this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【中間テスト】4日目のラクガキ革命
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
14
つぎへ >>
(対抗するのもなんか、可哀想だし。丸く治められないかな……?)
桜庭 円
はそんなことを思った。
要は、サンマさんの描き主を止めることが出来れば、この騒動はおさまるはずなのだ。
(このサンマさん、
ののこ
ちゃんが描いたのかな……?)
円はサンマさんを見た。
(でも、違うよね? 解らないなら、邪魔しようって感じの性格じゃないと思うし……そうだ)
ふと思いつき、小さな自分とペットのにゃーくん(茶トラの子猫)を描いた。
サンマさんなら自分を描いた人間が誰か知ってるはず。小さな円とにゃーくんはそれを聞き出そうとサンマさんに接近した。
その手には、問題と正解を山ほど抱えてある。
『こんにちは。たくさん正解持ってきたけど、みんなどう?』
『ほほう。気が利くじゃねぇか』
『お友達のしるしだよ』
サンマさんは円の答えを食べ始めた。
『なんだ、お前ら。俺たちの仲間になりたいのか?』
『うん』
『それじゃあ、一緒に遊びに行こうじゃねぇか』
『何して遊ぶの?』
『決まってんだろ。答案荒らしだよ、答案荒らし……!』
(ただでさえ正解の少ないわしの答案じゃ。じゃけぇこれ以上点を下げられるわけにもいかん……)
解答を食べるサンマさんの噂を聞いて、
猫ヶ崎 獅子子
はガラにもなく不安そうだった。
(勿論、勉強はしたんじゃが……うむ。わし、考えるのは苦手じゃけぇ……うむ)
サンマさんに備えて、獅子子が描いたのは棒人間。まぁあんまり絵は得意ではないのだ。
とにかく数。数の勝負で迎え撃とうと考えた。囲ったり、陣形をとって、サンマさんに挑む。
そしてある程度、動きが遅くなったら獅子子が消しゴムで倒す作戦だ。
がしかし、サンマさんの数もなんだかんだで多い。単体の力では描き込みの少ない棒人間は劣る。
その上、獅子子は先生の目を盗みながらの消しゴムかけに気が行き過ぎて、棒人間がやられても、援軍を送るのがおっつかない。
(ま、まずい……!)
崩れ始めると一気に、棒人間たちは押し切られた。
(くっ! 頑張るんじゃ! お前らの力なら……ああっ!!)
とうとう壁が突破され、サンマさんが答案に雪崩れ込んで来た。
『……ちっ。シケた答案だぜ。おい、みんな。食うもん食ったら次の答案に行こうぜ』
「ま、待つんじゃ! ここにあるのはなけなしの正解なんじゃ! それを持ってかれたらこのわしの点数が……!」
『うるせぇ! 根こそぎ持ってってやらぁ!』
さながら貧村を襲う野武士である。
「くっ、わしが、わしが絵の中に入り込めたら、こんなやつら……!」
その時だ。答案を襲おうとしたサンマさんが、花火のように弾け飛んだ。
『な、なに……?』
次の瞬間、最凶生物・猫ヶ崎獅子子がよこぎった。
最凶生物はサンマさんからサンマさんへ移動しつつ、1匹1匹、血祭りに上げていく。
「な、なんじゃ、この怪物は……」
最凶生物はサンマさんの一団に飛び込むなり、ボッコボコに叩きのめして行く。
あっという間に、たくさんのサンマさんを“つみれ”に。時間にして20秒の出来事だった。
「ううむ、凄まじい強さ。しかし何故じゃろうな? どうも親近感を覚えてしまうんじゃが……」
『レオコォォォォォォーーーッ!!』
「……ちょっと待った今、
れおこぉ
……って。これもしかして、わしがモデル?」
見慣れた自分の顔と似ているような……気はするが、目は三つあるし、腕もアシュラのような化け物になってるのは何故なのか。
「……ふむ、試験のあとのひと仕事が出来た。これを描いたヤツとは話をつけんとな……」
獅子子はばきぼきと拳を鳴らした。
(英語は駄目だけど、こーいうのは結構イケるんだよなーふふーん)
桜井 ラッセル
は順調にペンを走らせていた。
「うおっ!? なんだあれサンマさん……ととっ」
不意に、サンマさんの落書きが視界を横切り、思わず声を上げる口を押さえた。
サンマさんはラッセルの答案に入り込むと、片っ端から答えを食べ散らかして飛び出していった。
(はっえー……って、オイ! 食うなっ!)
よく見れば長机の上はたくさんの落書きでいっぱいだった。
ぐるぐる追いかけっこするサメとピラニア、ネコモドキにイヌクズレ、動物暴走族。くじらに乗ったちびふね。ひみこちゃんにやえたん。
(これってもしかして、描いた落書きが動くってやつ……?)
