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御剣 刀
は、寝子島最速を目指す少年である。彼の持つ力は『加速』。身に宿ったろっこんの力を使えば、マラソンでの上位入賞はたやすいだろう。しかし彼は勝負に対して真摯だった。正々堂々と、己の身体能力のみを頼りに走っていた。
刀は浅葱色にだんだら模様の羽織、袴姿。いわゆる『新撰組』の装束として広く知られるものを着用している。剣道部所属の刀らしい仮装と言えるだろう。剣は模造品だが、彼の鋭い目つきと、それを強調する後鉢巻が彼に本物の剣士らしさを与えていた。
暗い夜道を、刀はどこまでも真剣に一人で走り続ける。自分の速さには自信があったが、それは俊足を表すものではなく、むしろ敏捷性や瞬発力に基づくものであると自己分析していた。
(ただ走っているだけでは一位にはなれない)
それを強く感じた刀はこのイベントに向けて怠りなく準備をしてきた。コースの下調べ、実際の走りこみとペース配分の体得。積み重ねてきた鍛錬の結果が、今日実を結ぶはずなのだ。刀の前には何人ものランナーがいる。まだスパートには早過ぎる。クエストをこなして点を稼いでから、本気を出すのはそれからだ。刀は先頭集団の背を見つめながら、淡々と走っていた。
と、その時背後からまぶしいトップライトが照らされる。
「なっ!?」
思わず振り向いた刀は、ただただ仰天する。『中継車』のゼッケンがはためく車両がすぐそばに迫っていた。中継車といえばマイクロバスのような形の特殊車両がおなじみだが、この中継車はシーサイドエリアを流してもおかしくないようなオープンカーだ。驚くポイントはそこだけではない。助手席ですっくと立ち上がり、小型ビデオカメラのレンズを刀にしっかりと向けているのは、濃緑色の軍服で身を固めた
八神 修
だった。
「や、八神!?」
「こちら寝子高新聞部。放送車より八神がレポートを行う」
いつもと雰囲気が違う。軍帽を目深にかぶった修は、もうひとつのペルソナを引き出すトリガーたる眼鏡をかけていた。軍人コスプレプラス、眼鏡モードで心まで装い切った修は、修でありながら別人なのだ。
「風間。あのランナーのそばにつけてくれ」
風間と呼ばれた運転手は、刀の真横にすっと車を並ばせた。見れば後部座席には、満面の笑みを浮かべた
中沢 リッカルド
町長と、
寝子 サンマ
さんまでいる。表情のわからぬサンマさんは、『仮装審査員』というたすきをかけていた。刀はいま、放送中継車兼、動く仮装審査員席にぴったりとつけられている状態なのだった。
「八神、お前」
「なおこの実況レポートは寝子島スタジアムの特設モニタおよびネット配信でご覧いただくことが可能だ。夜中の外出がかななわなかった諸君は、そちらで楽しんでくれたまえ」
「お前、なんで仮装」
修は、今まで刀に見せたことのない冷たいまなざしで彼を見る。
「ランナー以外が仮装してはいかんというルールが、どこかにあったか?」
「な、ない……な」
「たとえあったとしても、俺様の前ではそんなもの無力だよ」
修はふはははと笑い出した。運転手は無表情で、リッカルド町長はにこにこと、サンマさんはこちらに向かって謎のポージングをしている。混沌、まさに混沌だ。刀の集中を乱すために降臨した、悪夢の存在が横を走っている。どうにかこの集団を遠ざけなければ。
「では先頭を走る選手らの中から、まずは
御剣 刀
氏をクローズアップだ。今日の抱負を語るがいい」
目の前にマイクがかざされる。しどろもどろになりながらも、刀は答えた。
「えー……走る、からには……一位を狙うつもりだ」
「なるほど。次に、本日の仮装についてアピールを頼む」
(そうか、審査員が乗っているんだな)
刀は一瞬足を止め、審査員たちに向かって抜刀の構えを見せ、ちゃきりと鯉口を切る。
「新撰組だ!」
今にも刃の一閃が迫ってきそうな凄味をアピールする。その迫力に町長とサンマさんは拍手をして喜び、刀の決めぜりふをカメラに収めた修は意味ありげに笑う。
「なるほど、興味深い。これで御剣氏へのインタビューを終わる。風間、次のランナーをチェックだ。行くぞ」
目的を終えると実にあっさりと、中継車兼審査車はその場を離れていった。町長がいつまでも手を振っている。
「何だありゃ……」
残された刀はしばしあっけに取られていたが、気を取り直し、再び自分のペースで走り出す。今は不思議な集団を疑問に思っている場合ではないのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
84人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月23日
参加申し込みの期限
2013年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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