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【中間テスト】4日目のラクガキ革命
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「お腹空いてるの?」
青龍寺 琴理
は答えを食べるサンマさんを不思議そうに見つめた。
「文字を食べるなんて不思議ね。撫でても大丈夫かしら……?」
優しく撫でてみる。けど、紙の手ざわりだけで触れた気がしない。一枚壁を隔ててるような感じだった。
「住んでる世界が違うんですね……」
それから琴理はサンマさんの行動を観察した。目の前で自分の答案が食べられても、別段気にすることもなく、ただ興味深げに見ている。
そうして見てると、だんだん彼らの習性も見えてきた。
「……食べないところは間違っているんですね」
『当たり前だろ。誰がお前のまっずい不正解なんて食べるかってん……』
「教えてくれて有り難う」
『え?』
琴理は間違えたところを消して書き直す。
「これならどうでしょう?」
『え、ああ、うん……』
サンマさんは答えを見てから、おずおずと頬張った。
「良かった。これで合ってるんですね」
『ま、まぁな……』
嫌がられるのには慣れているが、フツウに迎えられるのは慣れてないので、サンマさんは居心地が悪そうだ。
「教えてくれたお礼です。どうぞいっぱい食べてくださいね」
『うーん、何か違う……』
『けど……』
顔を見合わせた。
『こういうのも悪くない、かも……』
(この島に来てからなんか変なコトいっぱい起きてるのヨ)
色んな国を転々としてきた
御薗井 E セレッソ
だけど、この島は格別ヘンテコだった。
頑張って勉強してきたのに、変な魚に答えを食べられちゃうし、なにがなんだか……。
(もーっ! ようやくフツウに学校に行けるようになったのにこれじゃ台無しダワ!)
とにかく誰かに答えてほしい。ここはどんな島なのか、セレッソは手紙を書くことにした。
『これはどういう現象ですか?』
『よくわからなくてこわいです よければ説明よろくしおねがしします』
『私はこれからどうすればいいですのか?』
(ちゃんとていねい語使ったノ!)
したためた手紙を四角く囲って、それから筒を描く。
(ないしょの急ぐお手紙といえば巻き物だワ!!)
それから手紙を運ぶ忍者の絵。どんな忍者が速いんだろう、と頭を悩ませて、脚が何本もある忍者を描いてみた。
むくむくっと動き出す自分の絵に、やっぱりこの島は不思議の島ダワ、とセレッソは思った。
「えへへー。足がいっぱい有れば速そうネ! 忍者クン! これを誰かに届けてネ! 返事もらって返ってきて欲しいノ!」
『我が主君の御命令とあらば』
そう言うなり、忍者は答案から消えた。
「すごいワ……あっ、お手紙に名前を書くのを忘れてたノ。誰かわからなくても教えてくれるヒトに行きますよう二!」
(サンマさんをどうにかして消しちゃわないと……追試は嫌だよ)
アン・リアル
はまじまじとサンマさんを見た。
先ほどから見てると、誤答は無視して正答にだけ寄ってくる質のようだ。なら効率よく捕まえる方法はある。
答えのまわりに落とし穴、ネズミ取りを仕掛ける。随分すばしっこいようだが、この手の罠ならそれも関係ない。
(そう言えば、あれはどうかな)
この前、古い本で"魔除けの印"を見た。なんでも名状しがたい存在に効果覿面だとか。
(確かこんなかたち)
とてもシンプルな図形だったのでよく覚えている。
一見するとなんでもない図形だが、サンマさんが触れると『はううううう……!!』と死んだ魚の目になって動かなくなった。
「……やっぱりサンマさんも名状しがたい一味なんだ……」
その図形に効果があるのかは不明だが、少なくともこの空間で名状しがたいサンマさんを祓うものとして描かれたものには力が宿る。
「……ん? こっちの問題はいやに寂しいね」
誰も狙おうとしない答えを見つけ、アンはふと思った。
(……これ、サンマさん2、3匹捕まえとけば答えの判定出来るんじゃないかな?)
