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メリーさんのホラハウス、なの
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旧市街を
入江 みつび
と
龍目 豪
は並んで歩いている。
みつびは青いブラウスに白いパンツを合わせていた。
豪は黒いTシャツの上に黒茶色のベストを着用。薄茶色のカーゴパンツで決めていた。
「次の冒険の話なんだが」
豪は探検の候補地を熱く語る。みつびはポニーテールを上下に揺らし、耳を傾けていた。
「地底湖もいいよね♪」
以前に
洞窟で潜った話
を楽しそうに始める。
「巨大なエイには驚いたけどな」
「またオニイトマキエイに会いたいね♪」
「二人の恋路を邪魔するようにメリーさんが登場なの」
二人の間に魔女に扮したメリーさんが収まった。窮屈そうな格好でスキップに興じる。
豪は驚きで目を剥いた。
「いや、これは探検部の副部長として」
「メリーさん、今日も元気だね。その格好は?」
「ホラハウスが無料で楽しめるの」
メリーさんが一方を指差す。廃墟のような洋館が聳えていた。
「ホラーハウスみたいなもんか」
豪はみつびに目をやる。偶然に目が合って柔らかい笑みが返ってきた。
「これも探検みたいなものだよね」
「まあ、そうだな」
「お二人様、ご案内なのー」
スキップで先頭に立ち、二人の代わりに扉を開けた。
「どんな感じなんだろうねー」
みつびが先に入った。あとに続く豪にメリーさんは親指を立てて見せた。
「男らしいところを見せつけて株を上げるの」
「まあ、怖がれば、俺も男だし、まあな」
泳ぐ目で扉を潜った。
「密かに大暴落も期待しているの」
メリーさんは親指を立てた姿で扉を閉めた。
赤黒く燃えるような空の下、朽ちた墓石が燻って見えた。
みつびは目を見開いた状態で傍らの豪に話し掛ける。
「豪くんはこういうのは大丈夫な方?」
「探検と同じだ。安全第一で動く。冷静な目を失わないで行動すればいい」
「あは、さすがは豪くん。頼りになるねー」
おどけた調子で返す。豪は心配そうな顔で言った。
「みつび先輩は大丈夫なのか?」
「浄明正直をモットーにした巫女さんだよ。ちくわ大明神のお守りだって持ってるし、なんたって守護霊のネッシーも受け入れるみつびちゃんよ?」
人差し指を立てて左右に振って見せる。
「ネッシーが守護霊なのか。さすが巫女さんは違うな」
「だから、こーんな子供だましのホラーハウスなんて、なーんともないんだからね!」
カサカサと乾いた音がした。みつびの片方の眉がぴくりと動く。
「平気なんだけど、心配してくれてありがとう」
「まあ、な」
豪は後頭部を掻いた。その様子を好意的な目で見詰める。
みつびの足元からガサガサと音が聞こえた。
「邪魔しないで!」
睨み据える前に踏み付けた。湿った音に、ヒッ、と短い悲鳴が漏れる。人の手くらいのクモが潰れていた。毒々しい色の液体を流している。
それを皮切りに大型のクモが続々と現れた。
「こっちに来ないで!」
みつびは一匹を蹴り上げた。飛び散る液体を避けて走り出す。怒りに震えた大群が一斉に追い掛ける。
「いやー!」
「先輩、落ち着いて! クモの習性を、間に合わないか!」
豪は走り出そうとした。
瞬間、地面から棺が飛び出した。豪の鼻先を掠める。
「おおおお!」
叫んで仰け反った。
続々と棺が飛び出し、視界を埋め尽くす。
「まさか、これ以上はないよな?」
金切り声に似た音で棺の蓋が勝手に開く。中には人が入っていた。衣服は破れ、肋骨の一部が見えていた。
「リ、リアルじゃないか。作り物にしては……おいおい」
棺の中からゆっくりと出てきた。自力で歩き、豪に向かってくる。完全な白骨体も混ざっていた。
「今時の技術は凄いな」
言いながら後ずさる。群がる死人は壁となって距離を詰めてきた。
「ま、まあ、バイトがんばって!」
豪は背を向けて走り出す。一気に引き離して大きく曲がる。
「先輩、絶対に助けにいくからなあああ!」
後方の唸り声を掻き消す勢いで叫んだ。
鍛えた脚力を活かし、みつびはクモの大群を振り切った。
手頃な墓石の上に腰を下ろし、呼吸を整える。
「あれ、豪くんは?」
どこにも姿はなかった。
「こういう時は下手に動かない方がいいんだよね。たぶん、豪くんなら見つけてくれると思うし」
頭の上に柔らかい物が落ちてきた。
「なにかな?」
掴んで目の前に持ってくる。四角い物体には黒い斑点が見られた。
「コンニャクって……古典的というか」
手に力を込める。コンニャクは身悶えるように動き出した。
「うわ、なにこれ!」
手から離し、足の甲で蹴り飛ばした。湿った音をさせて剥き出しの土に横たわる。ぷるぷると震えながらコンニャクは起き上がった。表面に凹凸が生まれた。苦悶の表情となり、みつびを睨む。
「な、なによ!」
燃えるような空の一部が黒ずんだ。そこから大量のコンニャクが降ってきた。落下の直後、加勢するかのように立ち上がる。苦痛に歪んだ顔で、じりじりと距離を詰めてきた。
「キモイの禁止!」
怒鳴って駆け出す。みつびが背後を窺うとコンニャクが撥ね跳びながら迫ってきた。
「もう、おでんに入れてあげないからね!」
「あ、先輩!」
横手から豪が走ってきた。二人は揃って一方向に逃げる。
「豪くん、これからどうしたら!」
「冷静に考えれば!」
「うん、どうする!」
「全力で逃げる!」
「えー!」
二人は全力で走った。大鎌を振り上げる死神が前方に現れた。咄嗟に左右に分かれて駆け抜ける。
みつびは走りながら後ろを振り返った。
死神が大鎌を振り回しながら距離を詰めてきた。無数のコンニャクが怨嗟の声を上げて撥ね跳ぶ。風に乗って届く地の底に引きずり込むような唸り声は死人のものであった。
「迫って来るよ、豪くん!」
「あれだ、あれ! 蹴破ろう!」
二人の向かう先に古ぼけた扉がポツンと立っていた。
みつびは大きな声を出した。
「冷静に考えた結果なんだよね!」
「そうだ! 冷静に考えて蹴り破るんだ!」
「わかったよ!」
二人は速度を合わせた。力を振り絞って同時にドアを蹴り破る。
白い光が溢れ出した。
二人は飛び出した。着地して、即座にへたり込む。
魔女の格好をしたメリーさんがスキップに勤しんでいた。
「おかえりなさいなの。ホラハウスは楽しめたの」
息の荒いみつびに代わって豪が弱々しい笑みを返した。
「ちょっとした冒険をした気分だ」
「株が少し上がったみたいで良かったの」
メリーさんは少し口を尖らせて言った。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月14日
参加申し込みの期限
2018年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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