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今日も今日で仕事です
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高級住宅地である星ヶ丘の一角に、小さな動物病院がある。
医院前にオレンジの樹が鮮やかな翠の葉をそよがせるそこは、『オレンジ動物病院』。
獣医師の自宅が併設しているため緊急対応も可能な、周辺住民とそのペットにとっては心強い『街の動物のお医者さん』だ。
午前八時過ぎ。
「行ってくるよ」
みゃうみゃうと足元に寄ってくる愛猫達一匹一匹を抱き上げ頬ずりして、
ジェレミア・ベルトーニ
は自宅から病院へと移動する。
内廊下もあるけれど、春風の心地よいこの時期は玄関を出てぐるりと病院の表に回ることが多い。それに、その方が丹精こめて育てている庭の草花たちと顔を合わせることが出来る。
色とりどりのチューリップ、薫り高いラベンダー、蕾を付け始めた芍薬、澄んだブルーのネモフィラ。庭を彩る花々に笑みを向けつつ自宅の庭の脇を通り過ぎ、自院の前に立つ。
「おはよう」
オレンジよりも赤い髪を春風に柔らかく揺らし、地中海の国から寝子島へやってきた獣医師は新緑色の瞳を和らげた。オレンジの艶やかな葉を愛しげに撫で、手ずから世話をしている医院前の植物たちに優しい笑みを向ける。
「今日も綺麗だね」
愛を囁くように声を掛け、顔をあげたところで、ちょうど出勤してきた女性スタッフと目が合った。
「おはよう」
おはようございます、と返してくれるスタッフの頬がうっすらと紅いことにも淡く微笑む。この国の女性は誰もがみんな、それぞれにとても愛らしい。
折角行き会ったスタッフと並んで通用口に向かい、院内に入る。
「おはよう、調子はどうだい」
いちばんに声をかけるのは、入院している子たち。
専用のケージで大人しく眠っていたり不満げな顔をしている犬猫一匹一匹に声を掛け、病状の著しい変化がないか確かめる。苦しくとも声もあげずにうずくまるばかりのこの子たちをきちんと観察し適切な処置を施すのが、獣医師である己の大切な仕事。
そうするうちに、スタッフの全員が揃う。自分を合わせ獣医師が二人と獣看護師が四人、皆生き物を愛する心強く頼もしい仲間でもある。
八時半までに全員揃ったスタッフたちと九時までにミーティングを済ませ、予約が入っている患畜のカルテをチェックする。
(そろそろフィラリアの薬投与の時期だね)
先だって、飼い主さんたちに投与時期を知らせるお知らせを葉書で出している。これからしばらく、薬処方のための受診が多くなってくるだろう。
(暑くなってくると皮膚トラブルも増える)
皮膚に炎症を起こし毛が抜け落ちるまで掻き毟ってしまう子もいる。
(仔猫を拾ったって話も増えてくるよね)
目もまだ開かぬ掌に乗るほど小さな仔猫が運び込まれることもある。ジェレミア自身が数時間おきにミルクや排泄の世話をすることも少なくない。
(夏に向けて忙しくなってくる)
診察室の外から犬や猫の鳴き声が聞こえ始める。時計を見れば、そろそろ開院時間だ。
カルテチェックのために掛けていた椅子から立ち上がる。診察室のドアを開け、待合室へ顔を出す。
「おはようございます」
ほとんどが顔見知りの飼い主さんたちにつとめて朗らかに挨拶をし、朝いちばんの予約を入れてくれたご近所さんの前に膝をつく。猫を三匹飼っているご近所さんの、今日は末っ子な茶トラ猫のマロンくんにワクチンを打つ日。
「おはよう、マロン」
移動用ケージの扉に爪を立て、落ち着かなさそうにしていたマロンくんは、ケージを覗き込むジェレミアを見た途端、みゃう、と明るい声をあげた。
大事そうにケージを抱える飼い主とともに診察室に入り、床より一メートルほど高い位置にある診察台の上でケージの扉を開く。
病院が苦手な子の中にはケージ内で足を踏ん張り出てくるまいとがんばったり、逆にケージから飛び出し診察台からも飛び降りて逃げ出そうとする子も居るけれど、マロンはここに来ても物怖じしない。
怖がる様子もなくケージから出て来て尻尾をぴんとたて、ジェレミアが差し出す手にごしごしと人懐っこく頭をぶつけてくる。
「今日もご機嫌だね、マロン」
思い出すのは、マロンがここに運び込まれた去年の春先のこと。片掌に収まって震えるだけだった小さな捨て猫は、ジェレミアの手によってみるみるうちに元気を取り戻した。院内や近隣に貼りだした里親募集のポスターを目にした二頭飼いのご近所さんが、うちの末っ子になるかいと申し出てくれた。
「何か気になる様子は無かったですか」
聞きながら、手早く体温を測る。少し高めではあるけれど、これは家から出て興奮しているためだろう。ワクチン接種に支障はない。
ご飯も問題なく食べていることや義兄弟たちとも仲良くしていることを嬉しく聞きつつ、素早く注射をする。ちくりとはしたはずなのに、気にしていない風のマロンを優しく撫でる。
「君のそのおおらかさが素敵だよ」
どこか満足そうな顔をしているマロンを褒めながら、身体のどこにも異常がないか確認する。
(うん、特に引っかかる所は無いね)
背中を撫でろ腰を撫でろと甘えられるままに繰り返し撫でて後、飼い主さんの手に返す。
「こんなに元気なのも人懐っこいのも、飼い主さんの愛情のお陰ですね」
にゃあ、と嬉しそうに鳴くマロンの声に、生き物を愛する獣医師は心から微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月31日
参加申し込みの期限
2017年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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