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深夜激走! 寝子島仮装マラソン大会
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「ああっだめだめ! 更衣室がありますのでそちらで!」
「ん……パジャマ、どこ……かな……」
女性スタッフたちが人間の壁を作って、
上穗木 千鶴
を守っている。イベント中寝ぼけ通しだった千鶴の目はとうとう覚めず、パジャマに着替えようとその場で衣装を脱ぎ始めてしまったのだ。当然、ここに彼女のパジャマはない。最後に人々が見たものは、肩もあらわになった白拍子がタオルに包まれ、担がれて運び去られていく姿だった。
「お疲れさまでした。その……疲れましたよね?」
鹿嶋 洋美
がおずおずと問う。
「大したことねぇよ。体力に自信はねぇのは確かだけどな。ほれ、飲め」
ジニー・劉
はぽいとジュースの缶を放ってやる。洋美は何度かそれを空中でわたわたと躍らせ、なんとか地面に落とさずにつかんだ。一口飲んで、洋美は笑う。
「今日はありがとうございました。楽しかったです」
「あぁ」
ジニーも自分の手のなかにある缶から、一口飲み物をすすった。なんだか味がしない。
(俺は今、何を感じてる? どうしてコイツといるともやもやするんだ?)
「あの……転んじゃって、ごめんなさい。私自分で思っているよりどんくさいのかなぁ」
(付きまとわれるのはうざったい。だが、置いていかれるのは……怖い)
「私なんか置いて行っちゃってもよかったのに……うれしかったです」
(ああわかってる。俺のこのぐちゃぐちゃな気持ちはどっちも本物だ。だからややっこしい。面倒くせえ!)
「劉さん?」
ジニーは我に帰る。洋美が心配そうな顔でこちらを見ていた。
「ああ、違う。怒ってるんじゃねぇよ」
とたん洋美の表情がぱっと明るくなった。どうしようもないほどわかりやすい。こいつは子供か、構ってもらってうれしい犬かなんかなのか。こんなんじゃ、誰かにだまされちまうんじゃないだろうか、とジニーは呆れてしまう。空を見る。深夜から明け方へ。空は間もなく白み始めるだろう。
「……俺の部屋寄ってくか?」
ジニーは洋美を見た。問われた彼女は目をぱちくりしている。
「何もねーけどソファーがあるから寝ることはできんだろ。水しか出ねぇけどシャワーだって……」
途中まで言いかけて、ジニーは自分の言葉に潜んでいる『かもしれない』意味に気づいた。心臓がどっと跳ねる。
「あああ、へ、変な意味じゃなくてな! もう疲れただろうと思ってな?」
「え? 変な意味って……」
これ以上説明なんてしていられるか。ジニーは洋美の手をぎゅっとつかんだ。引かれて立ち上がる彼女の足をちらりと見る。
「あ、大丈夫ですよ! もう痛くありませんから。劉さんも慌てて転んじゃだめですよ?」
はぁとため息をついた。俺もおかしいがこの女もたいがいズレてる。だが、それが心地いい、のかもしれないと感じた。
「あーもうさっさと行くぞ!」
森 蓮
がゴールしたのはずいぶん後になってからだった。最後続のランナーたちに配慮し、彼らと一緒に走り、その様子を見守って、さらにクエストも――菜食主義ゆえ動物性のだしや具の入ったうどんは回避したが――こなしてから帰還した。スタジアムに入ったころには閉会式が進行中で、観客の何割かはすでに帰り始めているころだった。スタッフからイベント得点表が渡される。『
森 蓮
様 マラソン完走点 0点 仮装芸術点 30点 クエスト達成点 20点』とあった。
「遅くなってしまいましたが、多くの方々と触れ合えました。よかったです」
そうスタッフにあいさつし、蓮は救護テントに向かおうとした。自分のクールダウンも欠かせないが、トラブルを抱えているランナーが残っているなら手当ての手伝いをしようと思ってのことだった。途中蓮は、スタジアムの隅でがっくりと膝をつく人物を発見した。
「おや、あれは……修さん」
蓮は様子のおかしい
八神 修
に近寄り、声をかける。
「修さん。どうなさいましたか。どこか傷められたのですか」
「そうじゃない……そうじゃないんだ……」
「何かお困りでしたか?
「俺は、俺はなんてことをしてしまったんだーっ!」
絶望した表情で振り向く修は、もはや眼鏡をかけていなかった。覚醒俺様モードを脱して現実に目覚めた修。冷静になって中継ビデオを見直して、己の姿に今更恥ずかしくなってしまっているのだった。
「なぜ俺はこんなにはっちゃけてしまっていたんだ……」
「落ち着いてください。修さんは軍人になり切っている感じで、見事でしたよ」
「それがまずいんだーっ!」
誰が何を言っても効果はなさそうだ。修が恥ずかしさと軽い自己嫌悪から立ち直るには、それなりの時間を要したという。
背負われて帰る者、引きずられて帰る者、一人気ままに家路に着く者……そして、これからまだまだ、第二のイベントを楽しむ者たちもいた。一人ひとりの、今日だけの特別な時間は、夜が明けそめるまで続くのである。
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あとがき
担当マスター:
清水るね
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。これほど多人数のアクションをリアクションにまとめるのは初めてでした。やはり相当の時間がかかってしまいましたね。大変お待たせいたしました。もう、わたしにとってこれは限界MAXの仕事でございました。
入賞された方、おめでとうございます。入賞されなかった方も、かそマラをご自分なりのやり方で楽しんでいただけたのなら、これほどうれしいことはありません。わたしも心の中でみなさんと一緒に走り、応援し、イベントを楽しませていただきました。心から感謝いたします。
個別コメントで、入賞されなかった方の得点を発表させていただきます。このイベントにはおよそ200人が出場した設定になっています。それでさすがに全員の得点を読み上げるのは不自然と判断した結果です。ご了承ください。また、レースが無得点(十一位以下)であろうとも、スコアカードが渡されるのは仮装ランナーに限ります。スタッフや、演劇・店舗などその他の参加をした方には、たとえ仮装をしていても渡されることはありません。
審査員は、一定の基準によって仮装の審査を行っています。
・他人とかぶらない仮装であること
によって得点が加点され、
・中沢 リッカルド町長は日本的な仮装、トラディショナルな仮装、エレガントな仮装に高得点をつける
・寝子 サンマさんはワイルドな仮装、セクシーな仮装、ファンタジー要素の強い仮装に高得点をつける
という本シナリオ限定の設定によって配点が左右されています。本シナリオ外で町長とサンマさんがこのような好みを持つとは限らないことを覚えておいてください。
また、ネットやケーブルテレビで配信された中継映像を見ていた視聴者が『第三の審査員』となって、ネットワーク投票を行っています。これも得点に影響しています。こちらも性別、年齢などで好みのジャンルを設定しておりますが、ここで語ることは冗長になるため省略させていただきます。仮装の得点にはルールに基づいたマスタリングが行われていることを理解していただければ幸いです。
それでは、次のシナリオでまたお会いいたしましょう。
ご意見、ご感想などはコメントページにお寄せください。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
84人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月23日
参加申し込みの期限
2013年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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