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<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
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●居住区探索・3
「キョンシーいるじゃん!」
神薙 焔
、
桜庭 円
、
骨削 瓢
、
夜海霧 楓
、ユチェンが僵尸の群れを誘き寄せるように居住区を駆け抜ける。部屋の隅には息を止めて目配せする
坂内 梨香
と
リンコ・ヘミングウェイ
。五人は、戦闘にあまり向かないR&Rの二人を守るため、僵尸たちを誘導しているのだ。それに乗って、三体……いや、四体の僵尸が強張った体を跳ねさせ、ついてくる。
狭い石造りの部屋をふたつほど抜けると、崖っぷちの広場に出た。
四人の勢いに、鶏たちが一斉に飛び上がって場を開ける。
鶏の羽根舞い散る円形の広場はまるで、霧と柵でかこまれた天空のリングであった。
四人はそこで踵を返し、各々得物を手に交戦の体勢を取る。
「剣効かないんだよねぇ。拳だ拳!」
赤いチャイナ服の円は素早く攻撃もでき、防御もできるボクシングの構えで迎え撃つ。
僵尸の一体が円の首筋を狙って地を蹴った。
「そう簡単に噛ませないんだ、よっ!」
円はステップを踏んでそれを避ける。
その瞬間、人間相手よりやりやすいかも、という感触を円は抱く。
硬直しているため、関節の動きに制限があるのだ。
跳ねる。手を突き出して飛びかかってくる。それも、歯を剥いて首狙いの一点張り。
(動作がワンパターン化してる。見極めてカウンター狙お)
喰らわないようにだけ気を付けて、二撃、三撃目を身軽なステップで避ける。
(やっぱり噛みつき狙ってきてんじゃん。でも――狙いが解るなら、狙える!)
くるり、緑の髪を翻してターン。首への噛みつきを避け、口を開けた顎に鋭くアッパーでカウンター!
がちんっと歯と歯の噛みあう音がして、何本かの歯が折れて落ちる。
顎の形が変わっても、僵尸は痛みを感じないらしい。
ごきごきと首を左右に振って、何事もなかったかのようにまた飛びかかってくる。
「しつこいー!」
円が叫ぶと同時、僵尸の背後から叩き下ろされるは、焔が振りかぶった桃木剣。
鉄剣のように切れ味鋭く真っ二つになるようなことはなかったが、木剣が当たったところから鈍い音がして僵尸が倒れた。これには焔の方が驚いて、
「桃木剣、本当に効くのね」
と目を瞠る。
起き上がってきては大変と、倒れている僵尸の額に黄色の札を貼る。僵尸はぴくりとも動かない。
と、その隣に、ばたんっともう一体、僵尸が倒れ込んできた。
「ぼーっとしてるな。そいつにも札を貼れ」
楓が、投げナイフの糸を手繰りよせながら、冷静に告げる。
二本の投げナイフの間に繋いだ糸で、僵尸の足を絡めとり転ばせたのだ。
焔は言われた通り、転んだ僵尸の額に札を貼り、それでその僵尸は動かなくなった。
残り二体!
ユチェンがぶんぶんと桃の枝を振り回している。
「こいつ! 来るな!」
僵尸は桃の枝にあたると怯んだように一歩後ずさる。
少女装束の少年は辛うじて身を守っている状況だ。
それを見た円は、腰に差してあった二本の桃の枝のことを思い出し、二刀流で構えた。
ボクシングの要領でのステップを踏みつつ回し蹴り。
くるり、くるり、高い蹴りで相手を怯ませ、武骨な二振りの桃木剣を振り回して当てに行く。
円の華麗な連続攻撃は、まるで、そう!
