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ラブ☆部活&同好会 ~文化部の春~
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●ミステリ研究会:解決編
「――これだけの量のお菓子を運び出すとなると、一人じゃできないわね。おそらくは複数人による犯行」
空のダンボール箱を見ながら、
神野 美野梨
は推理を続けていた。
「そして盗むのではなく、挑戦が目的なら。お菓子はどこかに隠されているはずよ」
「ちょっと美野梨」
ちくわの入っていたダンボール箱を調べていた
ブリジット・アーチャー
が、なにかをつまみ上げた。彼女の親指と人差し指の間には、銀色の糸のようなものが垂れ下がっている。
「これは……髪の毛ね」
美野梨がまじまじと見つめながら言った。
“M.R”の署名。銀色の髪の毛――。真相は少しずつ近づいている。
その時、校長室でじゃれ回っていた猫が、にゃあと鳴いた。
「そうだわ。ろっこんで、猫に話を聞いてみましょう」
「えっ。それってチートじゃないかしら」
「目撃者の証言は、立派な証拠よ」
そう言って美野梨は、猫に向かってにゃあと鳴いた。
ろっこん【友との語らい】。精神を集中させ対象に語りかけることによって、美野梨は猫科の生物と念話ができるのだ。
(猫さん。この箱に触った人を、見なかった?)
(見たにゃー)
(それは、誰?)
(ちくわをくわえた男の子にゃー。“寝子高裁判は御免だ”と言ってたにゃー)
間違いなく、
新井 すばる
のことである。冤罪を避けるためすぐに現場から離れたのだろうと、美野梨は推理した。
美野梨は質問を続ける。
(その前に、誰かいなかった?)
(二人いたにゃー)
(誰と、誰?)
(一人は、特徴のないごくふつーの男の子だにゃー。そしてもう一人は、銀色の髪をした――)
☆ ☆ ☆
猫から情報を聞き出した美野梨とブリジットは、さっそく校長室の隣にある部屋に向かった。
「ようやく真相にたどり着いたようですわね……」
出迎えたのは、銀色ツインテールドリルヘアーの少女。
マーガレット・ライカー
である。
だいたい予想はついていたのだが、演出的にびっくりしてみせる美野梨。
「あ、あなたは、体験入部の時の……!?」
「美野梨先輩。今日はメイド服じゃないのですね……ではなく。ここまでたどり着いたことは、素直に褒めてさしあげましょう」
マーガレットは先日のことを思い出しながら言った。体験入部ではメイドに扮した美野梨をはじめとして、ミス研のメンバーによる即興劇が繰り広げられた。
そのとき、観客に探偵役をさせるという無茶振りを披露したミス研だったが、マーガレットはその挑戦に乗り、見事に解決へ導いたのである。
「今回はそのお返しです。貴方たちのお手並みを拝見させてもらいました。これくらいの謎は解決してもらわないと、ミス研の名が廃りますものね」
「まあ、ほとんど美野梨が校長室にいた猫から聞いたんだけどね」
「それってチートじゃないんですか?」
「目撃者の証言は、立派な証拠よ」
ブリジットがしれっとした顔で言った。
「……いささか腑に落ちませんが、良しとしましょう。けっこう大変だったのですよ。校長が発注した菓子の箱と同じ空きものを業者から取り寄せたり、ニャマゾンで購入した量販店のちくわを箱に詰めたり、同級の知人男子を使って偽物の空箱を校長室に設置したり……」
「ずいぶんとご苦労なことね」
「あとは、挑戦状を用意したり」
「そうですわ」ブリジットがぽんっと手を叩いた。「ちょっと図々しいんじゃないかしら。この程度の計画で、モリアーティを名乗るなんて」
「は?」
「挑戦状にあったでしょう。“M.R”っていう、モリアーティを騙った署名が」
「あれは私の本名ですわ」
「なに言ってるのよ、アンジェリカ」
「……だから一文字も合ってないじゃない」
「あら、パトリシアでしたっけ?」
「マーガレットですわ! 私の名前は、
マーガレット・ライカー
!!」
「ああ」
だからM.Rなのねと、今更ながら納得したようにうなづくブリジットであった。一方のマーガレットは、じとっとした目でブリジットをにらんでいる。
「なにを怒ってるのよ。お茶でも飲んで落ち着いたら? とりあえず、部室まで案内するわ」
「え……ちょ……っ!」
ブリジットはマーガレットの腕をつかむと、ぐいぐい引っ張っていった。有無を言わさずに部室まで連行していく。そんな二人の後ろを、美野梨もちょっと楽しげに追いかけていった。
☆ ☆ ☆
「やあ、お帰り。時間通りだ」
部室に到着した三人を、すばるが出迎えた。懐中時計をぱちんと閉めると同時に、やかんの音がピーッと鳴った。
「そら。丁度お湯も沸いたし、お茶の用意はできているよ。新入部員の歓迎会をはじめようじゃないか。もちろん、二人のQ.E.D.にも敬意を込めてね」
美野梨とブリジットに、ウインクを投げ掛けるすばる。
「見事な推理だった。ボクを冤罪から救ってくれた君たちには感謝するよ。尊い友情……いや、愛を感じるね」
「……あのう、ちょっとよろしいでしょうか」
借りてきた猫みたいに身をすくめていたマーガレットが、おずおずと言った。
「心配しなくて良いよ。カップはいつもより一つ多めにしてあるからね。仲間が増えるのは、実に嬉しい」
「……そうじゃなくて……私は……」
「うちの手作りちくわもあるよ。銀髪の君にも、ぜひ味わってもらいたいね」
「いや……私はその……ちくわは美味しいですけども……単なる挑戦で入部したかったわけでは……って。あのう……話聞いてます?」
聞いていなかった。すばるは飄々とした調子で紅茶を淹れていた。マーガレットはカップを受け取ると、上品な茶葉の香りを吸い込みながら、淹れたての紅茶をちびちびと飲んだ。
まあ、居心地は悪くない。
「……是非にと云われるのであれば、入部してあげないこともないですわ」
「なら、ぜひお願いしたいわ」
美野梨が自然な笑みを浮かべた。それを見て、マーガレットの口元にも柔らかい笑みが零れていた。寝子島高校に来てはじめての部活動が、ここからはじまるのだ。なんだかとってもわくわくしてきた。
「銀髪の君の入部を記念して、さっそくミス研の活動を始めよう」
飲み終えたカップを静かに置いてから、すばるは言った。もったいぶった物言いに、マーガレットは少しだけ緊張する。また探偵役を無茶振りされるのだろうか――。
身構えるマーガレットに、すばるはゆっくりと立ち上がりながら告げた。
「君が盗んだお菓子を元のダンボール箱へ戻しに行こう。このままじゃ、ミス研はお菓子泥棒になってしまうからね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月27日
参加申し込みの期限
2017年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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