this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの正義
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
つぎへ >>
【20】
ピッチ内へ精鋭を送り込んだせいか、地下の警備はザルに近かった。
一般人が少なくなった今、ろっこんの精度は急激に増していくばかり。
中でも桜庭の『ブレイブハート』は大活躍である。
危険に踏み込めば踏み込むほど、彼女に天運は味方し、不利な形勢をあっという間に逆転してしまう。
「う~ん、ボク、絶好調! さっきから相手の銃の弾が詰まったり、勝手に躓いたりして、思ってたより楽勝だね!」
「天運ってすげーなぁ……、運ゲーすぎるだろ……」
御剣が遠い目をするのであった。
勿論、真正面からぶつかったら勝てなかっただろう。
リアルは運ゲー。これはマジ(確信)。
『これなら、でんきをはかいせずにすむね』
小山内もホッとしたのか、周りを見渡す余裕が出来ている。
当初の予定では、小山内のろっこんで電球を破壊し、夜戦状態に持ち込んで奇襲する作戦だった。
「残念だな。私の柔道の特技をせっかく披露しようと思っていたんだがね? こう見えて黒帯なんだよ」
どこまで本当なのか、畑生はニンマリしたままだ。
「私も、なーちゃん先輩のフリする必要なかったかも……」
他の区画で大暴れする人が続出のため、ここの脅威判定が大幅にランクダウンするなんて、誰が想像したであろうか。
いや、いない(反語)。
「無事でラスボスまでたどり着けるのも、桜庭くんのろっこんのおかげかもね。あ、ここだ。制御室……」
6人は無傷で本当にラスボスまでたどり着くことができた。
もはや奇跡レベルの豪運である。
「それじゃ、行くよー!」
桜庭の裂帛の気合とともに、扉を蹴破った!
「たのもー! あなたがボス、つまりリーダーですかー!?」
桜庭のテンション高い質問に、椅子に座った異様な威圧感を醸し出す男が答えた。
「いかにも。私がこの襲撃班のリーダー、陽炎だ」
陽炎の風体は他の団員と遜色ないものである。
だが、凄み、オーラ、気迫、様々な目に見えないものが、彼を「ただものではない」と訴えかけてきている。
御剣は開口一番、一番気になっている事を問い掛けてみた。
「クローネという名前に聞き覚えはないか?」
「クローネ……? いや、ないな」
「そ、そうか……」
御剣、アテが外れた。
八咫烏の旗を持つので、てっきりカラスのらっかみ、クローネが関わっているものばかりだと思っていたのだ。
「ねぇねぇ、リーダーさん。この襲撃ってすっごく不自然だとボク思うんだよねー」
相変わらず桜庭は怖いもの知らずの態度でリーダーに質問をぶつけていく。
「何故、寝子島のちっぽけな試合でテロなんてしたの? 不自然で、きな臭い部分が重なりすぎだよ。だいたい、リスクと見合ってないもの」
「ま、まーちゃん! そんなバッサリと!」
霧切は顔面蒼白になりながら、桜庭を止めようとする。
「すいません! 悪気は無いんです、だから撃ったり乱暴なことだけは!」
「構わん。続けなさい」
リーダーは桜庭の振る舞いを気にしないようだ。
桜庭は気をよくしたのか、更に質問を立て続けにぶつけだす。
「なんで菜々緒先輩だけをターゲットに? てゆーか、菜々緒先輩のこと、最初から知ってて狙ってた? それに、ネットでのセブン出現の噂と襲撃がかち会うのも凄く不自然。おっかしーなー?」
にーっといやらしい笑みを浮かべる桜庭に、リーダーは軽く口元を歪めるだけだ。
「
芽森 菜々緒
のことはメディアで知った。本当だ。春頃に寝子島へ移住するって話題になっただろう? ここにいたのは偶然で、彼女を使えば、その知名度を利用すれば、尊師解放の糸口が掴めるかも知れないとすがっただけだ」
彼はおもむろに煙草を咥えると、ライターで火を付けようとする。
だが、何故か思い止まった。
「――それと、怪人セブンの噂も本当に偶然だ。そもそも、我々はその噂を知らずに動いていたからな。……恐らく、別件ではないかな、それは」
「別件、だって?」
御剣が訝しんだ。
思い当たる節がある。
偽セブンの一連の事件。
でも、それは……。
「いや、まさか、な……」
今は胸の中にしまい込むことにした。
「我々は純粋に国家転覆の大義名分を背負って、ここを占拠したまでだ。強いて言うなら、ここを占拠しろと命じたのは尊師自身だ。尊師が逮捕される前夜、我々はスタジアムの下見をしていたくらいだ」
ますます謎が深まるばかりである。
「ああ、言っておくが、私にも尊師のお考えはさっぱり分からない。君のいうとおり、もっと国家の要所を抑えるべきだと思う。しかし、尊師は
この島に血を刻むことを強く望んでいた。
そして、我々はその駒として、自決を命じられた」
――これが真実だよ。いたって単純で、いたって理不尽で、いたって理解不能な話だろう?
