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復讐のノーズグラス! ~眼鏡は俺の敵~
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●腹筋と教師と鼻眼鏡と
鼻眼鏡姿を目にしてしまった
邪衣 士
は苦悩に頭――いや、腹を抱えていた。
眼鏡の級友たちが一斉にイメージチェンジしたのだろうかってくらい全員が鼻眼鏡で、しかもネタにするでもなく普通に生活している。面と向かって言えない。
我慢しすぎて腹筋が死にそうだった。
「駄目だ笑いをこらえるだけで頭がおかしくなりそうだ……!」
「何を下を向いているんだ、邪衣」
「その声は……鈴木!」
ああ、これで気が紛らわせる。そう思って士は隣に立つ
鈴木 修一郎
を見上げた。
「この攻撃性のないデザイン、見る者が笑顔にならざるを得ないセンス……ククク、良いではないか!」
「ぐっブハッ!」
そんな修一郎も鼻眼鏡。しかもヒゲの先がくるんと一回転していて更に破壊力が。
「その口調とその見た目は反則だ……! やめろその眼鏡で俺を見るな!」
「ふむ? では貴様の方は見ないでおこう。しかし校内は混沌(カオス)に堕ちて大騒ぎのようだ」
「誰だこんな悪戯した犯人は!」
「犯人、か」
絶望にも似た感情が士の胸に満ちる。一方、修一郎は仁王立ちしたまま考える素振りを見せた。
「良かろう! 犯人を捜して庇ってやろう!」
「はあっ!?」
「この空気のまま捕まれば、いかに悪戯の犯人とは言え可哀想ではないか?」
犯人だって何か考えが、とは言わないが、ねこったーを見ると負の感情が向きすぎているようにも思える。
追いつめた場合、これだけの数が揃えば説教だけで済まなくなる可能性は容易に考えられた。
「お前ら席に着けよー」
そこに
泉 竜次
先生の声が響く。もう授業が始まる時間だ。
「まあ授業は真面目に受けるのだがな!」
「それはいいが外せよその鼻眼鏡……!」
大人しく席に着いた修一郎はさておき、士は長い時間耐え続けてきたのでそろそろ我慢の限界だ。
鼻眼鏡がちらりとでも視界に入ったら次こそ我慢できず笑い死ぬ。
(とりあえず先生に事情を話して、授業を休むと言わないとな……)
ゆらりと立ち上がる。
「ん、どうした?」
「先生実は、というかこの鼻眼鏡をやめさせ……ってアンタもかよ!!!! 信じてたのにいいぃぃぃ!!」
「お、おい邪衣ー?」
そう言い残して勢い良く教室を出て行く士。その後ろにキラキラと輝くエフェクトが見えた気がする。泣いてた?
「何なんだろうなあ、まあ若者は元気があってよろしいこった。……ん? お前ら、なかなかにロックな格好してるじゃねぇか」
(((先生の方がよほどロックですよ……!)))
生徒の方を振り返った先生もまた、鼻眼鏡の犠牲者なのだった。
「おい、廊下は走るな!」
「すいま……うわあああ!!」
「ちょっと、前を見て歩きなさいよ!」
「わ、悪い……またか! またなのか!!」
あっちを見てもこっちを見ても鼻眼鏡、逃げ出しても鼻眼鏡。鼻眼鏡が俺を追ってくる!
どこかにまともな奴は!?
知っている奴は!?
被害を受けていない奴は!?
走りながら必死に探す。
何処か、何処かに居てくれ俺の安息地……!
「ウボァァァァァァー!!」
グラウンドの中心で吠える。いつの間にかこんな所まで来ていた。
膝から崩れ落ちる士。
「落ちつけ……眼鏡をかけてる奴とは関わらなければいいんだ……」
息を切らしながらだが、立ち止まったお陰で少しは冷静に考えられる。
(もう誰か……誰か助けてくれぇ……)
件名:助けてくれ
本文:
眼鏡が鼻眼鏡になって笑いをこらえるので辛い……
犯人探しを手伝ってほしい
何かあれば随時連絡あるいは合流してほしい
持てる力を振り絞り、そう友人たちにメールを打つのであった。
「授業を始めるぞ、皆の衆」
パイプを咥え、
永田 孝文
先生が教室内に入ってくる。
いつも通り和服がお似合いだろう。だが今日は、それが目に入らないくらいのインパクトが教室を襲った。
「……ん? 何だ。先生の顔に何かついてるかー?」
それとも見惚れたかはっはっはと先生(with鼻眼鏡)は笑い飛ばす。
「あの。永田先生、眼鏡はどうされたんですか? 無くされたのでしたら一緒に探しますけど……」
琴理がおずおずと告げ、先生はきょとんとした表情で首を傾げた。
「眼鏡なら掛けているだろう? 青龍寺の顔も良く見えるが」
心配そうな声音に安心させるよう笑って返す。そうじゃない、と何人もの生徒が一斉に心の中で突っ込んだ。でもはっきりと言う勇者はいない。
(一体どうなされたのでしょう)
他の方も気付いているのか、琴理はそっと辺りを見回してみる。
(そういえば教室の眼鏡をかけてる人も鼻眼鏡……? これは、もしかして)
ちらほらと普通の眼鏡もいるが、鼻眼鏡姿も何人か見つけた。
一体どういう事だろう。まさか。
(……流行っているんでしょうか?)