先生に見えないよう左手に隠しつつ、精巧な2羽の鳥を描く。片方は斜線を重ねて色違いに見えるようにした。
片方がろっこんで鳥になった自分、もう一方がキャットアイランドのマネキンの“ソラ”だ。
二羽の鳥は生き生きと羽ばたき、答案の上を飛び回った。
(おおおお! 感動! よし、鳥の俺とソラ! 答案の仇討ちだ、お前らの速さならヤレる!)
二羽の瞑らな瞳がきらりと光った。
(このままじゃ答案が白紙に……。勉強したのに0点は困ります)
東雲 人里
は、サンマさんを止める方法を考えて頭を抱えた。
(……そう言えば、サンマさんって“天体観測”が好きだったような……)
思い立ち、人里は答案に星をたくさん描いてみた。すると答えに向かっていたサンマさんの足が止まった。
『おおっ、こんなところに星が出てるじゃねぇか』
『俺のような男にはロマンチックな星空がよく似合うぜ』
『……意外な趣味があるんだね』
『にゃーお』
サンマさんの一団には、円とにゃーくんもまざっていた。
『ねぇ訊きたいことがあるんだけど』
円は言った。
『ん?』
『あなたを描いた人は誰?』
『なんでそんなもんを知りたがるんだよ?』
『たぶん、あなたを描いた人は故意でやってるわけじゃないと思うんだ。だから、皆、困ってるよーって伝えてあげようと思って』
『そりゃあ……無理だと思うぜ』
『どうして?』
『正体を知ったところで、お前らにはどうすることも出来ないやつだからな。悪意がねぇってのは当たってるぜ』
『それって……』
サンマさんはごにょごにょとその名前を耳打ちしてくれた。
『!』
サンマさんの言うことが本当なら、迂闊に手を出すことの出来ない人物だった。
ましてや、皆が困ってるからやめて、なんて言うことは絶対に出来ない。
『にゃーご!!』
『!?』
はっと上を見上げると、人里の描いた雨雲がもくもくと頭上を覆ってくのが見えた。
途端、雨が降り始めた。
『うわっ!?』
点と線で描かれたどしゃぶりの大雨はサンマさんを覆い尽くし、真っ黒に塗りつぶしてしまった。
シルエットだけ残った黒サンマから、ぴょこんと目だけ現れる。
『な、なにこの雨……』
『うへぇ気持ち悪い……』
この隙を逃さず人里は消しゴムを走らせ、サンマさんを奇麗に答案から消し去った。
『にゃーご!』
「逃がしません!」
びゅんっと消しゴムを放ち、にゃーくんを消した。
『にゃ、にゃーくん!』
真っ黒になった小さな円は、慌てて人里の答案から脱出した。
「まだサンマさんがいる……!」
円をサンマさんと思い込んで、人里が消しゴムを振り上げたその時、真央の派遣した白猫が割り込み、円をくわえてスタコラ逃げた。
「……逃げられましたか。まぁどうにか撃退出来ましたね」
一息吐いて、それにしても、と人里は思う。
「このサンマさん、どこから来たんでしょう? もしかして……」
何気なくののこを見た。
後ろ姿から見たところ、熱心にペンを動かしてる様子だ。サンマさんは全然近寄ってこないが……。
「……ううん。まさか、ね?」
「何か妙なことになってるさね」
テストはサッパリだった
神出鬼 没
、鼻の下にシャーペンを挟んでぼんやりしてると、講堂のあちらこちらでざわめきが。
自分のまわりにもそのざわめきの波は押し寄せて来た。
「落書きが動く……ならオイラの出番さぁ」
日本史はダメだったが、こう見えて、絵は得意なのだ。
さらさらと下書きもなく、立派な騎士の絵を瞬く間に描き上げる腕前だ。
「悪いものから護ってくれるカッコイイ騎士! やっぱこれさね!」
さぁどっからでもかかってこい! と騎士団を作って待ち受けるが……サンマさんは没の答案には見向きもしなかった。
「……え! そんなサッパリさね!?」
サッパリだ、サッパリだと思っていたが、没の予想よりも深刻にサッパリのようである。
「参ったさね……」
即アイデンティティを見失った騎士たちとともに、没は机に突っ伏した。
とその時ふと、三列ほど前の方にいる
逆巻 天野
の後ろ姿が目に入った。
「天野……」
机の上の様子は見えないけれど、講堂中がこの調子なら、きっと彼の答案も大変なことになっていることだろう。
「……そうさね」
騎士達は没に顔を向けた。
「天野の答案に加勢するさね!」
・
・
・
勉強はずっと頑張ってきた。
1位という、優等生っていう形が欲しくて。
そうすれば、頭の良い人が寮に要るとなれば猫鳴館も少しだけ、悪い噂も薄れるのではなんて淡い期待で。
他のテストも順調にこなした。
何度も見直してきっと大丈夫だって思う。
けど……。
「何だよこれ……!?」
逆巻 天野
は我が物顔で机の上を歩き回るサンマさんに困惑していた。
