつ急接近。飛び退こうとする相手をユミの攻撃で縫い止め、素早く抜いたカタナで切りつけました。
ナデシコのボディやヘッドパーツは派手に壊れてしまいましたが、体力を失うのは招き猫忍者のほうが早かったようです。
ノエルと黄金招き猫の勝負もついて、ミーツェたちの端末に勝利のシグナルがつきました。
「ふむふむ……余は満足である」
「逃がしませんよ」
「マタタビの刑にしてやるッス!」
「それ賛成ですな!」
姫やミーツェたちがじりじり詰め寄るのを、猫明神は手を翳すことで止めました。
「余もユグドラシルから仕事を受けたときは顔をしかめたものだが、このような収穫があるなら悪くない。貴殿らには勝利の褒美としてこれを進呈しよう。神の恵みである」
猫明神はピッと手品のような鮮やかさで三本のメモリーカードを取り出しました。
それを姫たちに投げた後、まるでかすみのように姿を消してしまったのです。
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シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月21日
参加申し込みの期限
2018年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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