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携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
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■シーン10:火炎となりて
フライドポテトってなんですぐしなしなになるんだろう。
若宮 菫
はそんなことを考えながら、細長いフライドポテトを三本ほどいっぺんにくわえていました。
「ねーキリエん。ポテトってなんですぐシナるんだと思うー?」
考えたことはとりあえず口に出すのが菫でした。
「えっ、気合いが足りねーからじゃねーですか?」
そして大体のことは精神論に結びつけるのが
キリエ・オーラティオ
でした。
ひとから教わった日本語形態が間違っていただけで本人的には普通に、ないしは丁寧に話しているつもりらしいのですが、ユーレイをハンドビームでやっつけたり菫をあちこち連れ回したり火が付くと止まらなかったりするので、むしろ口調が似合っていました。
言語は生き物で、個人によって使い分ける言葉のテンポや堅さが異なるのが日本語の奥深いところと言われているので、もしかしたら彼女に日本語を教えたひとは彼女の熱さを適切に翻訳しようとしたのかもしれませんね。
そんな彼女がいつものようにスマートホンをついついしていると、別の席で同じくらいの歳の子がなにやら慌ただしくお店を出て行くのが見えました。
一瞬でしたが、トワだったようです。
それに気づいていたのかいないのか、キリエがテーブルにばんとスマートホンを置きました。
「見やがるです」
「なに、いいねこたんの動画でも見つけた?」
菫が言われるまま覗き込むと、それはカプセルギアのバトル映像でした。
メイジンダーXにとってもよく似たカプセルギアがめちゃくちゃに破壊されるシーンです。その部分だけが切り取られて、広くインターネット上に拡散されているのでした。
「うわぁ……」
カプギアが変な方向に舵をきりはじめたのか、それともまたぞろおかしなMODの悪影響が出たのか。菫がぼんやりした表情の裏でリアクションを考えていると……キリエが机を叩いて立ち上がりました。
「メイジンがこんなでどうするのですか! スミレ、今からこの現場に行くです。一緒にきやがれなのです!」
「キリエんが行くなら」
なんて言いながら、もう既にお店を出る準備は終えていました。最初から行くつもりだったようです。
残ったフライドポテトをざーっと口に流し込み、トレーを片付け風のようにお店を出ます。
「僕ぁ……たしかにいっぱい貢ぎはしたけどさぁ、遊びってのは子供とか大人とか区別しちゃうようなもんじゃないよねぇ?」
キリエと菫がいたアウトレットモールから例の公園まで、歩いてそんなに距離はありません。
あちこちに遊びスポットのある寝子島ですから、子供たちの多くはデジタルネイティブ世代特有のネットワークとツールさばきで迷わず目的の場所に行けるのです。
ですが、今日は思わぬ障害が立ちはだかりました。
「その手に持ってるのはカプセルギアだよなぁ?」
「大義のために壊れてもらうぞ」
二人組の少年がキリエたちの行く手を塞ぎました。
「邪魔するんじゃねーです。そこをどかねーなら、力尽く――いや、カプギアづくで押し通るのですよ!」
キリエが自慢のビームを出すようなポーズで突きだしたのは、ナインナイツカンパニー系で統一された天使のようなカプセルギア『ディヴァインセラフ』でした。
「スミレ、手伝いやがるです!」
「やれやれ……言われずとも」
菫が翳したのは重火器を大量に装備したカプセルギア。潮見原重工のアーミー色を火力方向に全振りしたようなどっしりギアです。その名も……。
「ユサールB3カスタム……こいつは遊びだけど真剣勝負だぜぃ」
キリエと菫、そしてユグドラシルのプロゲーマーと思しき少年たちはそれぞれ近くの空き駐車場へ入ると、同時にカプセルギアをアスファルトの地面に置きました。
少年たちのカプセルギアは死神をモチーフにした真っ黒な機体と、両腕がドラゴンの顔のようになった緑の機体でした。
「こいつを見たやつはみんな死んじまうんだ――行くぜ」