そんな平和な結論を出し、とりあえず授業は最後まで受ける事にした。
「おやや、私の眼鏡もついに鼻眼鏡ですか。ふっふ。何だかとても新鮮ですねー」
授業が終わった後、五月が眼鏡を上げようと触れたら鼻とひげが。こういうのは好きな方なのでちょっとだけウキウキする。
(整理してみましょう)
昼休みに収集したメモを机の上に出す。
・第一被害者は風紀委員長。場所は玄関
・鼻眼鏡化はじわじわ進行中
・犯人はろっこん使い
→眼鏡を普段掛けていない人物
↑眼鏡に対して強い思い? 数日以内に何かあった可能性あり
「うーん……まだまだ大まかな犯人像しかわかりませんねぇ」
眼鏡に恨みを持つ者、なんて焦点を絞ってみても「眼鏡に恨みってなんだよHAHAHA」と聞き込みでも流されてしまう。学校も人数は有限とはいえただ話を聞くだけでも相当の時間がかかる。他の視点から攻めた方が良いのだろうか。
ついでにねこったーで特に取り上げられているトピックを整理。とりあえずわかるのは『保健室は危ない』『鼻眼鏡サイコー』という書き込み。そしておや、と思う。
「『ナルシストの眼鏡男子が、自分が皆のように鼻眼鏡になるのが嫌で事件が片付くまで屋上に避難している』……? こんな書き込みありましたっけ」
放課後も要情報収集のターンだ。
ざわっ……ざわっ……。
「これより授業を始める。教科書30ページからだ」
義弘が硬質な声を教室に響かせた。ぴりっとした威圧的なオーラが生徒の緊張を呼び起こし、真面目に数字と向き合う雰囲気が作られる。普段だったら。
しかし今日の義弘は鼻眼鏡を装着していた。厳格な先生のそういった姿は笑いを誘うよりも困惑の方が広まる。どういう意図でそんな姿に。
(数学の授業は嬉しいです)
何故なら義弘に会えるから。胸をときめかせつつ、鼻眼鏡をかけた義弘を智瑜は周りと違う温度で見つめる。彼が黒板へと文字を書き始めると視線はついズボンのある部分に。今日は破れていないらしい。残念さも感じながら、声に耳を傾ける。
カシャッ。
「む。……授業中の携帯電話使用は控えてもらおうか」
(撮影完了!)
授業中だからと笑いをこらえているのは空音。教室に入ってきてから笑いが治まらず、朝からの腹筋攻撃にちょっとお腹が痛くなってきた。ぷるぷる震える指で画像を保存する。もちろん、本人に知らせる気はない。
「先生」
何とも言えない空気に包まれる中、すっ、と
弓弦原 譲
の手が挙がった。
その瞳はまっすぐ鼻眼鏡を見据えている。こいつ、言う気だ。周りの生徒は息をのむ。
「先生、その眼鏡を掛けている理由はなんでs「はいはーいせんせー! この数式の意味がわからないのだ!」」
そこに空音がインターセプト。いらっとした様子で譲が空音を睨むと、きょとんと見つめ返された後にププッーと噴き出された。何だこいつは。
「桃原、その話は後で聞こう。弓弦原は何を……と言いたいが。……授業が退屈か?」
「? いいえ、そんな事はありません。俺が言いたいのは、真面目に授業を受けている生徒の身にな
んだと」
「?」
眼鏡を直そうとしたら鼻部分に手が当たり、明らかに自分の物ではない事に気付く。触れたまましばし静止。
(俺まで鼻眼鏡に!?)
間違いない、ヒゲまで存在する。半ば放心状態で着席すると周囲からくすくす忍び笑いが聞こえた。はっとすると同時に眼鏡を外した。嘲笑は耐えられない。
「大丈夫か? では、桃原」
「あ、もう大丈夫なのだ!」
悪びれなく笑って空音が場を濁す。元々質問事項なんてない。
「先生、質問が」
再び挙がる手。今度は
八神 修
だ。真面目な声音に再び周りの生徒が色めき立つ。今度こそ、彼が言ってくれるに違いない!
「この2つの放物線で囲まれた時の面積は、放物線ABの交点x座標は放物線A=放物線Bの方程式の解だからx=1,3で、区間1≦x≦3では……」
修の口から流れ出したのは決して呪文ではない。
れっきとした数ⅡB、微分積分の範囲の質問である。
「ああ、その通りだ。曲線Aは曲線Bより情報にあることから式はこうなる」
1年でやる内容じゃないなんてツッコミもせずに丁寧に説明をする桐島義弘、教師の鑑である。
……鼻眼鏡だが。
「なるほど、よくわかりました。ありがとうございます」
質問を終えた修は着席。その後、素早くノートにペンを走らせる音が修の机から聞こえた。
しんとした教室が何とも微妙な空気に満たされた。
(違う、いや授業としては正しいのかもしれないけど、これは違う……!)
消化不良を起こしている大半のクラスメイトをよそに修は涼しい顔をしている。
真相は何て事はない。
修は授業に集中するあまり、先生や周りの生徒の鼻眼鏡化に気付いていないだけだった。
のちに彼はこう語る。
「桐島先生の指先と声と黒板しか意識が捉えていなかったのだ……」
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ブロンズシナリオ(100)
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なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月07日
参加申し込みの期限
2013年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月14日 11時00分
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