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寝子島高校
『somnium』へようこそ!
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突然目の前に犬と猫とアヒルとウサギの群が現れて、湊面はぎょっと目を見開き、思わず立ち止まった。どうやら、すぐそこのペットショップから大脱走して来たらしい。
一体何が、とペットショップの方を振り返ると、店の前に、蝶番が壊れて出入口のところがぷらぷらしている柵があるのが見える。多分、あそこに居たのが逃げて来たのだろう。
(大変ね……っていうか、こんな所にペットショップがあったんだ)
目の前の光景があまりに非現実的過ぎるからだろうか、湊面は立ち止まったままその光景を見ながら、うーん、と改めて辺りを見回した。未だに『somnium』には辿り着けて居ないけれども、寝子島にはまだまだ知らない道もある、と言うことが解った――という事にしておこう。
今度、改めて散策して見るのも良いかもしれない。そんな事を思いながら眼前の光景に眼差しを戻した湊面は、ふと、その犬と猫とウサギとアヒルの群に、見慣れた姿がある事に気がついた。
見慣れた、と言ってもそれは、人物ではなくて。けれども犬と猫とウサギとアヒルにまみれて、「うわわ……ッ!?」と叫んでいる、腕に小さな三毛猫を抱えた少年が着ているのが、どうも湊面と同じ、寝子島高校の制服の、ような――
「……ッて! に、逃がしたらまずいんじゃ!?」
「すみません! 誰か! 捕まえて!」
ハッ、とその事実に気付いて湊面が走り出したのと、店から飛び出してきた店員らしき女性がそう叫んだのは、同時だった。その声に動物達がいっせいに、ワンニャーガー! とけたたましく鳴き始める。
あぁぁぁぁ、とその光景に内心で頭を抱えたのは、動物達にまみれて一歩も動けなくなっている修も同じだった。ちなみに抱いている猫は、首輪をしているからどうやら迷子らしいのだが、なぜか懐かれてしまってやむなく飼い主を探している最中だったりする。
さっさと方を付けて紫乃を捕まえに、もとい探しに行きたいのだが、懐かれた以上放っては置けないし。おまけに足元に動物達がひしめき合っていて、下手に動くと踏むか蹴飛ばすかしてしまいそうだし――ぁ、猫がズボンで爪研ぎ始めた。
(さっき来たメールは志鳥から、か? 腕が塞がってて見れないが……)
ポケットの中で着信したのだけ感じた、メールの内容に思いを馳せる。どうやらこの迷い猫、すっかり修に抱かれるのを気に入ったらしく、両腕がすっかり塞がってしまっているのだ。
とにかく、この動物達をなんとかして、それからこの迷い猫の飼い主を見つけてしまわなければ。そう、決意して修はじりじりと、石畳に靴底を滑らせるように慎重に動いて、ペットショップの動物達を捕まえにかかる。
そんな騒ぎを感じ取ったわけではなかろうが、ふいにあらぬ所を振り返ったにゃーくんに、あれ、と円が首を傾げた。
「どうしたの? 何かあった?」
「にゃー」
「可愛いですねぇ、にゃーくん」
そのお返事に、紫乃がにこにこ笑って嬉しそうに、にゃーくんの頭を撫でる。それに、まるで自分が褒められたように嬉しくなって、円は満面の笑顔になった。
『somnium』のテラス席。さすがににゃーくんと一緒ではマズイだろうと、テラス席があったのを幸いに、円は紫乃や人里、渚を外に誘ったのだ。
「さて、じゃあ何か買って来るね。にゃーくんもここで待っててー、何か希望あるー?」
「ぁ、えと……じゃあ、アイスティーをお願いしても、良いですか……?」
立ち上がりながら尋ねた円に、ちょこん、と遠慮がちに人里はリクエストした。まだ本格的な夏ではないとは言え、それなりに暑い5月の陽射しの中を歩き回っていたものだから、すっかり喉が渇いている。
了解、と頷いて店に入った円が、ケーキのショーケースを兼ねたカウンターに真っ直ぐ向かってくるのを見て、銀次郎は夏みかんの皮をむく手を止め、奥でケーキのデコレーションをしていた高明を呼んだ。そうして出てきた彼に場所を譲り、案外崩れやすい夏みかんの房と再び格闘する。
