this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの正義
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
…
22
つぎへ >>
【19】
ピッチ内は騒然としていた。
綾波班と雷班が瓦解したことを何処からか知った地下班は、残りの精鋭をピッチ内に放って、無差別射撃を敢行!
逃げ遅れた人質を庇おうと、
屍 骸
が立ちはだかる!
「もうここに一般人はてめーらしかいねぇ。……多少は発動しやすいだろうなぁ」
両手を広げて、後ろを庇うため、少しずつ前へと屍は歩みだす。
後方では、東中居が屍や救護班たちとこっそり置いた彼の私物を起点に、一瞬だけろっこん『俺の聖域』を発動させた。
小銃の斉射を辛うじて後方は防ぐものの、屍はそうもいかなかった。
体中から血が流れ、胃に血液が逆流して喀血を催す。
満身創痍なんてレベルではない。
明らかに即死。銃殺刑だ。
「屍ェーッ!!」
芹沢が飛び出そうとするが、吉野にそれを阻まれる。
「ここから出たら、確実に死んじゃうよ! 死んでしまったらもう会えない。だから怖くても頑張るんだ、耐えるんだ。置いていかれて悲しむ人を少しでも減らしたいから!」
それでも、まだ屍は両手を横に広げて立ち塞がる!
「……早く行けよ。やっぱ、長くは、持たねぇ……!」
屍のろっこん『死屍に鞭打つ』で、一時的に死ににくい体になれたまではよかった。
だが、相手が『ひと』であり、やはりろっこん弱体化は避けて通れない。
回復速度よりも、銃撃による血液の消耗のほうが激しすぎた。
「な、なんだコイツ! しぶとすぎる!」
指揮官が再び斉射の号令を掛け、屍の体を鉛玉で次々に削り取っていく。
「やったか!?」
叢雲が弾切れを起こすまで一斉射撃を食らった屍。
比喩ではなく、文字通りボロボロになっていた。
ヒューヒューと空気の漏れる音が聞こえ、衣服は穴だらけ、体は真紅に染まってしまっている。
だが。
「結果よぉ……」
屍はまさに死力を尽くして立っていた。
「……俺が死んでも、……誰かが助かって未来でスマイル浮かべられるんなら、……それでいいだろうさ」
もう足が上がらない。だが引きずってでも前へ進み出る。
「自分勝手だといわれても仕方がねぇなぁ……」
削り取られた両腕を精一杯広げ、屍はニカッと満面のゾンビスマイルを浮かべる。
「何たって、俺ぁ傲慢だもんよ。最期までしぶてぇぞ、俺ぁッ!!」
「くっ、デタラメな奴め! ――総員、奴の頭を狙え! 我々の銃撃で吹っ飛ばしてやれ!」
「やれるもんならやってみろよぉ!!」
屍が叫んだ次の瞬間、神風が起きた。
「寝子電スタジアムの天候は……、大雨、雷、強風警報が緊急発令だ!」
邪衣のろっこん『天の救い』で、寝子電スタジアムの上空に暗雲が発生、ピッチに落雷やら風雨やらで叢雲団員たちは混乱をきたす!
この隙に邪衣は屍を抱きかかえてピッチ外へ避難させ、ヒーラー系のろっこんをここに集めるように指示を与えた。
「お前らの悪事を天が裁く! 俺たちに天は味方したんだ! あとアイス溶けたじゃないか、どうしてくれるんだ!?」
熊の毛皮をかぶった謎の少年が、深呼吸した後に指を3回鳴らすと、次々に天候が変わっていく。
「まぁ、本当は銃身に雨を降らして使用できなくしようとしたが、無理なイメージだったな。最初からこうしてれば良かった」
局地的な災害クラスの天候が叢雲団員たちを襲う!
しかし、こうも彼のろっこんがうまく発動するのには、理由があった。
「も、もしや、あの熊の少年は神の使いではないか!?」
「熊神様だ! 熊神様の使いだ!」
「ひ、ひえぇ~! どうかご慈悲をー!!」
叢雲団員たちが一斉に邪衣を畏れだした。
テロリスト集団の叢雲であるが、彼らはもともと宗教団体である。
天変地異などは神の所業にも等しく、これを操る邪衣は一気に神格化されてしまったのだ。
故に、妙に彼のろっこんだけ威力が半端ないわけである!