描いたものが動き出すことに気付き、こちらも落書きで応戦しようとしたのだが、如何せん絵心のない天野である。
屈強な戦士のつもりがひょろひょろの棒人間に。恐ろしい猛獣のつもりが線の絡まったごみに。サンマさんにコテンパンにされてしまった。
「ぜ、全っ然歯が立たない……」
呆然と答案を食い散らかされるのを見ているしかなかった。
けど、このサンマさん……と天野は気が付いた。正解を食べるということは、食べられないものは不正解となる。
ひと通り食べるのを眺めていると、なんと答えを残さず食べた。
「なるほどね……」
テストには希望が見えた。あとはこのサンマさんをどうにかするだけだ。
とその時、没の送った援軍が到着した。
ようやく仕事にありつけた騎士達は、持てる力を全力に、サンマさんを追い払う。
「……これは神出鬼の絵! 助けてくれるのか!?」
それから真央の白猫も援軍に駆け付けた。
「にゃーお!」
「……お前も味方に? 恩に着る……!」
天野は答案の四方に壁を描いた。騎士と猫に手伝ってもらって、一辺に作った出入口から、サンマさんを追い出してもらう。
「……これでどうにかなりそうだな」
胸を撫で下ろし、天野は丸に手足が生えたものをいくつも描いた。適当に目と口をつけて、無愛想な顔の妙ちきりんなキャラが出来た。
「こいつはお礼」
テストの正解を、1文字2文字の小分けにして、没の元まで運ばせる。
「向こうで上手く組み立てられるといいんだけど……頑張れよ」
・
・
・
「答えさね!」
没のもとに無事辿り着いた運び屋たちは、引っ越し業者のごとく定められた場所に文字を置いていった。
サッパリだった答案がみるみる優等生の答案に!
「おおっと、こうしちゃいられないさね」
答案を守るために騎士を描く。
ようやく自分のために描けるってことで、筆ものって自身の出来映えの騎士となった。
「あ、そうだ」
それから自分の絵を描いた。
「オイラ、プロ届けやさんだもん。天野の……なんかよくわかんない丸より、きっと素早く答えを届けてくれるはずさね!」
文字を入れるための鞄を肩から提げて、落書き没は天野のもとへと走って行った。
斉田 珠喪
は右手にシャーペン、左手にもシャーペンの二刀流で身構えた。
普段から勉強やノートを取る時は両手にシャーペン持って書く彼女、テストにおいては片手で答えを書き、逆の手は次の解答に備える。
このローテーションで解答の時間を短縮、見直しに時間を費やすという作戦をとっている。
「正答だけを食べるサンマさんか……」
素早くペンを繰り出しながら、答案に群がるサンマさんを一瞥する。
「これはこれで好都合じゃ。正答だけを食べるのならば、食べられた解答は「正解」と言う事じゃ。見直しの手間が省ける」
とは言え、食べられっぱなしではいつまでたってもテストに終わりが見えない。
珠喪はしゃきーんとペンを構え、左右の手で同時に2匹の大きな猫を描き上げる。
「わらわの解答を狙う物全てから解答を守るのじゃ」
2匹の猫はじゃれつくようにサンマさんを攻撃して、珠喪の答案に近付くのを阻止する。
とそこに、鳥のラッセルとソラが飛んで来た。
「……む?」
珠喪は怪訝な顔をしたが、猫が攻撃しないのを見て、敵ではないと判断した。
最初に仕掛けるのはソラ。サンマさんに近付くとフン爆弾を投下して、サンマさんを怒らせる。
彼らがソラを追いかけ始めたところで、後ろからラッセルが接近、急降下で何度も突っつきながら、本物のラッセルのいるほうに誘導する。
「……お。戻って来たな」
2羽が外に出てる間に、こっちの準備は完了している。
逃げ惑うサンマさんは仕掛けられた落とし穴に。巡らされたロープにつまずき、それから投網を食らって捕獲されたり。一網打尽にされた。
「……あらかた片付いたな」
遠目にラッセルを見ながら、珠喪は頷いた。
何カ所か食べられたが書き直す時間に余裕がある。それに、この2匹の猫がいればサンマさんが来ても大丈夫だろう。
「……ふむ。ちと、わらわもこれで遊んでみようかの」
ニヤリと笑い、戦闘機を描いた。
「他生徒の正答を狙うサンマさん及び生徒が描いたと思われるエロと腐向けに関する物全てを攻撃、破壊するのじゃ」
すると戦闘機は機首を上げて飛び去った。
「……ま、たまには悪戯も悪くないじゃろ?」
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【中間テスト】4日目のラクガキ革命
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月04日
参加申し込みの期限
2013年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!