this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【中間テスト】4日目のラクガキ革命
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
「わーすごいなー。何だこれー。何かサンマさんみたいな落書きが動いてるよ。わーわー」
宮田 厚
は目をまーるくして机の上のサンマさんの落書きを見つめた。
サンマさんたちは机から答案に入り込むと、厚の答えをパクパク食べ始めた。
「答えって食べれるんだー。美味しいのかなー俺の答案。どんどん真っ白に…………って何コレ!?」
遅ればせながら、厚はガガーンと衝撃を受けてのけぞった。
「わわ、なにこのサンマさん……!」
大声を上げそうになり、
高尾 日菜
は慌てて口を押さえた。
先生は……あ、やっぱり変な顔で見てる。まずったなぁ……と思いつつ、答えを頬張るサンマさんに目を落とす。
『うーん……743年ものの墾田永年私財法は良い感じに芳醇だぜ……』
『弥生土器よか縄文土器のほうがスパイシーで俺好みだな、うん。もぐもぐ……』
一丁前にグルメなサンマさん達である。
「これ落書きだよね……?」
落書き……けれど、神魂を受けたサンマさん達はなんだか生きてるように見えた。
「ラクガキが答案の答えを、食べるだと……なんだその人の努力を無にするようなヤツは!」
頭の中に聞こえるテオの声に、
李 小麗
はほっぺを膨らませた。
「そんなヤツゆるせ……ふぁ!?」
噂のサンマさんが机の表面を歩いて現れた。
「なんか変なサンマが来たのだっ」
『だーれが変なサンマだ、ガキンチョ。おうおう、ガキのくせに解けてる問題もあるじゃねぇか』
「え? えへへ……じいじが日本史をおしえてくれたおかげなのだ」
『あっそ』
サンマさんは答えを食べた。
「あ! なにをするのだ! せっかくじいじが眠い目をこすりながら教えてくれた日本史の答えをぉぉっ!」
『へっへーんだ。こんなとこに書いとくほうが悪いんだよ』
「なにおぅ。ゆるさないのだ、このサンマー! こっちもラクガキでやっつけてやるのだ!」
そう言って、小麗は長方形を描いた。傍目にはただの長方形にしか見えない物体だった。
「春巻きなのだ!! ……べ、別にお腹がへってたわけではないのだっ!」
小麗は春巻きをけしかける。
「行くのだ、スプリングロール!! 青魚の風上にもおけないサンマを蹴散らすのだ!!」
『まきまきっ!!』
春巻きことスプリングロールはきつね色の体を横に倒し、サンマさんをロードローラーのように平にならす。
『ぐえええええええっ!!』
(何だこいつは……?)
得意分野のテストで順調に欄を埋めていた矢先、
灯 斗南
はサンマさんと目が合った。
これは一体……夢か幻か、いや、こいつは間違いなく現実にいる。
何故なら、目をこすってみてもサンマさんは消えるどころか、元気に斗南の回答を平らげていくからだ。
「……なんだかよくわからないし、別に知りたくもないけど、僕のテストを邪魔する落書きには消えてもらう」
消しゴムをかけようとするのだが、このサンマさん、とてもすばしっこい。
『テスト中に消しゴム振り回しちゃって、みっともねぇ』
『さてはお前、小学生の時、落ち着きがないって通信簿に書かれたろ』
「迷惑な上に苛つく……!」
このままではせっかく得意な日本史なのに、めちゃくちゃな点数になってしまう。
「直接攻撃が当たらないなら……そうだ!」
斗南は答案の隅にサメを描いた。
『あ、やっべ……』
サメの絵は波紋を広げて紙面に沈むと背ビレだけ見せてサンマに迫った。
『に、に、にっげろーー!!』
「せいぜい追いかけっこを楽しむんだな」
鼻で笑うと、斗南は「……食われたとこ直すか」と肩を落として、テストに戻った。
「この落書き……答えを食いやがった!」
凶悪なスカーフェイスを更に凶悪にして、
加賀見 光子朗
はサンマさんを睨んだ。
「待てよ。落書き……? 動く……? もしかして……」
試しに魚の落書きを描くと、思ったとおり、水の中にいるように泳ぎ始めた。
なるほど。原理はよくわからないが、つまり“ここ”ではこういうルールがあるようだ、と光子朗は理解した。
それからピラニアを数匹描く。
「お前ら、手足の生えた魚を見つけたらそいつはエサだ、食べていいぞ」
ピラニアの群れは不気味に牙を光らせ、サンマさんに襲いかかる。
『あだだだだっ! 痛い痛い! 噛み付くな!!』
「行け! そこだ!!」
興奮して振り上げた手がペンケースに当り、中のものが転がった。
慌てて手を伸ばす光子朗……だが、転がった消しゴムがサンマさんを直撃するのを見て、その手を止めた。
『危なっ!?』
食らったサンマさんの線が少しばかり薄くなった。
「……あ、なるほど。所詮は落書きってわけだな」
ピラニアに包囲するよう命令し、身動きを封じたところで、ピラニアごと消しゴムをかけた。
「世話になったお前たちを消すのは忍びないけど、落書きを残しておくわけにもいかないんだ。ありがとな」
とその時、紙面を大きな背ビレだけ出した何かが通った。
「何かって言うか……サメ?」
光子朗はもう一度ピラニアを描いた。
「別れの言葉をかけといて気まずいが、もう少しだけ、俺と戦ってくれ。あのサメはサンマより手ごわそうだ」
「ええいこうなったら、こっちもらくがきで対抗だー!」
厚は“精霊馬”を描いた。ナスやキュウリに四本の足を刺して、馬や牛に見立てたものである。
お盆に、ご先祖の霊を迎えるための乗り物……ということなので、厚のひいじいちゃんを乗せてみた。
「写真でしか見たことないけど……うん似てる! ひいじいちゃん、お盆に帰って来た時、うーんと美味しいものお供えするからサンマさん消すの手伝って!」
精霊馬(キュウリ)に跨がったおじいさんは、しわくちゃの顔を余計にくしゃりと潰して微笑んだ。
『盆前に呼び出されるとはのぅ。しかし、かわいいひ孫の頼みは断れん』
ハイヨーッと駆け出した精霊馬はサンマさんの一団に突っ込んだ。
ぱからぱからと割り箸の足で踏み付けながら、おじいさんは杖を刀のように振り回しサンマさんを殴りつける。
これにはたまらんと逃げ出すサンマさん、それを追っておじいさんも答案を飛び出した。
「……また来た」
問題を解いていた斗南は、走ってくるサンマさんに気付き、ニガムシを潰した。
ところがサンマさん、答案には目もくれず走り去った。
「……む?」
彼らの来たほうに目を向けたその時、精霊馬に跨がったおじいさんが答案を駆け抜けていった。
『すまんな。ちと通らせてくれ』
薄野 五月
は天井を仰いだ。
テスト期間も今日で終わると思うと、気持ちはついテストの向こう側に行ってしまう。
(勉強しろ! って言われて、全然お店の手伝い出来なかったんだよね。今日は久しぶりに手伝いを……ん?)
