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遊びにいこう! 絶滅動物園
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【永遠なれ、絶滅動物園!】
がしゃん! 大きな檻の扉が閉められきっちりと鍵をかけられると、彼女たちは揃って大きく息を吐きました。
「ふーっ、おつかれ! これでぜーんぶ終了だよー」
ティラノサウルスのてっちゃんを檻へ戻した後、
新田 樹
を始めとする彼女たちは手分けして、逃げ出したディノニクス、ダイアウルフにテラトルニスコンドルたちも同じように檻へと誘導しました。
幸いケガ人もなく事態は収拾され、ガイドのお姉さんもひと安心です。
「皆さんのおかげで、園は救われました。本当にありがとうございました!」
「いえいえ! 動物たちのことを思えば、このくらいなんてことありませんよー」
ときおり腹黒いトコもあったりする
屋敷野 梢
も、こと動物に関しては真摯です。匂い玉で遊んでいる絶滅動物たちを微笑ましく眺めて、彼女はちょっぴり感動していたりしました。
「さて。それで、問題は彼をどうするかだが」
「もーっ。反省したのー?」
旅鴉 月詠
と
リプカ・ングルマ
が覗き込むと、つーんっ。いたずらの当人ロキール・エセップスは、ロープでぐるぐるに縛られながらもふんぞり返り、なんだか偉そうです。
「へへん。わしは今まで、一度もひとに謝ったことがないってのがジマンなんだ。反省ぇ~? ひひひっ、するもんかい! ばぁ~かっ!」
彼女たちがお人好しのとっても素敵なお嬢さんたちであることを見破ったのか、お仕置きなどと言いながらも大したことはできまいと踏んだのか、彼はすっかり増長しておりました。
四人は顔を見合わせます。
「あーあ、全然反省してないみたいだね。どうしてやろうか?」
「ふむ。ゴブリンも絶滅動物として、園内に展示すべきかな」
「いーですねーそれ! ほら、ちょうどてっちゃんがお腹空かせてるよーですし」
ぐるるるる。低いうなり声が聞こえてきて、ロキールは後ろを振り返ります。
「えっ?」
だらだらヨダレを垂らすティラノサウルスのてっちゃんが、じーーーっ。
「いや……あの? もしかして、わしをコイツのディナーに献上しようってんじゃ……あ、あんたがた良いトコのお嬢さんだろ? まさかそんな野蛮なことはするまいね? ねっ?」
一気に蒼白になった彼を、リプカがひょいっと持ち上げて、もー辛抱たまらんってカンジのてっちゃんの鼻先へずいと突き出しました。
「えいっ! 少しは反省しなさいっ」
「うわーーーっごめんなさい!! ごめんなさい!! もーしません!! ごめんなさい!! おっおたすけえええええええええ」
青空に、なんとも情けない声が響きました。
ちなみに彼。ほとぼりが冷めた頃にまた彼女たちの前へと姿を現しては、ひと騒動を巻き起こしたりするのですけれど……それはまた、別の機会に。
(ひ、ひひひっ。今は下手に出ておくとするさね。この場さえ乗り切っちまえばこっちのもんよ! 反省なんてするもんかい、ひひ……)
「あれー? なーんか今、ヘンなこと考えてませんでしたー?」
「いっいいえーーー!? 考えてません!! 反省しました!! わしはいつでもお嬢さんがたの味方ですとも、うっへっへっへ」
ともかく今は、皆さんお疲れさまでした!