「この私の揺るぎない信仰の化身たるセラフにお前らの攻撃なんぞきかねーです! さあ、無法共に神の威光を知らしめるのです!」
「「ギアバトル!!」」
先手必勝、といわんばかりに菫のユサールB3カスタムはガトリングガンを乱射。
「見た目通りの弾幕だ、気をつけろよ!」
ドラゴンのギアは片腕を盾にしつつ、もう一方の腕で炎を吐くという攻撃を仕掛けてきました。
「そんな攻撃きかねーのです!」
ディヴァインセラフは間に割り込み、防御フィールドを展開しました。炎が割れるようにディヴァインセラフをさけていきます。
と、そこであることに気づきました。最初にいたはずの黒い死神のようなカプセルギアが見当たらないのです。
「どこへいきやがったです!?」
あたりを見回すキリエ。次の瞬間、ディヴァインセラフの背後に死神ギアが現われました。姿を透明にして隠れていたのです。
「言ったはずだぜ、見たら死ぬってな!」
死神の鎌を模したような巨大な草刈り鎌がディヴァインセラフを襲います。
翼を破壊されたディヴァインセラフは地面に落ちてしまいました。
「このくらいのダメージ……」
アームパーツの回復効果でダメージを回復したディヴァインセラフでしたが、パーツの破壊そのものは直せませんでした。
「これが問題の機能ってわけだねだねぃ」
調子の軽い口調で呟く菫。
一方的なリスクは、多くの人を恐怖させます。
けれど菫はそれをかわすすべを知っていました。
「ふぅーはははは! 僕の愛機は凶暴DA☆ZE」
胸の小型ガトリング、ヘッドパーツの小型バルカン、それら全てを活用して死神ギアを襲います。
射線上に思い切りディヴァインセラフが入っていましたが、キリエは分かっていたかのように防御を全方位に展開。身を伏せて弾幕をかわします。
弾切れになった所で、ユサールB3カスタムはあえて武装をパージ。身軽になって死神ギアへと急接近します。覆い隠されていたユサールB3カスタムのスピードが露わとなり、死神ギアを剣で切り裂いてしまいました。
破壊こそないものの、体力を失ってころんと倒れる死神ギア。
「チッ、コンビネーション抜群かよ。即席チームじゃ勝てねーなこりゃ」
あっけらかんと言う少年に、ドラゴンギアの少年は表情を険しくします。
「そんなことでどうする! 負ければ減給、最悪資格の剥奪だぞ! ええい俺一人でもやる――ツインドラゴン!」
ドラゴンの両腕をみょーんと伸ばしてディヴァインセラフに噛みつきます。
防御フィールドが押し込まれ、両腕に牙が届きました。
「大人しく壊されろ! カプセルギアは子供の遊びでは無くなるのだ!」
「オトナの都合なんて知ったことじゃねーのです。楽しい遊びに無粋なのを混ぜるななのですっ!」
ディヴァインセラフは反撃をしませんでした。
そのかわり、相手をしっかりと捕まえたままその場に留まります。
なぜなら……。
「セラフは盾」
「ユサールが矛」
高速で滑り込んだ菫のユーサルB3カスタムが剣を突き込みます。
「二機の連携は攻防一体の最強タッグ。なぜならば、キリエんを育てたのはこの僕だから!」
体力を失って倒れるドラゴンギア。
「まー胸とか育たなかったんだけどねーあははは痛っ」
「余計なことは言わなくていいのです!」
菫の肩をかるくつねるキリエ。
「ここまでか……」
倒れたカプセルギアを持ち上げた少年に、キリエはびしっと指を突きつけました。
「ふん、どうだ参ったか! なのです」
「キリエん、それより早く行かないとじゃない?」
「おっと、そーでした! ついてきやがれなのです!」
慌ただしく走って行くキリエと菫。
その背を見て、少年たちは少し悲しそうな顔をしました。
「俺たち、昔はあんな風に走れてたよな」
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担当ゲームマスター
青空綿飴
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月21日
参加申し込みの期限
2018年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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