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チーズが逃げました
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――寝子島神社へと至る階段。
参拝に向かう数人の人影の中に、一人だけ辺りを見回している、少し変わった姿があった。
「おーい、チーズさーん、どこですかー、出てきてくださーい」
低く茂った草木の下を覗き込み、その少女
雨寺 凛
は、小さく笑って立ち上がり、伸びをする。
ひときわ大きく伸びた後、息を吐きながら身体を弛緩させた。
「と、言ったはいいけど……まさかコレで出てくるはずもない、かぁ」
たまたま気分でチーズケーキを食べたくなり、商店街に買いに行ったはいいものの、どの店でも売り切れ。というだけでなく、チーズが逃げ出したらしい。ポスターを見て、その場に居た人に話を聞いてみると冗談でもなんでもないということで。
「まぁ、皆困ってるみたいだし……何より」
チーズケーキ、買いたいし。ということで、この場にいるのだが、神社の入口で、ふと立ち止まる。
「チーズが逃げるのを見かけませんでしたか? って聞くのも、ちょっと変だよね……」
勢いでここまで来たのはいいものの、恐らく朝から神社にずっといる人間には商店街での出来事は伝わっていないだろう。
こめかみに指をおいて、数秒逡巡した後、ふむ、と小さく鼻から息を漏らして神社の中に入った。
「すみませーん」
境内で掃き掃除をしていたジャージ姿の老人を見つけて、声を掛ける。
おっとりとした表情の老人は、雨寺を見て、柔らかな笑みを見せた。
「いかがなされたかな」
「えっと……何か最近、不思議な出来事はありませんでしたか?」
直接的にチーズのことを聞くよりも、変ではないだろう。と、考えた末のその質問に、老人は「はて……」と小首を傾げた。
「不思議な出来事……記憶にないのぅ……おぉ、そういえば」
老人が箒を肩にかけて、律儀に両手をぽん、と打ち合わせる。
「先ほどな、若いお嬢さんが境内を見せてくれ、と来おってな。特に止める理由もないので、適当にしてくれ、と言ったところなんじゃが……何かチーズがどうの、とか言っておったな」
その言葉に、雨寺が数度、瞬きをした。
遅れて、思考が纏まって来る。
その時。
「お邪魔いたしますわ」と、後方から丁寧な声が聞こえた。
振り向いた先に居たのは、微笑みを携えた天満だ。
「突然お伺いして、失礼かとは思うのですが、いくつかお話を聞きたいと思いまして……勿論、何もせずにそんなことをするわけにもまいりません。そうですね……」と、天満が老人の手にしている箒を目にして、続けた。「代わりと言ってはなんですが、境内のお掃除を、お手伝いさせて下さい」
お願いします。と頭を下げる天満に、老人はカカカっと笑って手を振った。
「構わん構わん。この老体の数少ない楽しみの一つなんじゃよ、奪わんでやってくれ」
そう言って「ん?」と、天満へ質問を促す。
暫く困った表情を浮かべていた天満だったが、やがて納得したように目を閉じ、開いた。
「では……お言葉に甘えて。……こちらで、チーズを集めて保管している場所はあるんですの?」
「ほ。チーズと。今日はよく聞くのぅ……しかしなぁ。そんな場所は、知らんなぁ」
「それでは……ここ最近、買った覚えのない食べ物が増えていたりとか、移動させられていたりとか、ありませんの?」
「んむぅ……そうさなぁ」老人が、眉間を指で揉みほぐしながら唸る。「時々、供えモンか何か知らんが木に餅だの蜜柑だのが置いてあることはあるが……」
「その、お餅とかは……?」
「儂が中に暫く供えた後で、片付けとるよ。虫が寄っても気が悪いからなぁ」
「勝手になくなったりは、しないのですか?」
「拾い食いするようなヤツはいるかもしれんが、そこまでは面倒見切れんわぃ」
再びカカカ、っと笑う老人を見て、天満が合わせて微笑む。
その横では、雨寺が携帯を取り出して今の話を『ねこったー』へ流していた。
「何が役に立つかわからないから、ね」と、送信し終えた携帯をポケットに仕舞う。
突然――ザザっと草むらが揺れた。
中から飛び出してきたのは、一つのキャスケット帽。
さらに遅れて、草むらの中から顔を覗かせたのは、スケッチブックを小脇に抱えた旅鴉だった。
「おお、お嬢さん。探しものは見つかったかぃ?」
「いや……でも、軒下に気になるものが」
手に持っていたスケッチブックをパラパラとめくり、広げられたページには、まさに寝子島神社の軒下が描かれている。
「ふむ、中々どうして上手いのぅ」
「ありがと。で、ここなんだけど」
旅鴉が指し示した場所は、軒下の地面に小さな穴が開いている様子だった。
老人が、スケッチブックに顔を近づけて、小さく「ふむん?」と漏らす。
「この穴……何だろう」
「さてはて……モグラでも居るのかもしれんのぅ」
「モグラって、二本足で歩くのかな」
上を見ながら首を傾げる旅鴉に、雨寺は同じく首を傾けた。
しかし、天満がその言葉に、やや目を大きくする。
「二本足……とは、どういうことですの?」
天満の疑問に、旅鴉は「これ」と言いながら、ページの片隅にスケッチされた足跡を見せた。
そこには、小さな足跡がいくつか描かれている。
「この足跡、穴に続いてて、出たり入ったりしてるみたいだったけど」
その足跡を見ながら、天満は喫茶店で八神が採取した足型を思い出していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
歌留多
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月02日
参加申し込みの期限
2013年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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