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『somnium』へようこそ!
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刀達がその迷える少女達と出会ったのは、偶然だった。バイト先の299Coffeeのメニューの参考にしたいと、友人の
浅山 小淋
と
小山内 海
、
逆巻 天野
を誘って『somnium』へと向かおうとしていた、その道すがらの事である。
初夏を感じさせる、晴れやかな日だった。歩きながら手にしていたスケッチブックをぱらりと開いて、小淋が素早く文字を書き付ける。
『御剣さん 今日はお誘い ありがとうございます』
「いや。っていうか、会うのが初対面の奴も多いのかな」
「御剣以外はほぼ初対面じゃないのかな」
『うん かたなくんだけ』
天野の言葉に、海もまたスケッチブックに文字を書き付けて見せながら、こくこく頷いた。彼女と小淋はどちらも、幼い頃に病気が理由で声を失って以来、こうしてスケッチブックでの筆談をメインに会話していて。
そんな3人を見回して、そうか、とほんの少し意外そうに刀は目を見開く。ならばお店に着いたらまずは、全員の自己紹介から始めなければならない、という事だ。
そう考えながら、目的のお店についてあれこれと想像を巡らせる4人とはまったく別の方向を、そのときの人里達は歩いていた。うぅん、と困った顔になって1番後ろを歩いているのは、幸い紫乃達を発見する事が出来た渚だ。
先頭を行くのは、円と人里。携帯の地図で行く先を確かめたり、人里の顔見知りの警察官の人に「また迷ったのかい? 今日はどこに行こうと……ああ、そのお店はまったく逆方向だよ」と言われながら――あまりにも爽やかかつきっぱりと言い切られたので、ちょっと胸に刺さるものがあったのは事実だ――恐らくは、目的地に向かって歩いている最中。
ならば渚が何をしているのかと言えば。
「あッ! 見てください、白浜さん。あんな所に猫さんが居ますよ! どこに行くんでしょう……?」
「し、志鳥さん……ッ! 追いかけないで……ッ」
「ぁ、すみません……って、あら、あのお店、ちょっと素敵です♪ 中はどんな……」
「駄目ぇぇぇッ、またはぐれて迷っちゃいます……!」
エトセトラ、エトセトラ。とにかく何かあるとすぐ気を散らす紫乃に、時には文字通り引きずられ、時には円と人里からもはぐれて青ざめて探し回りながら、何とかここまで連れてきたのだった――渚にとってはどっちかというと、何とか進んでもらった、と言う気持ちだが。
うぅ、とこの先お店に辿り着くまでの、恐らく長いのだろう道程を思って、がっくり肩を落とす。そんな側から紫乃が、道端に咲いてる花に気を取られて立ち止まってしまったのを、頑張って動かそうとするが動いてくれなくてますます、がっくりする。
くるん、と振り返った円が、そんな渚を見てにこにこ言った。
「渚先輩、大丈夫ですか? その眼鏡とか。紫乃先輩の勢いで、どこかに飛んでいっちゃいません?」
「だ、大丈夫、です……! 鉄壁ですから……!」
「乙女の鉄壁は硬いんですね」
にゃーくんもそう思う? と尋ねたら子猫は、「うにゃん」と解ったような返事をする。にゃーくんにとっては、ぽかぽかの良いお天気の中をお散歩していたら、それだけで楽しかったりするようだ。
ふふー、と笑顔でそんな愛猫の頭をぐりぐりする円の横で、あ! と人里が声をあげた。
「あの看板、見た事がある気がします。ソムニウムの近くに、ポストってありましたか?」
「ポスト、ですか? うーん、どうだったでしょうか……」
「――迷子先輩。今日もかくれんぼしてるんですか?」
人里の言葉に紫乃がこっくり首を傾げた、天野達が行き会ったのはまさにその瞬間で。不名誉な呼び名に、さすがに紫乃もがーん、という顔になったものの、しっかり自分の事だと理解して、振り返った彼女は天野を見て、あら、と目を瞬かせた。
天野は渚同様、彼女が転校初日から迷子になった時に、彼女を見つけ出した後、かくれんぼだと言って一緒に寝子島を走り回った男子だ。あれは面白かったですね、と内心でうんうん頷く紫乃と、何やらぼろぼろになった渚と、先頭で力を合わせてお店を見つけようとしていた円と人里を順番に見て、ふぅん、と天野は小さく呟く。
「……迷子ってホント、類は友を呼ぶよね」
「逆巻くん?」
「いえ、何でもないです。それより、迷子……じゃなくて志鳥先輩、皆も、ソムニウムに行くんですか? じゃあ、せっかくだから店まで一緒に歩きませんか」
「ぇ、と。皆さんも、ソムニウムに行く所、なんですか……?」
「ああ、メニューに興味があって。東雲達もそうなら、一緒の方が安心じゃないかな」
天野の言葉に、首を傾げた人里に刀は頷くと、ちら、と小淋と海を振り返った。眼差しだけで問題ないかと尋ねると、こっくり頷きが返ってくる。
にこにこと、円が問題ないと頷いた。紫乃はといえば、自分の迷子体質をすっかり忘れた風で「皆さんと一緒だと、きっと楽しいですね♪」と嬉しそうである。
人里にしても、後少しで辿り着けるかも、と言う残念な気持ちはあったけれども、連れて行って貰えるのならそれに越した事はなかった。だからこくんと小さく頷いて、真っ赤になって黙り込んだ彼女を見ながら、どうやら無事に辿り着けるらしい、と渚もホッと胸を撫で下ろす。
これまでの苦労を思えば、紫乃が無事に目的のお店に辿り着けるなんて、まるで奇跡のように感じられた。だから、1番最後にこっくり頷いた渚を、慰めるようににゃーくんが円の腕から下りて、彼女の足に体を擦り寄せる。
そうして店までの短い道程を、総勢8名は時に賑やかに、時に静かに、『somnium』まで移動した。どうやら迷子チーム(?)はかなり近くまでやって来ていたらしく、それまでの長い道程を思えばむしろあっけない位すぐに、目的地へと辿り着く。
わぁ、と円が目を見張った。
「素敵なお店!」
『ともだちからきいてたとおり』
円の言葉に、海が嬉しそうに頷きながらそう筆記する。刀に誘われる前にも、友人からちょっと感じの良い、ケーキの美味しいお店があると聞いていたから、実は前から行ってみたかったのである。
そんな賑やかな人達から少し離れた場所で、無事に辿り着けた事にほっ、と胸を撫で下ろした渚は、ふと修の事を思い出して顔を青褪めさせた。紫乃の暴走(?)についていくのに精一杯で、すっかり彼のことを忘れていたのだ。
慌てて渚は紫乃の腕を引いて、ん? と振り返った彼女に反射的に「ごめんなさい!」と謝ってから、言った。
「し、志鳥さん……あの、八神さんにも連絡、しなくちゃ………」
「――――ぁ!」
「迷子先輩、また探されてたんですか?」
「いえ……その、迎えに来てもらう約束、して、ました……」
その言葉に、完全に忘れてた、といった風で声を上げた紫乃を見て、呆れた様子の天野に、小さくなって紫乃はそう呟く。そんな彼女達はもちろん、その直前に、店の近くで修とすれ違いかけていた事など、知る由もなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月10日
参加申し込みの期限
2013年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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