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平穏なれ、曝書の季節
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「んーと、和装本はひなたぼっこ。洋装本は日陰で涼んで……」
なんだか猫さんみたいだね、と
恵御納 夏朝
は微笑む。とても体力も腕力もありそうには見えない彼女だが、
鷺守 昴
たちがダンボールに本を詰めているのを見て、
(これならいけるかも!)
と、ろっこんを使った運搬を試してみようと思っていた。念のためなんとか自力で持てる程度の重さで、さらに万が一のことを考えて換えの利く新刊ばかりの箱を作ってみる。周りをそっと確認して、体と向かい合う面にぺたりと猫のシールを貼り付けた。とたんに夏朝のろっこん『重く軽く』が発動し、ふいと段ボール箱が軽く……ならなかった。
「うっ……お、おも……!」
持ち上がることは持ち上がる。だが、これはどう考えてもほとんど素のままの重さだ。
「ひょっとして……ダンボールしか軽くなってない?」
あるいは、自分のコントロールに問題があるのか。混乱する夏朝の肩に手がかけられた。振り向くと心配そうな顔の
野々 ののこ
と、
森 蓮
がいる。
「大丈夫? あんまり無理しないで、ちょっとずつ運ぼうよ」
「そうしましょう。これだけ人数がいるのですから、ひとりで頑張らなくていいんですよ」
「あ、うん……うわ!?」
二人の『ひと』が見ている状況のせいか、『重く軽く』の効果は一気に薄れる。がくりと夏朝のひざが落ちた。
「危ない……!」
前のめりに転びそうになった夏朝を後ろからしっかりと抱きかかえる人物がいる。同じ図書委員の
勅使河原 悠
だった。落ちたダンボール箱は、蓮がしっかりと両腕で受け止めている。ののこは目を大きく見開いて、起こった出来事をただ見つめていた。
「あ、ありがとう。勅使河原さん。ごめんね」
「わ、私、こそ、ごご、ごめんなさい……。恵御納さんが怪我したら、どうしようって、私、これしか、思いつかなくって……」
助けたはずの悠の方が泣きそうになっている。とっさに体が動いてうまくいったものの、失敗していたらどうしよう。恵御納さんが転んでいたらどうなっただろう。だいたい、今の助け方でよかったんだろうか? いろいろな考えで頭がいっぱいになって、ただただ不安になってしまっていたのだった。
「ううん、ありがと。助かったよ。森君もナイスキャッチ」
「いいえ、いいんですよ。こういった力仕事は私たちに任せておいてください」
夏朝のフォローと蓮の言葉に、悠の目にたまった涙もひいていく。夏朝は内気な恩人に提案をする。
「じゃ、勅使河原さん。僕たちは屋上で本を並べることにしようよ」
「あっ、はい……。ご一緒して、いいんですか?」
「もちろん! 運ぶ人ばっかりいてもしょうがないもんね。さあ、行こー」
自信なさげな悠に、ようやく笑顔が戻る。悠と夏朝は数冊の本だけを抱えて、屋上へ並んで向かっていった。
旅鴉 月詠
は奥の書棚でなにやらごそごそやっている。いまひとつ分類がいい加減な、歴史、伝承、日本画集、昔の風俗図版といった、古い資料がメインとなる場所だった。歩きながらのぞき見ようと思った中世芸術家の版画集など、薄くて軽い数冊を抜き取って手元に残す。転倒しそうにでもなったのか、向こうで女子生徒の小さな悲鳴。『ひと』の視線がそちらに向き、完全にそれたと確信したところで、持参してきた手描きの絵画『書物の上で眠る猫』を棚の端に挿し入れる。そのまま絵でなぞるようにスライドしていくと、一列分の本が次々に絵の中に封じられて行った。ちなみに、猫を描いたのはねずみを捕るこの動物が紙や穀物などの『財産の番人』とされたからである。月詠流のしゃれた験担ぎというわけだだ。
「おや。少々おかしな連中がいるようだな」
月詠のろっこん『絵空事』の力を逃れ、何冊かの本が書棚から飛び出した。ある本はカエルのような足をつけてぴょんぴょんとはね、ある本はチョウのようにぱたぱたと羽ばたいて月詠から離れていく。調子はずれの歌声も聞こえた。
「あれの相手はあとでいいか」
特に驚くでもなく月詠はダミーの書籍を数冊抱え、すたすたと図書室を後にした。一番下にはたくさんの本を飲み込んだ猫の絵がある。
「本を並べたら、曝書集団のスケッチでもしようかね。誰か他にもいるかもしれないし」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月30日
参加申し込みの期限
2013年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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