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ジャガイモ畑でつかまえて(精神)
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●おいでませ猫鳴館
猫鳴館の正面玄関。
その脇、管理室の引き出しをゴソゴソしながら、
邪衣 士
は重い息を吐いていた。
士は先だって行われた、
猫鳴館自治会長選任戦
にて会長に選ばれた。
元々、真面目で気苦労が絶えない彼。
美崎 岬
のハイテンションは、いつもの事ではあるが。その岬から先程、さらに高いテンションで、九夜山ふもとで農業を営む、畑家の一人息子そふとが転がり込んで来たと報告を受けた。
早い話が、家出人だ。
自治会長になって、まだいくらも経たないうちに、厄介ごとの洗礼を受けるとは。
士でなくとも、頭を悩ませるだろう。
第一発見者の岬は、そふとの背後にぺったりと張り付き、首に手を回したまま、離れるつもりがないようだ。
「えーと、歩きにくいんですけど……」
「大丈夫、私もっと歩き難いわ!」
それは大丈夫なの? 放心しているそふとに、すりすり。
「そふとちゃん可愛いから、離したくないー。ぎゅーっとしちゃう」
端から見れば、うらやましい状況に見える。
だけど士は知ってるから惑わされない、岬は美人だがオネエだ。
そふとはきっと、優しそうなお姉さんに頼み込んだつもりだったのだろう。
甘かったな。
ここは変人のすくつ(巣窟)だ。
実際、マトモに見える自治会長の士ですら、日常的に熊の毛皮を被って闊歩する方の人間だ。
さっきから食い入るように成り行きを見守っている、士の妹分の
桃原 空音
なんて、ヨダレを垂らさんばかりだし。
顔に【ひゃっはー! 中学生は最高だぜ!】とか、【猫鳴館にショタが来た!】などと、士の胃を痛くする様な、けしからん文章が書いてあるのだから。
妄想だけに留めてくれれば良いのだが、空音の怖いところはそれを実行に移すところだ。
今のところ、軽犯罪(?)にしか手を染めていないが、先日男児のぱんつ被ってるところを、何人かが目撃したという噂を小耳に挟んだ。
いつもなら、「ご本人のお話も聞かないうちから、そんな根も葉もない噂を吹聴するものではありませんよ」と、やんわりたしなめる側の猫鳴館の良心・
森 蓮
ですら、悲しげに微笑んで目をそらせた事実が、空音の本質を物語っている。
「取り敢えずね、ちゃんと連絡回した私の理性を、誰か褒めてくれてもいいと思うの……!」
岬が主張した。
「すごいっ! エライよ、美崎先輩!! 超理性的、あたし感動しちゃった!!!」
「キャー、空音ちゃんだけよ、私を本当に理解してくれるのはっ!」
「美崎先輩!」
「空音ちゃん!」
ひしと抱き合う二人。
ようやく岬に解放されて、目を白黒させている そふと。
「ああ、あった。とりあえず、ここに名前と万が一の時のために、緊急連絡先書いといて」
士は、そふとの前に寮生名簿を広げ、記名を促す。
「会長。僕の部屋と、大部屋の穴の修繕終わったよ……あれ? 君は、
キャベツ農家さんちの そふと
か?」
修繕の報告書を持って現れたのは、
逆巻 天野
だ。
裏庭菜園の触手キャベツも仲間の協力を得て
もれいびの隠れ家【灯導】
に
引越し終え
、彼も心なしか精神的に少し余裕が見える。
「お爺さんと喧嘩して、家を飛び出してきたらしい」
手渡された報告書に目を通しながら、士が答える。
「
畑 そふと
です、ご厄介になります!」
背筋を正して、挨拶する そふとに天野は、うむと頷く。
「そふと君っていうんだ! かわいい名前だね!」
空音は思った事を、素直に口にした。
もっとも男子にかわいいは、誉め言葉というには少々微妙かもしれないが。空音に悪意がないのは、一目瞭然。そふとは苦笑するにとどめる。
「クラスの女子にも、おんなじ事を言うのがいるけど……」
「だって萌えきゅんじゃん! あたしはその名前好きだよ!」
嘘偽りの無い言葉と、怪しいオーラを発散しつつ、手をわきわきさせて物凄くにじり寄っている空音だが。
身長差が余り無いので、傍観する分には、セットだと内裏雛みたいでかわいらしい。
「大丈夫ですよ、そふとさん。
空音さんも岬さんも、暴走してるように見えても、根は優しくていい人達ですから」
蓮は本気なのか、それともそう口に出して評価する事で、彼女らの内に眠る人としての良心を覚醒させようと促しているのか、判別がつかない。
「いいのかい? 会長」
「ああ……というか、迷ってる。正直、俺には彼を無理矢理、帰す事は出来ないな。
俺自身も彼と同じで、家族と喧嘩して名字を変えてまで、寝子島に来た訳だからな……」
「複雑な事情がおありなのですね」
やや沈痛な面持ちで言う蓮が、次に言う事は大体決まっている。
「ともあれ、私は そふとさんから、事情を詳しく伺いたいです」
準備をするため自室に戻った蓮の背中を、士が見送る。
次いで、そふとが持って来たダンボールを開けて、喝采する寮生達に注目した。
苦学生が大半を占める猫鳴館。伸び盛りの彼らに、それだけ食料は魅力なのだ。
彼等を見る、天野の目も優しい。
「家出、か。いいじゃない、家出しても。
少なくとも僕は、したことがなかったから、彼の小さな冒険に興味が……」
「鶏2羽あるのだ?
なら1羽丸々寄越すのだ、真央ちゃんは鶏飯(けいはん)食べたくなったのだ、ウッキー!」
天野の言葉を遮って、
後木 真央
が鶏2羽が入ったビニール袋を、誇らしげに掲げた。
「……って、丸鳥をこっち見せるな!」
真央から見れば立派な食材でも、天野から見れば生き物の死体に他ならない。
思わず目を覆う。
「天野ちゃん、お肉苦手だったのだ。ごめんなのだー!
これは真央ちゃんが、責任持って、処理するのだ。
とりあえず、足りない分は真央ちゃんが出すから、鶏飯作らせろなのだー!」
粟立つ肌をさする天野に、てへっと舌を出して、真央はビニール袋を持って駆けて行った。
「ねーねー、私が拾ったから、そふとちゃん貰っていいのよね?
彼がお家に帰る迄、責任持ってきちんと面倒見るわよ。うふふ!」
再び、そふとに腕を回しながら岬。
「美崎先輩は、とりあえず落ち着いて。
さて。貰う物貰って帰れとは言えないし、一晩くらい泊まりなよ? 寮の案内もするよ」
「はい、ありがとうございます!」
安堵する そふとを、天野が手招く。
「ようこそ、猫鳴館へ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月28日
参加申し込みの期限
2013年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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