邪魔が入って来ないよう答案のまわりを溝で囲む。それから罠にかかった中から何匹か見繕って答案の中に入れた。
「ま、食べた分ぐらいは働いてね」
「日本史自体は得意なんだけれどねぇ」
真辺 伸幸
はため息まじりに呟いた。
今は得意なのが仇になってる。答えれば答えるほど、サンマさんが寄ってくるなんて……理不尽だ。
ただ、サンマさんは迷惑なだけではない。サンマさんの食べたものを調べれば、正解か不正解か、その場でわかってしまうのだ。
「あれやあ、斬新な採点機能ー」
食べられなかったところは、書き直してサンマさんの様子を見る。
「やあ、食べたー」
これを繰り返していくとあら不思議。なんと全問正解の答案が出来上がることに。
あとは、この正答を守れさえすれば日本史のテストは安泰だ。
「ありがとねぇ、サンマさん」
伸幸は答案から離れた机の上に、問題と正解を書いた。答案の答えをあらかた食べたサンマさんはそっちに動く。
その時を見計らって、ペンを一周、答案のまわりに壁を作る。
「ちょっと怖いから、お堀も描いておこうねぇ」
更に、もう一周させて防衛線を作った。
「あとは残った時間で答案を埋めて、チャイムが鳴るまで解答を守れるかだよねぇ。壁の外のエサで満足してもらえれば良いのだけれどー」
とその時、ん? と伸幸は眉を寄せた。気のせいだろうか、お堀から筒のようなものが出てる。
なんだろうと思って、ペン先で突つこうとすると、お堀から忍者が飛び出した。
『失礼。それがし、忍でござる。殿の密命により貴殿に訊きたいことがあって参った』
「俺に?」
忍者は手紙を渡す。
『これはどういう現象ですか?』
『よくわからなくてこわいです よければ説明よろくしおねがしします』
『私はこれからどうすればいいですのか?』
「……へぇ。なんだか日本語上手くないねぇ。おにーさんのお殿様は外国の人かな?」
『貴様! 殿を愚弄する気か!!』
「あ、ごめんごめん……」
それから伸幸は手紙の返事を書いた。
『恩に着るぞ、少年。確かにこの密書、それがしが預かった』
「よろしくねぇ忍のおにーさん」
(このテスト終わったら甘い物食べに行こう……)
志波 拓郎
はぼんやり放課後に思いを馳せながら、テストと向き合っていた。
暗記ものは苦手だが、なんとかそれっぽい記憶をたぐって、回答欄を埋めていった。
ところが、である。
不意に彼の目に、動いて喋って、なおかつ答えを食べるサンマさんが入ってきた。
(ら、落書き……動く……?)
なんとなくルールを把握した彼は、猫と柵でサンマさんの侵入を止めた。
(良かった……)
ほっとひと息。
(でも、どうせなら描いたのが、出て、くれば、よかったのに……ケーキ、みたらし団子、クッキー、マカロン……はっ!!)
無意識に描いていた。
(テ、テスト中だぞ自分……!)
答案を見直すと食べられたところも結構あったが、同じくらい手つかずのところもあった。
『どりゃあ!!』
その時、柵を突破してサンマさんが入って来た。
サンマさんは間違えてる問題を一瞥するや、鼻で笑った。
『なになに。邪馬台国の女王は……ヨシコ。誰だよ! お前のかーちゃんかよ!!』
『743年に発布された荘園発生の基礎となった法令とは……“これでええねん私財法”ってなんで関西弁やねん! アホか!』
『お前よくこの学校入れたなー。あ、なんだ体育科? あーあれね。バカでもどーにかなるスポーツ枠ね、はいはい』
「う、うるさいっ!」
イラッとして答案にササッと斜線を引いた。
『なんだこりゃ?』
何を描いたのかわからず、サンマさんは首を傾げた。
「見れば……わかるだろ、氷だ! 答案自体を氷にした……滑ってどっか行けぇ!!」
『!?』
なんだかわかった途端、サンマさんは次々コケた。
『わわわわっ!!』
そのまま滑って答案の外に放り出された。
「なんて……むかつく……奴ら……!」
ちょっと相手しただけで疲れた。
「俺でこうなら、兄貴、とか勉強できる人、はもっと大変だよな……。別に、心配してるわけじゃない、けど、うん……」
「正解を食べるイタズラ書きねぇ。これは困ったなぁ……」
多分に漏れず正解を食べられた
上穗木 千鶴
は、状況を把握すると漁船を描いた。
甲板に仕掛けた竿の先には答えを付けて、船のお尻には地引網を乗せ、長机という大海原に旅立つ。
沖合漁業は約5分ほど。順調にサンマさんを捕まえた船は大漁旗をたなびかせ港(答案)に戻って来た。
網に包まれたサンマさん達が別の生き物のように蠢いている。
『なんだこの網! 放しやがれ!』
「放してあげるよ、調理したらね」
『調理……?』
次の瞬間、ぎゃあああああああああああああーーっ!! と悲鳴が上がった。
一列に並んだ出刃包丁が、サンマさんを二枚におろし、それから七輪に放り込んで炭火で焼く。
「これで完成」
悲鳴が飛び交う中、千鶴は出来上がったサンマさんの網焼きに満足そうに頷いた。
