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レディ・ロゼッタの未来観測
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静けさの戻った待合室でふう、と二人は同時に息を吐く。無駄に占い師を待たせてしまっていたとは。なんだか冷や汗が出てきた。
「と、ところでさ。舞さんの占いたいことって?」
「ふふ……私のケーキが新井さんのお口にあうかどうか、でしょうか」
冗談めかした笑顔。初めて見る
橘 舞
の表情に、
新井 すばる
は新鮮な驚きを覚える。
(いかにもお嬢様って感じの舞さんだけど。こんな顔もするんだなぁ)
「ああそっか……なんならボク占おうか? とか思ったけど、しまったね。ネタばらししちゃってた」
と言いつつ、すばるの目線はついケーキの箱へと移っていってしまう。食べて食べてと呼びかける幻聴も聞こえそうだ。
「それはもう新井さんのケーキですよ。いつでも召し上がってくださいな」
準備のよいことに、紙皿とプラスティックのフォークが出てくる。一口ほおばり、すばるの目が丸くなった。
「いいの? それじゃ遠慮なく……うわ、おいし!」
「お口に合いましたか? うれしいです」
「うん、この間の(写生大会)お弁当もおいしかったけど、これも最高だよ!」
青い扉が開き、奏楽が出てくる。来たときよりも晴れやかな表情に見えた。三人は互いに会釈する。
「舞さん、行ってきなよ。ボク後でいいから」
「あら、新井さんこそ先に」
「二人一緒に入ってくればいいじゃなあい。魔女ロゼッタがお待ちしてまぁす」
またもローテンションな声が奥から聞こえてくる。
「え……どうしよう。舞さん、占い内容秘密だったりしない?」
「だ、大丈夫ですよ。呼ばれていますし……行ってみましょうか」
「ようこそ、ロゼッタの館へ……っと」
ロゼッタは自分の座っていた丸椅子を客側に移し、二人に座るよう勧める。
「はい、どうぞ。お二人一緒に話を聞かせてもらうわ」
先ほどまでのやさぐれた口調は消えていた。背の高いロゼッタに見下ろされると、お説教を受けているような気がしてしまう。はい、美人のあなたから、と指差され、舞が発言する。
「今日の運勢をお願いします」
「私の占いは、選択をした場合としない場合の二つの結果を見るのよ。今日、何かやりたいことはある?」
「そうですね……では、こうして占いに来た結果の運勢と、来なかった場合どうなったかを」
「あなたけっこう難しいこと聞くわね……」
ぶつくさ言いながらもロゼッタはカードを示す。舞は微笑みながら軽やかに二枚のカードを指した。
「カップのナイト。心踊る、楽しい出来事のある一日です」
「当たりです。もう楽しいことがありましたから」
舞はにこにことそれを聞く。
「そしてもう一枚は、ソードの4。停滞、低調。じっとしていなくてよかったみたいね。来てくださってありがとう」
「私のほうこそ、ありがとうございます。どうぞこちらを受け取ってください」
舞は深々と頭を下げ、ティラミスの小箱を差し出す。中をのぞき込んだ魔女は感嘆する。
「なんだかあらゆる点で負けた気分よ。ありがと、美人さん」
「舞さんのケーキはすごくおいしいんですよ。ボクが保障します」
「信じるわ、色男くん。さて、あなたの占いは?」
「いろっ……!」
ロゼッタの突っ込みに、すばるは目を白黒させる。
「新井さん、私、外に出ていましょうか?」
「いや、い、いいよ。たいした内容じゃないから」
腰を浮かせかける舞をとどめて、すばるはロゼッタに向き直る。
「
新井 すばる
です。高校在学中にすてきな彼女ができるかどうか占ってください」
「この状況でそんなこと聞く? いい度胸してるわねえ……」
きょとんとする舞とすばるを交互に見て、ロゼッタはまあいいわ、とため息をついた。
「高校在学中に彼女を探したらどうなるか、にしておくわね。いい?」
と、すばるの選んだ二枚のカードを開いていく。
「ワンドの5」
五本のワンドには怒り顔の少年少女の顔が現れ、互いにぽかぽかと殴り合いを始めたではないか!
「争い、仲たがい、激闘。……あなた、自分の立場わかってる?」
「えっ? ちょ」
「この争いには関わった人の成長も暗示される。……ふっ」
「なにがふっなんですか!?」
「失恋や三角関係からも得るものはあるわよね。はい、次」
ワンドの10。どの杖にもすばるの顔が浮かび上がり、細い手足が生え出した。着ぐるみの『ちくわくん』に似ている。10本のちくわくんは、疲れ切ったように手足を投げ出し横たわる。
「真剣に一人の彼女を求めるといずれ争いが起きる。でも恋愛フラグを片っ端から折ると、すばるくんには生きる気力も起きない、だるうい人生が待っている。らしいわよ」
「えっ……えっ……」
二の句が告げないすばるにロゼッタはすげない。
「たぶんカードの言っていることはほんとうよ。舞さんも、気をつけてね」
あの、これ、気持ちです……と、半ば抜け殻のようになったすばるに手渡されたのは特製ちくわが詰まった紙袋。舞に背中を支えられ、ふらふらと出て行くすばるを見送ってから、ロゼッタは袋を開けた。
「あ、おいしそう」
胸いっぱいに、ちくわの香ばしい香りを吸い込む。ふうと吐き出して、つぶやいた。
「ま、八方美人はいけないわね。あれじゃ女の子たち泣いちゃうわ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月11日
参加申し込みの期限
2013年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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