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チーズが逃げました
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「ん……? いらっしゃいませ。どうぞ、お好きな席に」
カウンターを挟んで荒井と談笑をしていた高津戸が、入口を見る。
ウェーブのかかった金色の髪。その合間から覗く、色味の少ない灰色の瞳は、しかし何故か目を惹かれる輝きを持っていた。
ふらり、と揺れ動いていたその少女――
大天使 天吏
は、高津戸を見て動きを止めた。
「……ん? えっと……」
座る気配を見せない大天使に、高津戸が声をかけようと口を開いた瞬間。
大天使が、ゆっくりと首を傾けた。
「……どうしてチーズが『逃げた』と思った、の?」
「どうして、って」
「――『追いかけたら遠ざかるんだから、そりゃ逃げたと思うわな』――」
自らの言葉を遮るように大天使が口にした内容に、高津戸は目を見開く。
ある一定の条件下において相手に質問を出すと発動する、ろっこん『せっかちな鸚鵡』によって相手の返答を大天使自身の口で先取りする――という能力だが、使われた本人からすれば、心を読まれた。と思われ、驚かれるのも無理はない。
しかし、その様子を気にするでもなく、大天使は続けて質問をする。
「……ここのチーズ、おいしい?」
「……んあ? いや」
「――『その辺で売ってる普通のチーズ。すげぇ美味いわけじゃないけど、不味くもない』――……そっか」
「え、いや、あのな……?」
半眼になる高津戸を一瞬見て、そのまま大天使は何も言わずに、店を出て行く。
ドアベルの音を残して、再び店内に静寂が満ちた。
「…………何だったんだ?」
「あはは…………」
高津戸の小さな呟きに、荒井は固く笑うことしかできなかった。
◇
――同時刻。
商店街を歩く、一人の女子高生がいた。
否、女子高生、というにはあまりにもギラギラとした眼球――と、何故かニヤけている口元。
小脇に抱えたノートパソコン。そして開いた手に持った携帯は逐一『ねこったー』をチェックし、さらにその笑みを深くする。
<ではでは、これより特攻してまいります!>
<@おりおん 特攻ってか、狩り……?>
<@おりおん 目的と手段が入れ替わってないか?w>
<@おりおん 逃げてー。マスター超逃げてー>
インターネット上で『おりおん』を名乗っている
七緒 璃音
は、自らへの言及を見て、慣れた手つきで返信をする。
<@各位 いやいや。これは決してそういったやましい気持ちではなく、ほら。やっぱり何が起きてるのか情報整理しないといけないじゃん? で、それを考えたらやっぱりポスターを貼ってる本人に聞くのが一番なわけでね? 別にマスターがいいお年頃のタバコが似合う素敵なオジサマとかそういうのは関係が>
<@おりおん 文字数、文字数>
<@おりおん 駄目だこいつ早く何とかしないと……w>
キッチリ制限内の文字数を駆使したネタを終えて、七緒は満足気に頷いた。
そして、目的の喫茶店に到着すると、一歩引いてスリープモードにした携帯を鏡代わりに、自らの顔をチェックする。
前髪を整え、いつもは眠そうに瞼を伏せている瞳を、少しだけ大きくする。
さりげない笑顔を作り、更に角度を変えて自分の見た目をチェック。
「……よし」
浮かべた笑みをそのままに、店のドアを開いた。
「失礼しまーす」
「ん、いらっしゃい」
――七緒の眼が光る。
「……身長175センチ、体重67キロ。短くカットした髪に整えた髭。……この鼻をくすぐる香り……喫煙者か。やや筋肉のある体躯。しかし恐らく自分の食生活には少しルーズで手が開けば煙草を吸って過ごし、休日は寝て過ごしてて……」
実測から自らの妄想へスムーズに変換した思考を小さく呟き続ける。
店内には、高津戸だけではなく荒井も居るのだが、七緒の視界からは見事にその存在が瞬時に『なかったこと』にされている。
「お客さん……?」
俯きがちで妄想を繰り広げ続けていた七緒が、高津戸に素早く向き直る。
「えっと……チーズが逃げたって件で、もう少し詳しいお話を聞かせてもらえたら……」
やや音程の上がった声を発しながら手早くノートパソコンを広げ、視線を高津戸へ固定しつつも『ねこったー』へ書き込む。
<うへへへ。なんつーナイスミドル眼福ですおいしいです>
「あぁ、あんたも表のポスターで?」
「そう、なん、ですよー」
愛想のいい笑みを浮かべたまま、手元はノートパソコンのキーボードを叩き続ける。
「詳しい……つってもなぁ。もう特に話せるようなこともないんだが」
「それならそれで全然大丈夫です!」
ニッコリと笑って、一瞬だけノートパソコンの画面を見る。『ねこったー』でチーズの逃走に関連していそうな投稿を検索し、『よせねこったー』に纏めてアップロードした。
「あとは、まかせたー」
エンターキー叩き、ノートパソコンを閉じる。
そして、じっと高津戸を見つめた。
――静かな店内に、薄く流れるBGMだけが響く。
「……?」
ただニコニコと自分を見つめる七緒を見て、高津戸は意図がわからずに、苦笑していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
歌留多
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月02日
参加申し込みの期限
2013年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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