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レディ・ロゼッタの未来観測
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花畑を歩む少女がいた。手にはロゼッタの招待状と、いつも手放さないスケッチブック。青い瞳は期待と不安がない交ぜになっているようでもある。
(ここが占いのお店かぁ。きれいなところだなぁ)
花畑に建つ木の小屋は、童話の一シーンのような美しさを感じさせる。少女は鉛筆を取り出し、手早くその風景をクロッキーに収めた。色彩は頭が憶えている。クロッキーの少女――
小山内 海
は、今日、ひとりで『レディ・ロゼッタの未来観測』の扉をくぐった。
「おー? 小山内さん。あなたも占いですか?」
待合室備え付けのインスタント紅茶を手に声をかけてきた少女は、同じ桜花寮生の
稲場 舞
だった。知るべに出会った海の顔が明るくなる。
『まいちゃん こんにちは うらないにきたよ』
海の言葉を待ってから、舞もすっと薄紫の封筒を取り出す。
「実は私もなんですよ。占いを信じるという方ではないんですが、招かれた者しかたどり着けない神秘の占いの館……そしてレディ・ロゼッタという謎の女性」
『うんうん きになるよね』
舞は、海という話し相手を得て多弁になる。
「この場所はどう見ても普通の場所じゃない。そうは思いませんか?」
『シーサイドタウンっぽくはないよね』
「ええ。まるで突然出現したか……どこからか切り取って持ってきたかのように不自然です。ひょっとして……」
ここでばたんと青い扉が開き、
新井 すばる
と
橘 舞
が出てきた。そんなそんな……と繰り返しうなだれるすばるはいつもの雰囲気とは明らかに違う。舞が寄り添い、しょげたすばるを慰める。まるで余命宣告を受けた患者だ。待合室の二人はそのまま彼らを無言で見送る。
『しんこくそうだったね』
「何かすごく悪い結果だったとか……とにかく、先に行ってきますね」
『いってらっしゃい』
一人残された海は、椅子にかけ、窓から花畑を眺める。
(今日はなんとなく一人できちゃったけど……刀くんも招待状、もらったかな? 誘ってみればよかったかな……)
「えっと……
稲場 舞
です。きょうはよろしくお願いします」
舞は一つだけ、明らかに浮いている額が壁に飾られているのを発見した。
晴海 飛鳥
が気持ちとしてロゼッタに渡した手製の霊符である。
「あれ、お札ですか?」
「そうよ、ファンからいただいたの。家内安全商売繁盛のお守りなのよ。私はレディ・ロゼッタ。あなたの選択のお手伝いをする存在よ」
説明が間違っている気がするが、訂正する者はない。
「それで、今日は何を?」
(さて。どうしたものですかね)
彼女がここにやってきたのは、警戒心ゆえだった。神が落ち、撒き散らされたその力の欠片が眠る島。そこに突然現れた花畑、噂になり始めた占い師。一部の者だけが招かれ、他の者には決して知られることのない最新の異変。ロゼッタが『ひと』でないなら、最低でも悪意のない者であることを確かめなければ。
「あーっと……ええ。今年の運勢とかで」
時間稼ぎができればいい。舞は適当な注文をつける。
はぁあああ、と深く大きなため息が吐き出された。その主は正面の『調査対象』レディ・ロゼッタだ。
「私の招待状、書き方がよくなかった? 選択をした未来としなかった未来を見る、と説明したのにい」
どーしてみんな、ずれたことを聞いてくるのよおおお、と、ロゼッタは丸いテーブルに突っ伏した。
「わ、わ! 落ち着いてください」
舞は慌ててロングドレスの背もあらわな女占い師をなだめる。こうなると神秘も不審も年上もあったものではない。
「じゃ、じゃあ、私が今の才能を伸ばしたらどうなるかあたりを占ってください」
ずるずると伸ばした手を引っ込め、ロゼッタがゆっくりと身を起こした。ずれたヴェールをかぶりなおし、花のピンで留める。
「気を取り直して、では舞さんの……あら? また舞さんか。でも、あなたの方が深刻そうね」
(私が? それは見当違いでしょう)
舞は占いを信じるような性格ではない。深刻に考えていることなど何もないつもりだった。
「コインのクイーン。舞さんは正しいもの、美しいものが好きなのね。あなたの才能はそういったものを守るためにあるのではないかしら」
女王の絵柄は舞自身になっていた。手には長弓が握られる。
「あなたの、その力……」
ロゼッタは舞の小さな手を握る。
「いずれわかるわ。あなたが授かった力の意味」
「私の……」
「攻撃は最大の防御ってね」
占い師のウィンクは、とても不器用だった。ほとんど両目をつぶって、開く。
「……驚きました。顔に出してたつもりはないんですけどね」
「占いで見抜くのはほんの一部なのよ。観察していろんな情報を得るの。今あなたがやっているみたいにね」
それもまたお見通しらしい。
「参ったな……ありがとうございました、レディ・ロゼッタ。もう一つの道は見なくても平気です」
「あら、ほんとうにいいの?」
ロゼッタはもう一枚――ソードの3を指差す。
「はい。私、気持ちが定まりましたから」
お代にと五千円札を取り出した舞から、二千円だけ取り上げる。小さな背中を押しやって、赤い扉から締め出してやった。遠ざかる足音を聞きながら、手元に残ったカードを見る。ソードの3が表すのは、悲しみや別れ。持てる力に目を背けた未来だ。しかし舞はその結果を見ることを拒否した。悪い結果なんか、跳ね返してしまったのだ。
「それも勇気、よね。強い子になるわ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月11日
参加申し込みの期限
2013年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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