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温かそうなダッフルコートにパンツを合わせた
入江 みつび
が山中に分け入る。道を外れて三十分が経過していた。
「噂によると、この辺なんだけどー」
ポニーテールを左右に振りながら歩いた。後ろにジャケット姿の
龍目 豪
が控えていて、透かさず声を掛ける。
「先輩、ちゃんと前を見て歩かないと危ないって」
「私は大丈夫だよ。それより豪くんの方が心配だよ。かなり重いよね。ごめんね、私の我がままに付き合わせちゃって」
みつびの心配そうな顔を余所に豪は笑って見せた。
「これくらい何でもねえよ。先輩が俺の為に借りてくれた物だし。あと、先輩を一人でなんて行かせられねえからな」
豪は背負っていた荷物を軽く引き上げる。アクアラングに必要な酸素ボンベのタンクに大型のリュックサックが犇めき合う。
「親戚のサーフショップのおかげだね♪ 扉はまだかな。洞窟の地底湖が楽しみで、わくわくするー」
「洞窟で無理はやめてくれよ。何があるかわからねえ。いつでも戻れるようにして、怪しいものには近づかない。生き物がいたとしても大人しいネッシーだとは限らねえし」
「はーい、ちゃんとゆうこと聞きまーす」
少し前屈みになって敬礼する。豪は眩しいような目をして、おう、と短く返した。
「まかせてまかせてー、いざゆかんネッシーの洞窟へー」
のんびりした口調はピクニックに行くようにも思えた。みつびは手に大きな袋を提げていた。
「その荷物、ついでだし俺が持とうか?」
「私の荷物はいいの。自分で持っていくから。これはお弁当だし、乱暴にしたら中身が偏っちゃうよ」
「へー、弁当か。俺の分とかもあったりして」
控え目に聞くと、みつびは満面の笑顔で頷いた。
「もちろん、豪くんのもあるよ。『ネッシーさんこんにちは弁当』だよ」
「手作り感に溢れてるな。中身を楽しみにしてるぜ」
「えへへー」
嬉しさのあまり、両腕を勢いよく振って歩き出す。
「そんなに振って大丈夫か?」
豪の声も耳に入らず、どんどんと歩いていく。
その足がぴたりと止まる。見つけた扉に向かって走り出す。遅れないように豪も足を速めた。
「ネッシーのいる洞窟を見つけたよ♪ うわー、中は暗いよー」
扉の中を覗き込んだみつびが身を震わせる。豪は背負っていたリュックサックを下ろし、中からライト付きのヘルメットを取り出した。
「
探検部
の部長は伊達じゃねえぜ。おまけに水陸両用だ」
「豪くん、さすがだね」
「それと先輩にも水中で使えるライトを用意したぜ」
筒状のすっきりとしたハンドライトを手渡した。
用意と覚悟が出揃って二人は左の扉の中に入っていった。
灰色のうねりが二人を待ち構えていた。少し前をいくみつびが声を漏らす。
「夜の海でワイプアウトしたみたいだよ」
「巨大な生き物に飲み込まれた気分だ」
深い闇に誘われ、二人は足を進める。入り組んだ作りに幾つもの横穴が光によって照らされた。
豪はみつびに声を掛ける。
「地底湖までは、まだ遠いのか」
「ちょっと待ってね。地図を見てみるから」
外套のポケットに手を突っ込んだ。弄るようにして折り畳まれた紙を取り出す。手早く開いて、うーん、と一目で唸った。
「豪くん、解読してね♪」
「解読って」
渡された物を見て理解した。紙の上に細い一本の線がのた打ち回っていた。
「蛇の絵じゃないよな」
「そんな感じで進むと地底湖があるらしいよ」
「上と下がわからないが、仕方ねえな。裏技を使うか」
豪は小型の機械を手にした。液晶に表示された数字に目をやり、進む方向を決めた。
「豪くん、その機械は?」
「湿度計だ。数値の高い方に行けば湖に出られるんじゃないか。それとこのグニャグニャも参考にさせて貰うぜ」
「本当に探検部なんだね」
みつびは嬉しそうに言った。
その後は豪の指示で動いた。途中、極端に狭い通路に出くわした。先頭に立ったみつびはチラチラと後ろを振り返る。片方の手を、それとなくパンツの後ろに持ってきた。
「なんか恥ずかしいから、豪くん先に行って」
「そ、そうだな。ここは俺に任せてくれ」
相手の恥ずかしさが伝染したのか。豪の声が少し上ずった。