答案の隅に、サンマさんの落書きがあった。
(私、テスト用紙に落書きなんて……って、なにこれ? 答えを食べてる……?)
驚いて眼鏡がずるりと下がった。
「こ、これは予想外の展開です」
・
・
・
「……はっ! のんびり見てる場合じゃないですねっ!」
赤点はごめんだ。五月は応戦するため猫を描いた。魚と言ったら、猫である。
けれど、五月は蕎麦に関する物以外、残酷なほど美術センスがないのだ。
出来上がった彼女の猫ちゃんは、どちらかと言えば猫を主食にしてる恐るべきクリーチャーだった。
「……あれ? 猫って五本足で目が四つだったっけ……?」
『ぴぎゃあああああああああーーーーッ!!』
「わ!」
恐怖の怪異“ネコモドキ”は、サンマさんも答えも関係ねーよとばかりに大暴れ。
サンマさんを丸呑みにしたかと思えば、ゲロゲロの液体を吐き出して、答えにぶっかけるという狼藉ぶり。
「うわーん! 余計厄介なのが増えた!」
『お泣きなさんな、お嬢さん』
「え?」
そこに、颯爽と厚のひいじいちゃんが現れた。
(……あれ? なんだかどっかで見たことあるような……)
ネコモドキの攻撃をひらりと躱すと、一閃、おじいさんは眉間に杖を食らわせた。
『ぴぎゃああああーーんッ!!」
『お嬢ちゃんの邪魔をするな。とっとと去りんさい』
その時、五月は思い出した。
(そうだ。厚のとこの仏壇に飾ってあった写真のおじいさんだ……)
泣きながら逃げるネコモドキを追って、おじいさんも答案用紙の外に出た。
「あ……」
『嬢ちゃん、これからもひ孫と仲良うしてやってくれな』
ハイヨーッと精霊馬を乗りこなし、おじいさんはヒーローのように去っていった。
「えっとえっと、ルーくん出撃……っ」
日菜は、ろっこんで喚び出してる白頭鷲の“ルーくん”をたくさん描いて、サンマさんを迎え撃つ。
普段は一羽しか喚べないけれど、今日、この空間ではたくさんのルーくんを喚び出せる……もっとも紙の中にだけ、だけど。
ルーくんの群れは、一匹のサンマさんに狙いを定め一斉についばんだ。
『な、何しやがる、この……わわわわっ!!』
一匹ずつ、一匹ずつ、サンマさんを答案から追い出していく。
「ルーくんカッコイイ……」
日菜は目をきらきらさせた。
せっかくなので、他の動物も描いてみる。犬と猫から、ゾウ、キリン、カバ、ライオンと動物園の顔なじみまで。
けど、みんな仲良くなんてのはとても難しい。特に動物の世界では。
『ガオオオオオーーッ!!』
『ガウウウウウウーーッ!!』
「あ、ライオンとトラがケンカしてる!」
『バウバウーーッ!!』
『キィーーッ!!』
「こっちは犬と猿が!」
『まきまきっ!!』
「こっちはサメとピラニアと春巻きがケンカして……え? サメ? ピラニア? はまだわかるとして、は、春巻き!?」
「……随分、賑やかだな、高尾」
はっとして講堂の黒板の前を見た。テスト監督の
桐島先生
の眼孔が鋭く光ってる。まるで人殺しの目だ。
「わ、わ、静かにして……」
とその時、ルーくんが動いた。
暴れる動物達に鉄拳ならぬ鉄くちばしの制裁。動物……(と春巻き)はしゅんとうなだれ、大人しくなった。
「すごーい、ルーくん」
日菜は小さく拍手を送った。
「スプリングロール、どこに行ったのだ、スプリングロール」
そしてその時小麗は、スプリングロールに踏み潰されたサンマさんを消しゴムで消しながら、彼を探していた。
「ご飯までには帰ってくるのだ、スプリングロール」
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【中間テスト】4日目のラクガキ革命
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月04日
参加申し込みの期限
2013年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!