少しずつ、海の向こうへ日が沈みかけてきた頃。絶滅動物園の今日の営業は、もう間もなく終了となるようです。
蒔原 稔之
は、最後におみやげコーナーを覗いていくことにしました。
「へぇ。これは良く出来ていますね」
絶滅動物をかたどったストラップを手にして、彼は感心してしまいました。なかなかに可愛らしくて、確かに出来も悪くありません。
ありがたいことに、値段もお手ごろです。
「おや、それはディアトリマですか?」
アーサー・T・シートン
がやってきて尋ねたので、稔之が陳列棚を確認すると、確かに『伝説の巨鳥ディアトリマストラップ』と書かれています。
「そうみたいです。良く出来てますよね」
「確かに。弟や妹に買っていってやりましょうか……ああ、こちらのプレシオサウルスストラップもなかなか可愛らしいですね」
「プレシオサウルス!? どれどれ!?」
ばびゅん! ととんできたのは
入江 みつび
。
「ええと、これです」
「ありがとっ、うわー可愛い! ネッシーだネッシー♪」
稔之とアーサーがスペースを開けてあげると、みつびは張り付くように首長竜グッズを物色し始めました。
「おみやげおみやげー! いっぱい買うぞー!」
「まって、あんず……迷子になっちゃうよ……」
「わーい、ミリアもおみやげ買うー♪」
続いて元気にやってきたのは、
東条 あんず
、
楠木 ゆきの
、
渡辺 美里愛
の仲良し三人娘。
あんずとゆきのは、稔之とアーサーが手に取って眺めていたストラップを見つけて、目をきらきら!
「うわーっ、かわいいぞー!? ねえ、それどれ!? どこにあるんだー!?」
「ああ。ディアトリマのストラップはここ。こっちはフクロオオカミですね」
「……! それ……なに? かわいい……」
「これですか? ステラーカイギュウのマグカップですよ」
お隣では美里愛が、みつびがカゴに満載している首長竜グッズに目を輝かせます。
「あっ、かわいー! おねーさん、これなにこれなにー!?」
「ん? あ、これ? 可愛いでしょ♪ ネッシーグッズ、ぜーんぶコンプしちゃうんだもんねっ」
「すごーい!!」
わちゃわちゃと賑やかに、彼らはおみやげ選びを楽しみました。
椿 美咲紀
と
遠野 まほろ
は、おみやげを物色しつつ。
「この子も、あの子もその子も、そっちの子も。もうここだけにしか存在しない、絶滅動物たちなのですね……」
「うん……やっぱり、ちょっと……寂しくなっちゃうね」
ふたりはコミックタッチなドードーのイラストが描かれたキーホルダーなど手に、はふぅっとため息。
割り切って絶滅動物園を楽しもうと決めてはみたものの、楽しい時間が終わりに近づくにつれ、やっぱりすこうし、切なくなってしまったりするのでした。
「だからこそ、こんな奇妙な動物園にもみやげは売っているのかもしれないな」
モササウルスのぬいぐるみの抱き心地を確かめながら、
八神 修
は言います。
「俺たちは、覚えていよう。彼らは人類の前から姿を消してしまったかもしれないが、少なくともここでは生きている」
「ああ。幸せに、のんびりとな……」
絶滅動物カレンダーのページをぱらりとめくり、ブルーバックの雄々しい姿を見つめながら、
新田 亮
もこくりとうなずきました。
確かに、動物たちに対して高校生の彼らにできることは、そう多くないかもしれません。けれど、記憶に残しておくことはできるでしょう。
「……シュー君。私、これ買ってきます!」
「私もこれ、買うね……」
「みんなで買いに行こうか。新田、半分持ってくれるか?」
「よし、任せてくれ」
両手いっぱいにおみやげを抱えて、四人はレジへと向かいました。
添星 叡知
と
四野辺 蘭月
もまた、おみやげコーナーを堪能してきたところです。
「へへ、可愛いやろ、これ♪」
ふわふわ、大きなアパトサウルスのぬいぐるみを抱っこして微笑む蘭月。
「ああ、良く出来てるよな。四野辺、ちょっとそれ抱いて、そこに立ってくれないか?」
「? こお?」
叡智は記念撮影用に動物たちの人形が並んだスペースへ蘭月を立たせて、ぱしゃり! スマートフォンで彼女を撮りました。
「な、なんや照れるわぁ」
「記念にな。っと、記念といえば……ほら」
ポケットから叡智がなにかを取り出して、蘭月の手のひらに乗せると、彼女はきょとん。
「えっ? これ……」
「ティラノ対トリケラの賭けは引き分けだったが、まぁ、記念だ。今日は一日楽しかったよ。ありがとう、四野辺」
