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ラブ☆部活&同好会 ~文化部の春~
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●家庭科同好会:草餅作り
大塚 絽紗
のおにぎりで英気を養い、食休みもすんだころ。
「――そろそろ、ヨモギ摘みといきましょうか」
すくっと
水上 桜
が立ち上がった。レジャーシートをてきぱきと畳むと、ポケットから『カラー版 食用植物辞典』を取り出して、付箋のあるページを開く。そこに掲載されているのは、もちろんヨモギにまつわる情報だ。
錦織 彩
がページをのぞき込みながら言った。
「ヨモギは、若葉だけを摘めば良いんですね……」
「はい。けっこう紛らわしい植物も多いので、注意してくださいね」
桜は皆にそう告げた。
しかし、見た目だけでは識別できないものもある。ブタクサだ。キク科の多年草であるこの植物は、パッと見ただけではわからないほどヨモギによく似ているのだ。
ヨモギとブタクサの大きな違いは、匂いである。ブタクサはいかにも「草」という感じだが、ヨモギにはどこか懐かしい感じの良い香りがする。
桜は部員たちが集めてきたヨモギのうち、ちょっと怪しいと思ったものを選ぶと、その葉を軽く揉んで、立ち上る芳醇な草の匂いをかぎわけていった。
「あ~、春だな~……。のどか~」
回田 はつな
といえば、ぽかぽか陽気のなかで日向ぼっこをしていた。しばらく瞳を閉じて伸びをしていた彼女だったが、部員たちの「もうっ、はつなったら」という視線が集まったのを察すると、にこやかな笑みを返す。
「大丈夫。きちんと探してますよ~!」
高く上げたはつなの両手には、若葉のヨモギがたくさん握られていた。
皆のがんばりで、草餅作りには充分なヨモギを摘むことができた。そろそろ寝子高に戻ろうかと帰り支度を始めたころ。
奥の方までヨモギを採りに行っていた
笠原 七穂
が、ヨモギらしき植物を握りしめて戻ってきた。
「私も摘んできたわ。これで草餅はばっちりね」
自信たっぷりに、ヨモギらしき植物を差し出す七穂。
「笠原先生が採ってきたのは……」植物辞典を確認しながら、桜は言った。「トリカブトですね」
☆ ☆ ☆
調理室に到着した家会メンバーは、さっそく草餅作りに取り掛かった。採ってきたヨモギは洗って茹でて、絞って刻んで、すり鉢ですりつぶして……。
「こ、これ、けっこう大変~!」
お菓子作りが得意なはつなでも、草餅の下ごしらえを一人でこなすのは難しかった。もちろんメンバーも代わりばんこに、和気あいあいと取り掛かる。
すりつぶすのは確かに大変だったけれど、皆でお喋りしながらだと、楽しい時間に早変わり。森林で見つけた可愛い花のこと。休憩中に食べたお弁当のこと。うとうとする間に見た短い夢のこと――。話題は尽きなかった。
控えめな彩は、自分から進んで会話に参加することはなかったが、ほわほわとした様子で皆の話を聞いていた。すりつぶしたヨモギを大きなお鍋で煮ていると、湯気の向こうに友達の顔が浮かんでみて、それがなんだか、とてもうれしく思えた。
「ふふっ」
微笑みかけた絽紗と目が合い、恥ずかしそうにうつむく彩。
「……え、へへへ……。なんだか、変な顔を……していたでしょうか……」
「そんなことないですよー。ほわほわとした彩さん、とっても可愛かったですー」
絽紗にそう言われ、彩はますます恥ずかしがった。
「あぁ、それにしてもー。この茹でてる時の良い香りが、実家のおばあちゃんの家を思い出させます」
「なんかわかる気がします、大塚先輩~」はつながうっとりとした表情で言った。「ヨモギの匂いって、どこかノスタルジックですよね~」
「ええ。それにあったかくなる頃は、おばあちゃんと良く草餅を作ったんです」
「はわ~。素敵な思い出ですね~」
お喋りを楽しみつつも、料理の工程はしっかりとこなしていく家会メンバー。茹で上がったヨモギを冷水にさらしてペースト状にすると、今度はお餅作りに取り掛かる。
さすがに餡は市販のものを使うが、お餅は粉を練るところから。
「……お、お餅の生地をこねるのは、ちょっと……疲れますね……」
彩の腕力が限界をむかえてしまったが、はつながすかさずフォロー。
「錦織先輩、私が代わりますよ~」
「あ、ありがとう……回田さん……」
「ど~いたしまして~」
おっとりしたペースのはつなだが、周りの気配りは行き届いていた。とくに何やら危なっかしい動きをみせる
七夜 あおい
と七穂には、アドバイスを忘れない。
「あおいちゃん、砂糖と塩を間違えちゃダメですよ~」「笠原先生、トリカブトは入れないでくださいね~」
そんなこんなのやり取りの末。
草餅を作るための材料は、すべて整った。蒸しあがったお餅を少し冷まして、ペースト状にしたヨモギをちょっとずつ混ぜていく。
こねこね。こねこね。
真っ白だったお餅が、しだいに深い緑色に変わっていった。
こうして生地ができあがったところで、はつなが提案。
「皆で好きな形にしてみよ!」
はつなは、一個ずつ小さく丸めて、串に刺してお団子風に。さらに用意した餡子をのせて黄粉をまぶせば――。
「完成!」
「わぁ……おいしそう……! そ、それじゃあ、……わたしは……」
彩は生地を楕円に伸ばすと、丸めた餡を挟みこんだ。マスコットキャラクターが舌を出しているような見た目のお餅ができあがる。
「生地が、緑なので……蛇みたい、に、なりました……」
うふふ。
メンバーたちに、笑みがこぼれる。
「餡を中に仕込むか――外からかけるか。黄粉をまぶすか――別につけるか」
と、まるでハムレットばりに悩んでいた桜もまた、彩が作った蛇★草餅を見て、思わず相好を崩した。
「たくさんできました……」
メンバーが各々作り上げた草餅を見まわして、彩が満足そうに言った。
「美味しい緑茶を淹れて、お茶の時間ですね」
そう言って、淹れたての緑茶を皆に配っていく。
草餅とお茶が出揃ったところで、いよいよ、お待ちかねの実食タイムである。お団子っぽいの。大福っぽいの。蛇っぽいの。様々な見た目の草餅を、皆がいっせいに手に取って、ゆっくりと口元に運んでいく。
もちもちっとした食感。
口のなかに広がる、春の味。
「「「「「「おいしーい!」」」」」」
弾けるような声が、調理室に響き渡った。もぐもぐと頬張る皆の顔はご満悦だ。もう、この味を表現するのに「おいしい」という言葉以外は不要、といった感じである。
そしてなにより、皆で仲良く作ったという楽しい思い出が、草餅のおいしさを筆舌に尽くしがたい領域まで高めていた。
至福の時間が流れていく。
たくさんあった草餅も、ハイスピードで姿を消していき、今ではぜんぶ家会メンバーのお腹のなかだ。
「とっても、美味しかったですね」
絽紗が、両手を合わせながらしみじみと言った。
しかし。
草餅はぜんぶ無くなったものの、摘んできたヨモギにはまだ余りがある。使いきれなかったヨモギを見ながら、絽紗はひとつ提案してみた。
「――油で揚げて天ぷらにしたらいかがでしょうか」
絽紗の意見には、この場にいる全員が賛成した。
さっそく鍋と油を用意して、天ぷらの準備に取り掛かる。
家会メンバーの楽しい調理実習は、もうしばらく続きそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月27日
参加申し込みの期限
2017年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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