「ボクは赤い竜巻となる!」
竜巻。
瓢がけらけらと軽い笑い声をあげる。
「そうさね。襲い掛かるキョンシーは竜巻で吹っ飛ばすよぃ」
独楽回しの素振りで発動させるは、得意のろっこん<悋気の独楽>。
瓢を中心に起こった局地的な竜巻は、まだ動いている二体を巻き込み、柵の向こうへ吹き飛ばす。
それでもう、ジ・エンドだ。
「派手に巻き上げる必要も無い、いかに手強かろうと崖から突き落としゃ全身バラバラよ」
ぱん、ぱん、と手の埃を払うようにして、瓢は飄々と笑んだ。
「はぁ……やっぱり、みんな、すごいや……」
ため息をついたのはユチェンだ。
ナイフ一振りと桃の枝を持っていながら、僵尸相手に何もできなかった。
そんなユチェンの肩を、楓がぽん、と叩く。
「焦るな。俺が僵尸を転ばせたところ、見てたか?」
「う、うん」
「ナイフを二本投げ、ナイフの間に繋いだ糸で斬る、絡めとり足止めする。昔は苦無っつーのでやってた忍びの技だ。相手が僵尸なら見破られる事が無く、当てる必要がないからお前でも出来るだろ」
そういって、糸の付いた投げナイフを幾つかユチェンに渡す。
「くれてやる。やってみろ」
「はい!」
そこに、息を潜めて隠れていた梨香とリンコが姿を見せた。
「さすがね」
「お見事」
ふたりを横目で見て、瓢は尋ねる。
「で、あっしらが僵尸を引きつけてる間、そっちは収穫あったのかい?」
「悪いけど、息止めて隠れているのに必死でそれどころじゃなかったわよ」
ひらひらと手を振る梨香を見て、焔は思う。R&Rとかいう人たちは零神像とやらを捜しているらしいけれど、焔はそれはあまり興味がない。目の前の怪異に対し、できることをするだけだ。
「元々は平和な暮らしをしていたみたいだけど、僵尸が暴れたことは過去にはなかったのかしら」
梨香は首を横に振る。
「この村の信仰については朝鳥さんから掛け軸や教典らしきものが見つかったって連絡があったけど、僵尸に関するものは、今のところ見つかってないわ」
「ってことはやっぱり、零神像の神魂? なのかな」
円が首を傾げる。
「紅燈火街のお化け提灯事件のときは、零神像が持ってた珊瑚珠に宿ってた神魂が、メイユの願いを察して、自動でくみ取って暴走してたっぽいよね。今回もそういうこと? 村人は大元――天師とは限らないけど――の夢に取り込まれた可能性は高そう」
「僵尸騒ぎの元凶に天師か誰か大元がいて、そこに零神像も関わっている、というのね?」
「うーん。まだ全然わからないことだらけだけどさぁ。教典に落神とか寝子島って字が出てきてたんでしょ。なんか因縁を感じるよね。落神神社からの転移も、りっか先輩の言葉を皮切りに移動したって解釈出来る気がするし。神像が呼んだ、というのもまぁ、あるかもだけど」
言葉も勝手に通じてるし。零神は何を望んでるのやら……。円はむぅと眉根を寄せる。
「たしかにそうね……」
梨香が考えこむ様子を見せると、円はお団子頭の先輩にぐいと詰め寄った。
「りっか先輩に焦りが見える気がする」
「焦り? 私に?」
「紅燈火街でも誰にも言わずに速攻で聞き込みしてたし。らしくないよ。なんであんなに焦ってたの?」
梨香はちょっと考え込んだ。リンコが面白そうにその横顔を見ている。
「焦っていたつもりはなかったけれど……結局みんなに迷惑かけたことを考えると、そういうことになるわね。ああ最悪。常に冷静でなきゃいけない立場なのに、ボス失格ね」
「自分がボスになって初めての大きな冒険だものね、梨香? 誰の指図も受けず、人を切り盛りするのって、思った以上に大変でしょう?」
リンコが茶化すように言って、梨香のお団子頭をぽんぽんと叩く。
「ねー、せーんーぱーい、皆に言ってない因縁とかあったり?」
円の勘ぐりに、梨香はちょっと肩を竦めた。
「因縁、と言えるかどうか……。私が伝説の宝の島を探し求めてきた鈴島海賊の末裔だってことはもう知ってるわよね。鈴島海賊の歴史は、零神の時代にまで遡る――ねえ、桜庭さん。いつか、
伝説の島リ・ウグウで土産にもらった<宝の匣>
のこと、覚えている?」
「開けちゃいけないって言われた匣だよね。結局どうしたの、あの匣」
実は持ってきているの、と梨香は言う。
人目を忍んで開けた鞄の中に、柔らかな紙で幾重にも包まれて仕舞われていたのは、鈴島海賊の宝。素晴らしい細工の施された赤い小箱であった。
「もちろん開けてはいない。でもね……夢に見るの。開けちゃいけない匣のこと。闇の中にそれがぽつんとある夢。夢だと分かっているのにドキドキして……目が覚めると、どうしてか、零神のことを調べなきゃって気持ちになるのよ」
この青の幽玄を覆う霞のように曖昧模糊とした動機を、梨香も言葉にしあぐねているらしい。
「ねえ、りっか先輩。皆に内緒でさ、いま、開けてみる?」
円がうずうずと耳打ちすると、梨香はくすっと笑って肩を竦めた。
「私が試してみなかったと思うの? 開かないの」
「なーんだ」
しかし、あのときの<宝の匣>と<零神>……どんな関係があるというのだろう。
にゃあ、と円の肩に乗ったにゃーくんが鳴く。
今はまだ、梨香にも、円にも、その場にいる誰にも、わからなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月01日
参加申し込みの期限
2018年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月08日 11時00分
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