広い空間に出た。光に照らされた天井は相当に高い。奥に向かうに連れて横幅が狭くなる。
二人の前方に細長い地底湖が見えてきた。
「これがそうなのか」
豪の声を受けてみつびが飛び出した。湖面に指先を浸して舐めてみる。
「塩味だね♪ 底の方で海と繋がってるのかも」
「この細さだし、潜るにしても注意しないとな。何かあったらハンドサインな」
「ちゃんとゆうこと聞くから安心して」
みつびは笑顔でダッフルコートのボタンを外し始める。豪は慌てて後ろを向いた。
「そ、そういうことはだな。最初に言ってくれよ」
「できたよー。豪くんはOK?」
真新しいウェットスーツ姿となったみつびが、余裕の表情でかまぼこを咥えていた。
「中に着込んでたのか」
「もちろんだよ。早くネッシーに会いたいからね」
「まあ、そうだな」
興奮から醒めた豪は淡々と着替えた。みつびは持ってきた水中カメラを首からぶら下げてそわそわしながら待っている。
「もう、いいよね。OKだね」
「俺はOKだ」
豪はマスクを装着。レギュレーターを咥えて親指を立てて笑った。
二人は自然に手を握る。みつびが景気付けに叫んだ。
「じゃ、れっつごーGOー豪!」
二人は揃って足から飛び込んだ。海中は思った以上に暗かった。みつびはハンドライトで真下を照らす。豪はヘルメットの光で左右をカバーした。
下の方には階段が見える。左右には大きな穴が開いていて、そこから先に進めるようだった。
豪はみつびに向かって左右を交互に指差した。しかし、全く見ていないようで右の穴に向かって突進した。『寝子島マーメイド』のろっこんの発動で、まるで海水の抵抗を感じさせない。人魚に等しい泳ぎを披露した。
豪は引っ張られながらも周囲への警戒心を怠らない。
穴を通り抜けた先は歪な縦長の構造であった。左右の壁には尖った鉱石が無数に突き出ていた。巨大な肉食獣の口の中を容易に想像させる。
みつびの泳ぐ速度が落ちた。豪は上下に目をやり、安全を確保する。
泳いで行くと前方が仄かに明るい。二人の速度が否応にも上がる。
巨大な円柱のような場所に出た。驚いた二人の目が丸くなる。天井には水晶のような鉱物が密集していて淡い光を放っていた。
中型の魚がゆっくりと泳いでいる。小魚は群れを作って緩やかな渦を巻いていた。
その中を漆黒の魚が悠然と泳いでいた。巨大な鰭を波のように動かす。
みつびは握っていた手を離した。両方の腕を左右に伸ばし、ヒラヒラと振って見せる。直後に『マンタだよ』と口の形で伝えた。
豪は笑顔で頷いた。
みつびは嬉しさのあまり、無防備でマンタに急接近した。『はろはろー』と口を動かして一緒になって泳ぐ。コバンザメのように下に張り付いた。
豪はマンタの尻尾が気になった。鋭利な槍の形状をしていた。
みつびは気にすることなく、首から下げた水中カメラでマンタの撮影を始めた。マンタを背景に入れて自身も撮った。
その過程で豪も手で呼ばれた。二人はマンタの背中に仰向けになって何枚か写真に収めた。
写り具合を確認していると、マンタはゆっくりと海底に潜り始めた。みつびと豪は揃って手を振った。
二人は出発点まで戻ってきた。
みつびは興奮した顔で言った。
「ネッシーじゃなかったけど、ブラックマンタに会えて、もうはっぴーはっぴーだよ♪」
「あのエイはヤバくないのか。尻尾がすげえ痛そうなんだけど」
「あの子はオニイトマキエイって名前で毒はないよ。とても賢くて、しかも黒ってすっごい珍しいから、みつびちゃんは大感激なんだよー」
笑顔ではしゃぐみつびに豪は、かわいいな、とぽつりと口にした。
「豪くんもマンタのこと、気に入ってくれた?」
「まあ、な。なんか泳いで腹減ったぜ!」
「お弁当でネッシーに会っちゃいますか」
おどけたみつびに豪が笑って返した。
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月11日
参加申し込みの期限
2016年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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