this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
海と歌とキャンプと
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
24
つぎへ >>
ボーカルとドラムの女子ふたりが険しい眼差しで互いを睨みあっている。
少し前まではおたおたと仲介していたドラム担当の男はもう疲れた顔でよそを向き、キーボードの男も素知らぬ顔で楽譜の確認をしている。
(……だりぃな……)
前のバンドもそうだった、と
千種 智也
はバンドメンバーの真ん中でぼんやりと思う。なんだかんだで集まらなくなった前のバンドメンバーに見切りをつけ、今のメンバーとロックバンド『月下美人』を組んだはいいものの、気が付けば女子ふたりが諍い、残りのメンバーはそれに疲れ果てている。
(……まぁ仕方ねえけど)
表向きはメンバー全員ににこにこと笑いかけ愛想よく立ち回りながらも、智也は悟っている。もう、ここももたない。
このメンバーで本格的に演奏をするのは今日で一旦区切りをつける。リーダー格のキーボードがそう言っていた。一旦、とは言っても、たぶんもう二度とこのメンバーでは集まるまい。
(頑張るか)
溜息を胸に押し潰し、智也はメンバーの皆に笑顔を振りまく。メンバーと共に眩しいだけの舞台へと表向きは元気に飛び出す。
ボーカルの女子と視線を交わし、ギター担当の智也は最初の音を弾いた。
――さびしくなんか、ない
音に合わせてボーカルの女子が囁く。失った恋を嘆き、もう傍に居ない男を想い、夜の街を歩く。ボーカルが作詞しキーボードが作曲したその歌の旋律を智也は忠実になぞる。求められるままに悲しく切なく、音を出してみせる。
(ロベルト、ちゃんと来たんだな……)
弦を奏でながら思うのは、客席でこちらを見ているはずの元親友。メンバーと音を重ねながら、眼も心も一切メンバーには向けず、客席に元親友を探す。
客席の一角に見つけた元親友は、こちらに視線を向けはしているものの、ちらちらと落ち着きなく横を向いていた。どうやら少し離れた場所に立つ少年ふたりが気になってたまらない様子。
(……ロクでもねぇこと考えてそうだな)
――さびしい
悲鳴じみた声を残して、『月下美人』としての最後の演奏が終わる。
◇◇◇
(千種、二年前よりもずっとうまくなってたな)
バンドメンバーと共に舞台袖に引っ込む智也を客席から見送り、ロベルトは小さな息を吐く。
(本気で音楽やる気じゃないのが残念だなぁ……)
少なくとも、そう思わせるくらいには上手い。
(でも、千種は僕より賢いからね)
音楽を続けないのは、敢えて、なのかもしれない。
先ほど智也の息が触れた首筋を一撫でして、今は誰も居なくなったステージを見遣る。すぐに次のアーティストが出てくるだろうけれど、観たいと思っていた人たちのステージは全部見終わった。
「よし!」
気分を入れ替え、ロベルトは愛の狩人の視線を周囲に向ける。さっきから、目をつけていた美少年二人組は、確かまだこの近辺に居たはず。
「今日は楽しかったね! また一緒に遊ぼうね!」
「そろそろ帰らなければならないな」
(居た!)
観客サイトの外れで親し気に話し合う歩夢とタイラを人込みの中に目敏く見つけ、ロベルトは足を速める。
「帰り道でお父さんにいっぱい話すんだ~! タッちゃんも一緒に帰ろ?」
「いや、ボクにも迎えがきたので大丈夫だ」
会話の内容からみて、そろそろお互いに帰る時間のようではあるけれど、ここは引き止めてせめて一緒に屋台巡りという名のデートに持ち込みたい。さっき買ったアクセサリーもプレゼントしてみたい。
「あの人が歩夢の父か」
「タッちゃんのお迎えはおかあさん?」
「いや、シッターだ」
それぞれの親や保護者の手に渡る前に、ロベルトは是が非でも美少年たちをゲットしようと足を速め声を掛けるべく手を上げかけたところで、
「おい」
その手をどこからか現れた智也に掴まれた。
「げっ、千種!」
「げっ、じゃねぇ」
「やめて! 引っ張らないで!」
舞台裏からバンド仲間たちと出て、打ち上げに屋台巡りへ繰り出そうとしたところだった。その途中に見かけたロベルトが凝りもせず少年たちをロックオンしているのを見かけた途端、バンドメンバーに誤魔化し笑いを向けてから智也は反射的に駆けていた。
「ではまたな」
「じゃあねー、タッちゃんー」
バンドメンバーの視線を避けて物陰にロベルトを引きずり込んでいる間に、美少年たちは帰って行った。
「あああああ」
膝からくずおれるロベルトを、智也は腕を組んで睨み下ろす。
「お前またロクでもねぇこと考えてただろ」
これだから目を離せない、と言いかけて、智也は口をつぐむ。反省の態でその場に正座するロベルトを見下ろしたまま、がりがりと頭を掻く。
(こいつは)
元親友。今は友達でも何でもない。
そう公言しているのに、己はどうしてこうもいつも気にかけてばかりいるのだろう。
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
24
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
海と歌とキャンプと
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月05日
参加申し込みの期限
2018年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!