「でも、焼きサンマがこんなにあっても邪魔になるね……そうだ」
調理場を増やし、ベルトコンベアーを設置、そのまま流れ作業で焼きが出来るよう答案用紙の縁に沿ってコンベアーを走らせる。
大きな焼き窯を置いて、更にそこからコンベアーを伸ばして、サンマさんを外に運び出すためのトラックまで描いた。
夢中になってる間に、答案はサンマさんの加工工場みたいになってる。
「……しまった。ちょっと作り込み過ぎたかな……」
とその時、桐島先生がこっちに近付いて来た。
「ぎゃあぎゃあ……誰だ、試験中に悲鳴を上げてるのは! お前か!!」
「ち、違いますよ!」
千鶴の隣りの男子が怒られた。
「ならそっちか!」
「何も喋ってないですよ! てか、俺らじゃなくて……上穗木さんのほうから聞こえる気がしますけど!」
千鶴の後ろの男子がチクった。
「上穗木? そんなはずはない。悲鳴は男の声……」
『ぎゃあああああああああああああーーっ!!』
「そうこんな……はっ!」
声はすれども、生徒は誰も声を出していないのに先生は気付いてしまった。こんな近くなら声を出せば誰かすぐわかるのに。
先生の顔がみるみる青ざめる。
「こ、ここにいない人間の声が聞こえるなんて……ははっ、そんな非科学的な。ゆ、ゆ、幽霊じゃあるまいし……なにを馬鹿な……」
『ぎゃあああああああああああああーーっ!!』
「うわっ!!」
先生は慌てて耳を塞いだ。
「わ、私は何も聞いてない。そんな非科学的な声は聞いてない。存在するはずがない」
ブツブツ言いながら、先生は足早に去っていった。
何だか知らないけど助かった、と千鶴は肩をすくめた。
「絵には自信がないけど……やるしかないよねっ!」
姫神 絵梨菜
はペンを走らせた。
日本史は不安で自信を持って解けたと言えるのは1、2個あるサービス問題だけ。だから、これだけは絶対に守っておきたい。
「このままじゃ卑弥呼ちゃんが食べられちゃうっ!」
解答欄の“卑弥呼”の横に、少女漫画テイストの萌え萌え魔法少女の卑弥呼を描いた。
目にはきらきら星が光り、フリフリドレスの巫女っぽい服の女の子。
『マジカルひみこちゃん参上だよ☆』
ひみこちゃんは魔法の銅鏡を掲げた。
『必殺変身魔法メタモルフラッシュ炸裂だっ! 悪いサンマさんはみーんなイワシさんになっちゃえー!』
ピカッピカッと放たれた怪光線を浴びたサンマさんは、ひとまわり小さくなってイワシさんに。
『ななっ身体が!?』
『こりゃマズイ。ひとまず逃げろ』
『そうはいかないんだよ! 必殺梱包魔法マジカルパッキン! イワシさんは箱詰めになっちゃえー!』
どこからともなく飛んで来たスチロールの箱にイワシさんは吸い込まれた。
そして、そこに上穗木漁船が通りかかった。
『あ、これお願いしまーす』
箱詰めイワシさんを乗せて船は地平線の彼方に消えた。
しかしまだ終わりじゃない。集まって来たサンマさんはまだそこらかしこに……。
「この数相手にマジカルひみこちゃん一人じゃ無理そう……あっ!」
今度は、回答欄の“戊辰戦争”が食べられそうだ。
「それはこの前ドラマで見たから自信あるの! だめ!!」
ドラマを思い出して、新島八重を描く。袴に銃の女の子。目の中は例によって星が光っている。
『奥羽越列藩同盟、やえたん参上っ!』
「頑張れやえたん! 会津を守れー!」
やえたんの火縄銃が、パン、パン、パンと乾いた音を答案に響かせた。
『殿! ただいま戻りました!』
「おかえりなノ」
戻った忍者は伸幸からの手紙をセレッソに渡す。
手紙にはこうあった。
『これは神魂の影響です』
『この島では、神魂やろっこんのせいで時々こういうことが起こるのです』
『でも大丈夫です』
『みんなも一緒だから怖くないです』
『いろいろ変な島だと思います。けどとても居心地のいい島です』
『きっとあなたも好きになるはずです』
『だから心配しないでください』
ここで手紙は終わった。
「……シンコン? ロッコン?」
聞き覚えのない言葉に、セレッソはむむむ……と首を捻るのだった。
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なし
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日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
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シナリオガイド公開日
2013年07月04日
参加申し込みの期限
2013年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月11日 11時00分
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