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ラブ☆部活&同好会 ~文化部の春~
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●演劇部:即興劇
(……これって、僕達が入学するよりずっと前の衣装だよね)
せっせと衣装のお直しをしながら、
恵御納 夏朝
はあらためて部の歴史に思いを馳せた。OB・OGな大先輩たちが大切に扱ってきたものだ。すでに修復できないほどボロボロになった衣装は、泣く泣く『いらないもの』ボックスに入れるが、夏朝はできるだけ修復しようと縫い針を動かしていく。
その時、ふと夏朝の手が止まった。ほとんど損傷のない衣装をみつけたのだ。
可愛らしい猫の着ぐるみである。
「ちょっと着てみたい……かも」
うずうずしはじめる夏朝。とはいえ、今はお掃除中だ。我慢我慢。夏朝は自分にそう言い聞かせて、お直しの続きに取り掛かった。
掛かろうとした。
「……ちょっとくらいなら、いいよね」
我慢しきれず、夏朝は猫の着ぐるみを纏った。着ぐるみの中は、まるで本物の猫を抱いているみたいにもこもこしていて、気持ち良かった。
「おっ、恵御納! かわいーじゃん」
ここぞとばかりに、
桜井 ラッセル
が写真を撮りまくっていた。新聞部の取材モードに切り替わっているのだ。
すでに演劇部の部室のお掃除は、だいたいのところが片付いている。そろそろ切り上げ時かしらと思っていた圭花も、今取り組んでいる戸棚の整理が終わるやいなや、衣装のドレスに袖を通した。
「――私は素敵なお姫様! 今日は舞踏会に行くのよ!」
即興で芝居をはじめた
桃川 圭花
。さすがの演技力で、この場の空気が一気に変わった。すぐに夏朝も即興劇に乗っかる。
「僕は猫の妖精さ。君に魔法をかけてあげよう」
「あら。それはなにかしら?」
「素敵な王子様に出会える魔法だよ」
夏朝はそう言って、猫の両手をぽふっと叩いた。
その瞬間。犬の着ぐるみを纏った
天之川 麗仁
が、圭花の前に飛び込んできた。
「わんわん!」
「あら、かわいいワンちゃん。どうしたの?」
「わんわん……」
麗仁は声を絞りだしながら、項垂れてみせる。セリフはなくとも苦悩が伝わってくる名演技だ。『オズの魔法使い』で培った演技力が遺憾なく発揮されている。
「その方は、我が国の王子なのです」
答えたのは
青山 絢
であった。彼女はコミカルな雰囲気を保ちつつも、どこか哀しげな微笑を浮かべていた。見ている者の胸を静かに震わせるような、淡い笑み。
「ですが……。王位継承を狙う者の呪いによって、犬の姿にされてしまったのです」
「なんて非道いことを。もとの姿に戻せないのかしら」
「侍女である私には、どうすることもできません。しかし、呪いを解く方法を知っている者がいます」
「それは誰?」
「――猫の妖精です」
圭花と絢が、同時に夏朝を見た。
でも。
肝心の夏朝は、
(皆とお芝居ができるって楽しいなあ。僕は、脇役や裏方に徹するかもだけど……。こうしていつまでも、皆と演劇ができたらうれしい。ああ、今年も色んなことが起こりそう……!)
などと考えながら、ぼーっとしていた。
「ちょっと恵御納さん。あなたのターンよ」
「あ、ごめんね!」
圭花に突っ込まれ、夏朝は照れ笑いを浮かべた。
「う~ん、いいよーっ! 演技も素晴らしいけど、その笑顔サイッコーだね」
ラッセルが写真をばしゃばしゃ撮りつづけていた。
☆ ☆ ☆
即興劇も無事終了し、掃除も一通り終えたころ。
麗仁がみんなに提案した。
「ねぇ。みんなでこれから観劇に行かないかい? 今日の仕事のお疲れさまと、今後のための勉強も兼ねて」
「いいねー。行く行くーっ!」
彼の提案には、全員が賛成だった。麗仁は穏やかな笑みを浮かべながら言う。
「よかった。ちょうど、見たい演目がやってるんだ。オスカー・ワイルドの『サロメ』なんだけどね」
「……サロメと言えば」
何かを思い出した圭花が、『いるもの』と書かれた箱まで歩いていった。中身をごそごそと漁ってから、なにやら丸いものを取り出す。
それは、人の生首だった。
――もちろん作り物ではあるが、本物と見まごうほど精巧に作られている。
「おそらく、サロメのために作ったんだろうけど。無駄にリアルすぎるのよね。これって上演できるのかしら?」
「桃川さん」
麗仁が、思わず目を伏せながら言った。
「その生首は、『いらないもの』に入れよう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月27日
参加申し込みの期限
2017年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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