「うわー、カオスじゃねーか……」
ピッチに敵が出たと聞き付け、犬神と李が駆けつけてみればこの有様である。
「ま、いいか! 俺様は敵をボコれればそれでいい!」
ずぶ濡れになりながら、犬神ははしゃぐ子供のように怯える叢雲団員たちをシバキ上げだした。
そこへ施設内の人質捜索を終えた風雲児が援軍に駆け付ける。
あまりのカオスぶりに閉口しかけるが、重体の屍を発見するやいなや、彼の怒りは頂点に達した。
「よくも仲間を! 俺の後ろには守るべき人々がいる。それだけで、俺が踏みとどまる理由には充分だ! 俺は子供たちを、仲間を、この島を守るんだ! 行くぞ!」
天候に気を取られている間に、彼のろっこんは発動しやすい下地が出来ていた。
「戦・衣・着・装ッ! 『ザ・ストレイト』、ゴーッ!!」
白銀のスーツに身を包み、彼もまた戦いに身を投じるのだった。
一方、屍は非常に危険な状態のままだった。
むしろ、未だに生きていること自体が不思議なくらいの身体といえよう。
邪衣の指示通り、スタジアムに残るヒーラー系ろっこんを持つ面々が一同に集結。
「生きてるのが不思議だな……。やっぱ、もれいびは死ににくいって本当だな……」
宇佐見が『Rod of Asclepius』を発動させるも、損傷が激しくて効果が通らない。
「だったら私が……!」
添木が『傷移し』で自分の体に銃創を転移させる。
無論、これには多大な負荷が彼女に掛かる。
前回の【憤怒】事件の二の舞だ。
「なるほど、分かったぜ!」
宇佐見は屍ではなく、添木を治療対象として力を発動させる。
すると、添木が傷を転移させた途端、宇佐見のろっこんで治癒していくではないか。
「どうだ、この治療コンボ! これならペース配分間違えなければ完治も出来るかもしれねぇ!」
「あ、ありがとう、ございますぅ……」
宇佐見の機転に、添木の『のばら』化は今回防ぐことができそうだ。
彼女は気絶すると殺人鬼人格が目覚めるため、『傷移し』を使う際には加減が必要だったのだが、これなら半永久的に治療が可能だ。
しかもこれなら誰も傷付く事はない!
「俺も……やるか……」
『必ず助けるからね!!』
毒島は酢昆布を噛み締めると、屍の頭をアイアンクローで掴む。
彼女の『オモルーの腕』が治癒速度を底上げしていく。
「頑張って、屍先輩!」
吉野のろっこんも発動させ、更に屍と添木の自然治癒力を向上。
それぞれの効果が重複し、うまく噛み合い、屍は驚異的な回復を遂げていく。
この様子を、
刻人・F・ミセリア
が興味深げに観察していた。
「あら、逃げたのではなかったのですね?」
いつの間にかエレノアもその様を眺めていた。
刻人は頬を紅潮させ、生き生きとした顔付きでエレノアに語った。
「ああ、こういう命のやり取りってドキドキしてね。もう少し居残ろうと決めたんだ。……いやぁ、残って正解だったね。この島はこんな力を持つ人がいるなんて! 素晴らしいよ!」
満足げにろっこん発動を見守る刻人を、エレノアは「ふぅん」と敢えて受け流した。
(恐らく、この方ももれいび……。でないと、目の前のデタラメな蘇生法が成り立ちませんものね……)
傷は早くも4割近く回復し、屍の意識もうっすらだが戻ってきた。
「なんでぇ……、死に損なったのかよ……」
悪態を付きながらも、屍が満足そうに口角を僅かに上げた。
(まったく、コンボとは言え、死者蘇生クラスの治癒能力なんて、神への冒涜行為としか言い様がありませんね。なんて傲慢な力なんでしょう。ああ、そういえば、この力は神様――ののこさんの賜り物なんでしたっけ? なんて皮肉な……)
エレノアはクスクス、クスクスクスと笑いをこらえるのに精一杯だった。
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの正義
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの断罪
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!