そんな高明に、円は窓の外にぺたんと座ったにゃーくんを指差しながら尋ねた。
「こんにちは素敵なお店ですね。あの子も食べれそうな物か、気に入りそうな物あります?」
「おや、可愛い猫だね。そうだなぁ……シフォンケーキなんかは、近所の猫にも好評みたいだよ。作っていると窓の外に良く来るんだ」
「へー……じゃあ、それ下さい。あと、ボク達にはお勧めのケーキってありますか?」
「はは、それは難しい。店に並べてるのは、奥さんが味見して『美味しい』って言ったものだけなんだ。だから全部がお勧めだけれど」
そう、目を細めて言った高明の笑顔は幸せそうで、見ている円も何だか嬉しくなった。伊都子のお墨付きだけだという、ケーキもどれも心がこもってそうで、優しい感じがする。
なんだかもっと近付きたくて、自己紹介をする円と頷く高明の言葉を聞きながら、夏みかんの房を全部向き終わった銀次郎は、「ここに置いた」と解るよう、会話の邪魔をしない程度に少し大きな音を立て、厨房の作業台へとボウルを置いた。その音に、高明が眼差しだけを上げてにこりと笑う。
さて他に用事はないかと、辺りを見回したら今度は伊都子と目が合った。相変わらず忙しそうな彼女に、手伝おうかと尋ねると「助かるわ」と笑顔が返る。
解ったッス、頷いて銀次郎は、トレードマークの帽子とヘッドホンを外した。さすがに客の前に出るのに、付けたままではまずいだろう。
エプロンも作業用から接客用に替えて、ぎゅッ、と身体の前で紐を縛る。そうしてトレイを手にイートインスペースの方へと歩き出した、銀次郎とすれ違うように海と小淋は、興味深そうに店内を見学して歩いていた。
お店について、落ち着いて自己紹介をした、その後の事だ。もともと2人とも、このお店の事は刀に誘われる前から友達に聞いていて、どんなお店だろうと興味があって。
だから2人、会話のためのスケッチブックを手に持ちながら、楽しそうに。先ほどまでは刀も居たのだけれども、スイーツの物色を終えて、一通り色々な物を見て回ったら、一緒に席取りをするとテラス席に座って待っている天野の元に戻ってしまった――恐らくは彼に気を使ったのもあるのだろう。
『でもたのしそうだった いろいろみて』
『本当に 御剣さん こういうのもお好きなのかもしれませんね』
さらさらとスケッチブックに書きつけた言葉を見せあって、少女達は静かにくすくすと笑う。笑いながら店内を見て回って、気に入ったものを指差したり、手に取って見せ合ったりする。
可愛いものからシックなものまで、並べられた雑貨の系統は様々で、けれどもどこか根底の方に1本の筋が通っているような、そんなデザインの物ばかりだ。それら1つ1つの由来も気になるけれども、店主夫妻が一体いつ頃からお店を始めたのか、今までどんな国々を旅行してきたのか、そんな来歴も聞いてみたいな、と小淋は思う。
とはいえ、今はどちらも忙しそうだけれども――と、夫妻の方を見やった小淋に、また次に来た時にでも、と海が笑う。彼女もちょっっぴり、聞いてみたい。
そんな、仲の良さそうな2人をテラス席から眺めて、天野はふわぁ、と欠伸した。彼の目的は亡き友へのお土産だし、甘い物は苦手だからあまり、スイーツそのものには興味があるわけじゃない。
けれども、と天野は視線を戻して、向かい側に座る刀を見た。
「御剣、僕は気にせず見てくれば」
「いや、一通りは回ったしな」
その言葉に、刀はふる、と首を振ってテラス席で伸びをする。古今東西、女性のウィンドウショッピングは、大方が長いものなのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月10日
参加申し込みの期限
2013年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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