リーダーは自嘲とも取れる声を上げて白状した。
「……一体、何がしたいんだ、そいつは!」
新井も思わず声を荒げてしまう。
「だってそうでしょ? 勝手に占拠して勝手に死ねって! それが正義? 狂ってる! そもそもなんで貴方は疑問に思わない??」
この問い掛けに、難しい質問だね、とリーダーは苦笑する。
「みんな、どっかしらで尊師に救われたんだよ。人生を、世界観を、あのお方のおかげで立ち直れたんだよ」
「それは幻想だと気付かないのか?」
畑生の指摘は、リーダーの反論でかき消されてしまう。
「人生を救ってくれた相手が、たとえ極悪人でも、悪魔でも、救われた本人にとっては、正義のヒーローにほかならないんだ」
決して幻想なんかじゃないよ、とこればかりは語尾を強くして言ってのけた。
『だから まよわずあなたは せいぎをしんじたのですか?』
小山内の問いに、ただ静かに彼は頷いた。
「正義は素晴らしい。どんな惨めでちっぽけな存在でも、正義を抱けば、正義を名乗れば、誰だって強くなれるのだから」
「それは違うよ、リーダーさん」
桜庭はまっすぐリーダーの顔を見据えて反論する。
「正義は自称するものじゃない。正義って、他人から認められる物じゃないかな?
正義を自称するとしたら、それは傲慢という物だよ。全く別物だからねー
」
この言葉に、リーダーは銃で撃たれたかのように胸を抑えて呻いた。
「正義も大切かもしれませんが、私たちには今を大切にする、フツウを大切にすることだって重要なんです」
霧切も声を大にして訴えかける。
「この島でこれ以上、血を流さないで下さい。これ以上、フツウを壊さないで下さい。お願いします、お願いします……!」
霧切は涙を流しながら、頭を深々と下げた。
リーダーはタバコに火をつけると、ふぅ、と安らいだ表情を浮かべた。
「分かった。君たちは全員解放しよう。団員たちにも、これ以上の乱暴狼藉をやめるように指示を出す」
この言葉に、6人はぱっと笑顔になった。
「――無血の偽善は悪、とおっしゃってましたが、尊師、この子達を見てると、我々は間違っていたのかもしれません……。暴力以外で敗北感を味わったのは、生まれて初めてですよ、尊師……」
まったく、女の子の涙はおじさんに堪えるよ、とリーダーは茶化してみせた。
<全叢雲団員に告ぐ。我々は、敗北せり。繰り返す、我々は、敗北せり。今後、一切人質への手出しは禁ずる! 人質諸君、君たちを今から全員解放しよう。シャッターを開放するので、ゲートで待機したまえ>
館内放送を終えると、リーダーはタバコをもう一度ふかした。
「ここにもまもなく、機動隊がやってくるだろう。君たちもゲートへ向かいなさい。私は、機動隊とともに地上へ行く」
その言葉に、小山内と桜庭を先頭に、6人は制御室を後にした。
リーダーは全員が出払ったのを確認すると、小銃を口に咥えてロックを外した。
(すなまい、私は最期まで狂った正義を貫くよ。私には、それしか道がないのだから……)
彼は躊躇わずに引き金を引いた。
その時だった。
「馬鹿野郎!」
御剣がろっこん『加速』を用いてリーダーに駆け寄り、小銃を奪い取っていった!
「――加速、完了! 戻ってきて正解だった。おい、俺は今、すごく怒ってる! 勝手に死のうなんて許さない!」
「私の言ったとおりだろう、御剣君?」
畑生が自信満々に言ってのけた。
「何故、自決がバレた……?」
驚くリーダーに、畑生が「簡単なことだ」とほくそ笑む。
「目をそらさずにじっと見つめて話す者は必ず何かを意識するものだ。目をそらさないことで相手に威圧感を与え、自分が優位に持っていこうとし、策略している場合が多いね。他にもケースがあるが、貴方は分かりやすすぎた。まったく、傲慢だね? 自分1人が死ねば万事済むとでも?」
この推理が図星だったのか、リーダーは床にへたり込んでしまった。
「完敗だよ……。君たちは、一体、何者なんだ?」
リーダーの問い掛けに、2人は肩を竦めてみせた。
「「フツウの高校生、ですよ」」
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの正義
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの断罪
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!