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ラブ☆部活&同好会 ~文化部の春~
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●演劇部:部室のお掃除
演劇部たちは、部室の大掃除をすることに決めていた。古くなった衣装や小道具類がたくさん溜まっているためだ。
用意した3つの大きな箱には、マジックペンでそれぞれ『いるもの』『いらないもの』『修理が必要なもの』と書かれている。保存状態に応じて、小道具類を3つの箱に選別していく計画だった。
「演劇部といえば、伝統のある部よね」
ジャージに着替えた
桃川 圭花
が、とても感慨深そうな、ちょっと呆れたような、そんな複雑な表情で部室を見まわしていた。
「まさに部に歴史あり、っていうか……。ガラクタありっていうか……」
よく見てみれば、なにに使ったのかわからないような小道具まである。ホコリで喉を傷めないようにマスクも着用した圭花は、複雑な心の内を振り払うように気合いを入れた。
「じゃ。準備もバッチリだし、始めましょっか」
(僕の背だと、台がないと高い所は届かないなあ……)
恵御納 夏朝
が、むむむ~っという感じで部室の戸棚を見上げていた。上から下へ。奥から手前へ――。それがお掃除の鉄則であるが、高い所には手が届かないのだからしょうがない。夏朝は無理をするのはやめて、届く範囲にある小道具類を手に取っていく。
「あっ。そのサークレット」
夏朝が手にした髪飾りを見て、
青山 絢
は呟いた。それはちょうど、彼女が入部したての頃に使用した小道具だった。少しくすんでいるため、『修理が必要なもの』と書かれた箱に入れようと思っていた夏朝から、絢はサークレットを受け取る。
「……青山さんが演劇を始めて、一年が経つんだね」
「早いものね」
しみじみと頷きながら、絢はサークレットを磨いた。すっかりホコリまみれになっていたが、それが重ねた時の長さを象徴しているようで、なんだが愛おしくもあった。
同じように小道具の手入れをしていた
天之川 麗仁
がひっそりと呟く。
「僕は演劇部に入っていろいろな思い出を作ることができたし、人間的にも成長することができたと思うんだ」
それは絢に語りかけた言葉であったが、なにより自分自身に言い聞かせているようでもあった。
「これからも演劇部の活動を通して、充実した寝子高生活を送っていきたいな」
「ええ。私もそう思うわ」
寝子高に入って、演劇をはじめて――。自分のなかで確かな変化を感じている絢。
お手入れの合間を見ては、持参したデジカメで部員たちの様子をぱしゃり、ぱしゃりと撮影していった。舞台を降りた部員たちの素の表情を収めていく。
絢はなにも新聞部というわけではないので、この写真はあくまで思い出の一コマ用である。舞台で劇を演じる時だけが演劇部じゃない。部室で過ごす時間のすべて。大切に道具を手入れする時間もまた、演劇部の活動だ。
過去にあった確執から、写真に変わるものを求めて演劇をはじめた絢だったが、こうしてデジカメを手にする彼女の心境には、いろんなものを乗り越えていく準備が、少しずつできはじめているのかもしれない。
変わっていくものと、変わらないもの。その両方を大切にするために。絢はゆるやかに流れていく寝子島の時間を、その指先で封じ込めていく。
「あっ。これは、マタタビック演劇フェスティバルで使ったものだ」
麗仁が犬の着ぐるみを取り出しながら言った。その着ぐるみは、マタタビック演劇フェスティバル――寝子島の文化的発展を目指して毎年開催されるイベント――にて、寝子高演劇部が出場したときの衣装だった。
演目は『オズの魔法使い』。麗仁が演じたのは、ドロシーの愛犬トトの役である。
「楽しかったなあ。セリフがない分、かえって大変だったけど」
麗仁はその時のことを思い出しながら、くすりと笑った。吠え声と身振り手振りだけで表現するのは難しい役どころではあったものの、それだけにやりがいもあった。
「僕が演じた臆病なライオンもあるね」
夏朝も楽しそうに着ぐるみを取り出す。見守ってくれた両親や友達。舞台を照らすスポットライト。観客たちの盛大な拍手――。よみがえる思い出はどれも素敵なものばかりだ。
緑色のシルクハットを手にした圭花も会話に混ざる。
「私のオズの衣装もあるわね……。って、これは何かしら?」
小道具の収納場所を整理していた圭花は、戸棚の奥から古びたダンボール箱を見つけた。中を見てみると、いまひとつ使いみちのわからない物がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。
割れたラーメンの丼だったり、曇ったスノードームだったり、よくできた拳銃の模型だったり。ためしに圭花が拳銃の模型を手に取って、引き金を引いてみれば、銃口から飛び出してきたのは万国旗。
「……イリュージョンやってた時期もあったってことかな、これは」
やや呆れ混じりに呟いた圭花だった。
「前座やインターミッションなら、こういうのも悪くないかもだけど……。で、この柄が抜けかかってるナイフはなにかしら?」
「それは失敗作ね」
絢が、圭花の横に並んで言った。
「ちょっと握りかざしただけで、刃の部分が飛んでいっちゃうんだから。人に当たったら大変」
「ああ、そういえばそんなこともあったわね」
「模造品とはいえ、当たったらけっこう痛いと思う」
「刃が飛んだ時のみんなのリアクションは面白かったけどね。まあ、これはこっちかな」
圭花は思い出し笑いをこらえながら、模造品のナイフを『いらないもの』と書かれた箱に入れた。
そこへ、カナリアになって飛び回っていた
桜井 ラッセル
が、人間形態に戻って部室にやってきた。両手に握られているのはペンキと絵の具。
「よお。頑張ってっか」
演劇部と新聞部の両方に所属するラッセルは、取材がてらにお手伝いにきたのだ。演劇部にはしばらくご無沙汰で幽霊部員になりかけていたラッセルだが、その挽回とばかりにてきぱきと動く。高い美術力を活かして、小道具やセットなどを修繕していった。
「ん~、我ながらいい出来だぜ!」
熱心に筆をふるっていくラッセルの心境は、後ろめたさというよりも、純粋な演劇愛からきていた。演劇が好き。だから、演劇を頑張っている人たちを応援したい。
そんなラッセルの
『ラブ』
を感じ取った部員たちは、俄然やる気がでてくる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月27日
参加申し込みの期限
2017年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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