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きょろきょろと辺りを見回して、満帆はほぁ~、と感心の声を漏らした。そうしてしみじみと呟く。
「ホンマに流行ってるんやね~」
広くない店内には、どこを向いても人が居た。おまけにイートインスペースの方は満席状態だから、余計に混み合っているように感じられて。
その中に知己の顔を見つけて、おや、と満帆は目を見張った。テーブル一杯のスイーツを前に、嬉しそうにフォークを動かしているのは、同じ陸上部の人間だ。
少し考えて、満帆は彼女の側へと歩み寄った。
「後木さん。ケーキ、食べに来たん?」
「そうなのだ。真央ちゃんは今、戦いの最中なのだ。満帆ちゃんもフェアのスイーツを食べに来たのだ?」
「ううん、うちは可愛いチョーカーあればええな、って思って……お小遣いが余ったらお茶してこ思てるけど」
「フェアのスイーツは全部オススメなのだ!」
そう、満足そうに言う真央の言葉に、なるほど、全種類を頼んだからこの量なのか、と納得する。そうして彼女に手を振って、満帆は再び雑貨コーナーへ戻った――何はともあれ、まずはチョーカーだ。
ゆっくりと鑑賞するように、1つ1つ眺めながら歩き出した満帆とすれ違った、凜とアリーセもまた楽しげに、並んで雑貨を眺めたり、手に取ったりしている所だった。
「この小物、細工が綺麗だわ。シンプルだけど、細かく掘り込んであって……」
「うわぁ、ホントだ、すごいねー! ぁ、ねぇねぇ、アリーセちゃん! この青いお花のネックレス、どうかな? 似合う?」
「花びらが青い石なのね。とっても綺麗だわ。うん、よく似合ってる」
そんな風に、アリーセが1つ1つの小物を嬉しそうに見つめて凜が感嘆の声を上げたり、逆に凜がカチューシャやネックレスを見せてはアリーセが褒めたり。『somnium』店内には、とても見切れないんじゃと錯覚してしまうくらい色んな雑貨やアクセがあって、少女達の興味は尽きる事がない。
可愛らしい木彫りのバレッタを見つけて、あ、と凜は声を上げた。
「アリーセちゃん、こういうの似合うんじゃないかなー?」
「どれ? ……うん、これも素敵。こういう、小さくって手の込んだ雑貨って、大好きなのよね」
凜からバレッタを受け取ったアリーセは、そう言って目を細めながら苦笑した。家も輸入雑貨屋をしているからいつも見ているというのに、色んなお店の雑貨を見ても少しも飽きるという事がないのだ。
だが一口に雑貨と言っても、店ごとに置いてある物は全然違う。それは経営者や店員の好みや方針にも寄るし、そういったお店が雑貨を仕入れている、買い付け先のこだわりもあって――
(……ッて。買い付け先とか……、パパの影響だわ……)
到底フツウの女子高生からは出てこないだろう単語を、ごく自然に使ってしまう自分にちょっと、げんなりしてアリーセは嘆息する。そんなアリーセの顔を覗き込んで、何かあったの? と凜がひょいと首を傾げた。
それに慌てて首を振り、意味もなくアリーセは小さな咳払いをした。その拍子にふと目の前のアクセサリーツリーに掛けられたストラップに気付き、手を伸ばす。
緑のガラスで作られた四葉のクローバーと、ブロンズのてんとう虫をあしらったストラップ。それを見て、思い出すのは家でやってる欧州雑貨輸入販売店に置いてある、これとはまた別のてんとう虫のお守りを指差して言っていた、母の言葉。
(てんとう虫が体にとまると、幸せを運んで来る……国によっては太陽の象徴だし、幸運の四つ葉にとまるてんとう虫は、幸せを願って送られる……だったわね)
店には他にもウサギの足やスカラベといったお守りや、ルーン文字や五芒星等のシンボルが置いてあって、それぞれの意味や、それらを組み合わせた時の意味を、多少マニアックなほど詳しく解説していた。だから自然とアリーセも、そんな母の言葉や、店内に貼られた解説の文章を覚えてしまっている。
アリーセの手元を覗き込んだ、凜が「わ」と声を上げた。
「可愛い! アリーセちゃん、買うの?」
「いえ……ええ……」
凜の言葉に首を振りかけて、思い直して頷く。ストラップならそんなに高くないし、せっかくだから購入して、凜にプレゼントしてしまおうか。
そんな事を考えるアリーセと、じゃあ自分は何を買おうかな、とさらに目を輝かせてきょろきょろ棚を見回し始めた凜から、少し離れた所では無事に入店を果たした潤一が、古びた風合いの封筒に目を細めていた。
