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今日も今日で仕事です
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シャッターを開けた途端、眩しい朝の光が店内へと雪崩れ込んだ。
朝いちばんのちょっぴり冷たい春風に撫でらた頬を綻ばせ、
宮祀 智瑜
はシャッターを開けた勢いのままぐーっと大きく伸びをする。
朝の光に満ちる青空へ向けた両手を下ろし、踵を地面にしっかりつけて、
「よし!」
気合いがてら、笑顔をひとつ。
店の奥の壁に掛けたお手伝い用のエプロンの紐をきゅっと結べば、準備は完了。
休みの日には、祖父母が営む青果店を朝から手伝う。高校生になった今も、それは変わらない。
亡くなった両親の代わりに育ててくれた祖父母を助けたいというのもあるけれど、店先に立って働くのが好きだった。
祖父が市場で仕入れてきた野菜や果物を販売用の籠に並べながら、ふわりと漂う新鮮な青果の香を嗅ぐのが好きだった。
「おはようございます!」
野菜を並べ終えたあとに店前の道を掃除するのも、道行く人々に挨拶するのも好きだった。
旧市街を朝早くに歩く人々は大抵が幼い頃からの顔見知りで、元気な挨拶を返してくれたりひらりと手を振ってくれたりする。
「おはようございます、今日はいい天気ですね」
同じように店先の掃除を始めた近所の居酒屋の老店主とも一言二言話す。
「お祖父ちゃん、昨日は呑み過ぎてなかったですか」
夕ご飯のあとふらりと晩酌に出掛けた挙句、遅くまで帰って来なかった祖父の様子を聞かせてもらいながら、ちらりと頬を膨らませる。楽しそうにお酒を飲むのはいいけれど、呑み過ぎて帰るとお祖母ちゃんが心配するのだ。
一緒になって呑んでしまったと申し訳なさそうに頭を掻く老店主の体調も案じながら、掃除を終える。自分の店に戻ろうとする二日酔い気味の老店主を店の奥の上り框に招き、
「お茶をどうぞ」
淹れたての熱いお茶を振る舞う。
にこにこ顔でお茶を飲みながら、しばらく前に奥さんを亡くして独り身の老店主は智瑜と他愛もない世間話に興じる。
最近天気が悪くて洗濯物が乾かなくてねえ。
今年から孫が小学生になってねえ。
そんな話のひとつひとつに頷きつつ、智瑜はもっぱら聞き役になる。
「お茶のお代わりはいりますか」
にこにこと屈託なく話を聞いてくれる女子高生に、老店主は智瑜ちゃんはいい奥さんになれるよ、としみじみ言った。
「えっ、あ、……」
ひゃあ、と智瑜は嬉しさと恥ずかしさで頬を真っ赤にする。
「ありがとうございます」
脳裏に浮かんだ背の高い『未来の旦那様』の姿にもっと赤くなる頬を抑え、智瑜は店先に覗いたお客さんの相手をするため慌てて立ち上がる。
「いらっしゃいませー!」
ひとの悪い笑みを浮かべながら自分の店に戻る老店主に会釈し、店先で野菜とにらめっこする常連の客の前に立つ。商店街の一角で居酒屋を経営する昔からのお客さんの買い物は、たくさんの野菜。持ちきれないほどの野菜は段ボール箱に詰め、いつも通りに配達を請け負う。
常連さんの名前を書いた紙を箱に貼り付けたところで、奥の住居から出てきた祖父がトラックでの配達を申し出てくれた。
お酒が過ぎたことを祖母に叱られて少し居心地が悪そうな祖父に配達を任せ、見送る。
「行ってらっしゃーい!」
気をつけてね、と元気よく振った手を下ろす。耳に届いた赤ん坊の泣く声の方へと顔を向ければ、困り顔の母親がベビーカーから幼子を抱き上げていた。
「おはようございます」
顔を真っ赤にして鈴ような泣き声を懸命にあげる様子に思わず目を細める。頬を伝う涙を指先でそっと拭い、おむつを替えたいのなら奥の部屋を使ってくださいと案内する。
「ご遠慮なくどうぞ!」
申し訳なさそうな顔をする母親に朗らかな笑みを返しながら、智瑜は部屋の押し入れを探る。引っ張り出してきたのは、昔自分が使っていたガラガラ。音のするそれを不思議そうに見つめる赤ん坊の瞳に、智瑜は思わず優しく笑う。
「かわいいですね」
おむつを替えてすっきりしたのか、にこにこする赤ちゃんを抱っこさせてもらう。お店に立っていると、ふわふわした触り心地の赤ちゃんを抱かせてもらう機会も多い。
少女の慣れた様子に、母親は頼もし気な瞳で笑った。
夕飯は何にしようと相談されて、赤ん坊を抱いたまま智瑜は首を捻る。この時期に美味しい野菜はやっぱり春キャベツだろうか。
「春キャベツの浅漬け、美味しいですよ」
柔らかくて甘いキャベツは、浅漬けにすると炊き立てご飯がお茶碗一杯すぐになくなる。
「あわせるなら肉じゃがはどうですか? 甘くて美味しい人参、新玉ねぎも入ってます。しっとりメークインとほくほく男爵、煮崩れしやすいですが甘みの強いキタアカリ、じゃがいもはどれがお好きですか?」
赤ちゃんをベビーカーに座らせてあやし、合間合間に店先に並ぶ野菜を使う料理を紹介する。お客さんと世間話をしていることが多いけれど、きちんと商売っ気も忘れない。
「ありがとうございましたー!」
ふんわり巻いた春キャベツにメークイン、甘くとろける新玉ねぎと人参を買って帰る赤ちゃん連れのお母さんへ智瑜は、ぺこり、頭を下げた。
そんな風にして忙しく過ごすうち、休日はすぐに終わってしまう。それでも、智瑜にとってはこの過ごし方がとても楽しい。
祖父が最終の配達に出、祖母が売り上げの計算にかかる頃、智瑜は店の片付けに取り掛かる。シャッターを閉め、店の看板の電気を消して、それでも智瑜の仕事はまだ終わらない。
「よし!」
腕まくりをして始めるのは、今日の夕飯の支度。
今日は、春キャベツたっぷりのお味噌汁と、新玉ねぎのサラダにしよう。それから、肉じゃが!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月31日
参加申し込みの期限
2017年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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