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ジャガイモ畑でつかまえて(精神)
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「あつあつあつっ!」
庭から戻ってきた解理が、アルミホイルを剥がそうとして、持ち上げたジャガイモをお手玉している。
「解理ちゃん、火傷すんなよ? どれ、シチューが出来るまで、まだちょっとかかりそうだし、これ食おうぜ。
坊主二人も来いよ、塩コショウならいけるだろ?」
望月が
逆巻 天野
と
森 蓮
の二人を手招く。
「ありがとう、じゃあ僕はお茶でも淹れよう」
「私もお手伝いします」
「ところで森は、さっきから何の準備してるんだい?」
蓮が広げた紙とペンに注目して、天野が尋ねる。
「これですか。そふとさんの話だけでは、事実を把握するには不充分かもしれませんので、心理療法ロールプレイングを実行してみるつもりです。皆さんにも、ご協力お願い出来ますか?」
蓮のアイディアに、解理は眠そうな目を瞬かせた。
「協力するのは構わないが……具体的に、何をすればいいんだ?」
「はい。そふとさんは本人役、私が耕作さん役で、お二人の普段の振る舞いを演じますので、皆さんは そふとさんの行動がどう見えるか、指摘して頂けますか」
博美と月乃が置いたテーブルに、形もデザインも様々なカップを、人数分並べながら蓮が説明する。
「え、それって劇やるって事ですか? 俺、学芸会でも、農夫役しかやった事ないですけど……」
台詞なんて、一言しかありませんでした。と、狼狽する そふと。
「深く考えずに、何時もどおりでいいんですよ」
菩薩の笑みを浮かべながら。
蓮は、昨晩から耕作が独断で学校に電話をした、今朝にかけてを、台本にするよう提案した。
そふとは戸惑いながらも、蓮の指導に従って、祖父とのやり取りを思い出し、ルーズリーフの空白を埋めていく。
「なんだ随分大勢集まってるな」
「そふと、家出したんだって?」
家出少年の話を聞きつけて、
八神 修
とバイト帰りの
御剣 刀
も顔を出す。
「お、腹ペコ少年集まったな。丁度ちび助が持ってきてくれたジャガイモ、じゃがバターにしたから食えよ。
ほらよ。ちび助もそれ一旦置いて、熱いうちにバター乗っけて、醤油かけて喰え! 冷めちまうぞ」
望月が皆にジャガイモ配り始めた。
「あ、はい! ありがとうございます」
十字の切れ目を入れて、バターをちょこんと乗せて。
溶け出すバターを落っことさないように注意しながら、解理はすでにアツアツのジャガイモを口に運んでいる。
「……熱っ! 美味っ!」
「ありがたい、俺も頂いていいのか?」
腹減ってたんだよな。刀も早速、手を伸ばす。
「うん、ほっとする味だな……」
「ほぅ。たまにはこういう、素朴なものも悪くないな」
最初はどうしたものか戸惑ったものの、修も思い切ってジャガイモにかぶりついて、口元を緩める。
「塩辛を載せたり、ほぐした鮭を乗せたりというバリエーションもあるが、オーソドックスにいってみた」
解理の言葉に、それもいいなと納得する。
「ぬ? あれやあ、迷子さん?」
皆から、遅れて顔を出したのは、マイペースな
真辺 伸幸
。
「家出少年が来たんだってよ。かくいう俺も半分家出みたいなもんだから、気になってな。覗きに来た」
伸幸に答えたのは、浅黒い肌に精悍な雰囲気を漂わせる、
握 利平
だ。
彼の家は代々寝子島で漁師をやっているが、親元を離れるため、この猫鳴館に住み着くようになった。
「そっかぁ。こんな場所に少年が居るから、迷子かなぁと思ったんだけれどねぇ……家出かぁ」
「ところでお前、名前なんていうんだ?」
利平が、さらっと聞いた。
刀が、思わずジャガイモで咽せる。
天野が黙って、お茶のカップを突き出してきた。
気まずく静まり返る中、少年がモゴモゴ答える。
「
畑 そふと
です……」
「畑、そふと?」
反芻した利平の脳内で、フラッシュバックが起こった。
「はい、爺ちゃんがつけたんだけど、学校でもからかわれて……って先輩、どうしました?」
利平は思わず畳に手を付いて、唇を噛み締める。
……わ、笑えねえ。つーか、人ごとじゃねえ。
オロオロする そふとの前で、おもむろに面を上げ、利平は自嘲気味に唇を歪めた。
「そっか、そふとか……俺は、――――
握利平
っていうんだ」
「!!!?」
衝撃の告白に、誰もが息を呑んだ。
いや。他の皆は利平のフルネームを知っていたが、こうして改めて聞かされると、事実はことのほか重く、気の毒でまともに利平の顔を見れない。
息を殺して、次の言葉を待つ。
「俺の名前も、爺ちゃんが考えた。まあ、親父も爺ちゃんも、ロクな名前じゃねえから。
考えて、この名前付けた事は仕方ないって、中学2年までは、そう思ってたんだ」
むしろ淡々と語る利平は、記憶の糸を手繰るように、遠い目をした。
「まあちょっと、いじめられたりもしたけど、一発ギャグにすれば、鉄板で笑い取れたしな」
「……先輩……」
利平を見つめる、そふとの目はすでに潤んでいる。
「でもな、中3の時気付いたんだ。親父は、爺ちゃんは、握家の家系図に並ぶ、呪われた名前の系譜を、終わらせる事も出来たんじゃねえか……ってな」
ちょっと気づくの遅いけど、この際どうでもいい。
「なんか、系譜ってかっこいいな……っじゃなくて」
利平が、手を差し出した。
「まあ、あれだ。お互い結婚して子供が出来たら、まともな名前付けてやろうぜ、兄弟」
「は、はいっ!」
そふとも利平の手をがっしり握り返し、男の約束を交わす二人。
「先輩の事、アニキって呼ばせてもらってもいいですか?」
「勿論だ、弟! お互い、強く生きようぜ」
空音がなんか妄想して喜んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月28日
参加申し込みの期限
2013年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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