「――あ。このペンも、木目が飴色で綺麗だなぁ」
「ペンですか? あ、確かにちょっと、良い感じ」
そんな潤一と一緒に店に入り、せっかくだからと一緒に店内を見て回っている望春が、潤一の手元を覗き込んで頷く。そんな望春の手にはすでに、幾つかの可愛らしいヘアピンが握られていて。
幾つかの丸い、色とりどりの石をあしらったものや、ピンそのものが動物の形に細工されているもの。ピンの曲がった部分から短い紐が垂れていて、その先に皮細工の房がついているものもある。
見るからに女性向けの商品だったが、もしかしたら自分用のものなのかもしれなかった。現に今も可愛らしいヘアピンが、彼の頭を飾っている。
それらを見ながら潤一は、変な意味に聞こえないよう気を使いながら、望春に尋ねた。
「それは、花厳さんが集めているんですか?」
「ぁ、そうです。好きなんですよ、こういうの」
その言葉に、望春はにこっと笑って手を開き、どこか飼い主に戦利品を自慢する子猫のようにも見える印象で、数々のヘアピンを「ほら」と見せる。姉達の影響で望春はこういう、可愛いヘアピンを収集して、のみならず自分で身につけるのが好きだった。
とはいえやはり思春期男子、ヘアピンを買ったり着けたりするのには抵抗なくても、見るからにファンシーなお店に入るのには抵抗がある。故に、新しい可愛いヘアピンが欲しくてもお店に入れず、手に入れる事が出来ない――というジレンマによく見舞われるのだが。
ふうん、と隣で聞いていた結月も望春の手元を覗き込んだ。ちょっと良いかも、と思う。お揃いにする訳じゃないけれども、自分も買ってしまおうか。
むぅ、と少し唸って結局、結月は時子を振り返った。
「御巫さん。このヘアピン、どう思う?」
「可愛いと思います……。でも私はこちらの、和柄のシュシュの方が……」
「どれ? ぁー、これも可愛い。う~~、迷っちゃうなぁ」
時子が指差したシュシュへも視線を向けて、真剣に唸り声を上げる結月である。そんな時子はそのシュシュを含めた和柄の小物を何点かと、それから小鳥のストラップを購入する予定らしい。
時子の肩の上、置き物のように大人しくしている小鳥が、そんな結月に小首を傾げて、意見を述べる様にチチッと鳴く。大人しくしててくれるのなら、雑貨の所だけね、と小鳥も入店の許可を貰ったのだ。
とはいえ一体どんな意見を言われているものか、結月に解るわけもない。うーん、とまたひとしきり悩んで彼女は、和柄の布で作った花細工のバレッタを手に取り、どうかな、と髪に当ててみ始めた。
にこにこと、そんな結月を見ながら潤一はゆっくりと、杖を突きながら店内を巡る。可愛らしい物だけではなく、歴史を感じるようなデザインの品や、どこで手に入れてきたのか、店のインテリアのような骨董品もちらほらと見えるのが、また興味をそそられた。
驚いた事にこの店においてある物は、全て『売り物』なのだという。壁を飾っているタペストリーや商品を陳列している重厚な古めかしいテーブル、作り付けの棚をさらに細かく区切るガラスの華奢な小棚や、指輪を沢山納めたオルゴール付きのジュエリーボックスまで。
面白いですね、と頷きながら潤一は、妙に味のあるノートを何冊かと、古びたデザインのコンパス、さらに何点かの気に入った雑貨を手に取った。先輩、と結月が覗き込む。
「そういうの、好きなんですか?」
「ええ。昔からこういう、歴史を感じるものが好きなんです。これなんかも、控えめなところが素敵だな、って」
にこにこと笑いながらそう言った潤一に、そうなんですね、と結月は頷いた。そうして4人揃ってレジへと向かい、これもどうやら手作りらしい紙袋に入れてもらったそれぞれの品をカバンに仕舞い込む。
さて次は、と何とはなしに顔を見合わせた4人の横を、丁度店に入ってきた侑と耀が、賑やかに通り過ぎた。
「ここだよ! ちょっと不思議な感じが楽しいでしょ?」
「ふぅん……悪くないじゃん」
「あら、いらっしゃい」
「すみません。2人なんですけど、空いてますか?」
侑の言葉に、夫人がイートインスペースを振り返る。『somnium』は、まだまだ忙しいようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月10日
参加申し込みの期限
2013年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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