こっそり買っていたらしいプレゼントは、スミロドン……サーベルタイガーの赤ちゃんが三匹、楽しそうに戯れるシーンを切り取った、とっても素敵なスノードームでした。
「あ……ありがと、添星くん。うわぁ、可愛い……! えへへ、嬉しいわぁ♪」
照明が作るふたりの影は、ぴったりと寄り添って見えました。
「うーん。やっぱり本物なのかなー。確かにリアリティあるわよね……」
「ふふ。さっきはあんなにロボットだ偽物だって言ってたのに……あら?」
気付くと
仙藤 蒼
と
仙藤 紫
は、なんだか見慣れないところに迷い込んでしまったようです。どこかバックヤードとか倉庫のような場所で、表の動物園と比べると、少しばかり雑多に物が並んでいます。
「……ねえ、お姉ちゃん。なに? あれ」
「ええ……私に聞くの?」
物陰の向こうに奇妙な光景を見つけて、ふたりは揃って首を傾げてしまいました。
「しーっ! 静かに! 見つかっちゃうよ!」
近くに潜んでいた
鬼河内 萌
が、口に指を立てて小さく言いました。
「○×※△!」
「☆Θ□」
「%◎$♪ ◎$♪」
「えっとね、もしかしたら絶滅動物園のスタッフに、化石人類が紛れ込んでるかも!? って思ってネアンデルタール人のみんなのあとをつけてみたら、こんなところを見つけちゃって……」
いつも賑やかな萌も、さすがにこれには戸惑いがちです。
目の前ではネアンデルタールな皆さんが、スタッフ用のお弁当をおはしでつまみつつ缶ビールをあおり、ステレオでハードなメタルをガンガンに響かせながら踊りまくり、どんちゃん騒ぎをしておりました。
「……見てしまいましたね?」
「「「!?!?」」」
ぎっくん! 固まった三人の後ろに立っていたのは……ガイドのお姉さん!
にっこりとイイ笑顔で、唇に指を一本立てまして。
「ふふふ。このことはどうか、他言無用にお願いしますね?」
えもいわれぬプレッシャーに、萌も蒼も紫も、こくこくこくんと首を縦に振るばかりでありました!
絶滅動物園。良く分からないところではありました。
どんな仕組み? 誰が、どうして、どうやってこんな場所を?
考えてみてもサッパリです……けれど。
楽しいひと時は終わり、気づくと星ヶ丘寮の自室に戻っていた
御巫 時子
。彼女の手元には、一冊の本がありました。
それはおみやげコーナーで買った、絶滅動物たちのアルバム。モアが、ドードーが、ティラノサウルスやマンモスが、モササウルスやステラーカイギュウ、フクロオオカミにホラアナライオンたちが、そこには写真となってたたずんでいます。
ページを一枚、また一枚とめくるたび、時子は彼らがそこに息づいていることを実感します。
「……夢じゃない。みんな……あそこに、生きているんですね……」
そう。みんなみんな、生きています。のんびりまったり、ゆるやかに……彼らは今でも、幸せに毎日を過ごしているのです。
時子の指がジャイアントモアのくちばしをなぞり、長い首をつたって、背中を撫でていきます。
ふかふかの羽毛の感触を思い出して、時子はふわり、浮かぶように微笑むのでした。
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このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『遊びにいこう! 絶滅動物園』のリアクションをお届けします~。
今回は、
【寝子ミー】寝子島セカンドマップ提案所
にお寄せいただいた投稿をもとにしたお話でした。素敵な設定をありがとうございました!
恐竜。絶滅動物たち。ロマンですよね。わくわくしてしまいますよね!
私もかの有名な恐竜映画でT-レックスがぐおおーっと吠えるシーンは興奮しちゃいますし、今はもういない幻の生き物たちの想像図やイラストなんかを見かけるたび、思わず見入ってしまいます。
ちなみに墨谷は、ブロントサウルスとか好きですねー。あんなモンが地上を歩いてたとか、考えるだけでぞくぞくしちゃいます。
ただ、そんなロマンを求めて調べれば調べるほど目に付くのはやはり、近代以降に人間が絶滅させてきた動物たちのことです。
単純に利益を追及した結果絶滅してしまったものもあれば、生きるに必死で止む無く……というものもあったり、人間の不注意でうっかり絶滅してしまうというパターンもあったりで、もちろん一概にして語れないものではありますけれど、切ないことには変わりませんね。
ステラーカイギュウ絶滅の顛末などはもっとも有名なお話のひとつでありながら、見るたびになんかこう、あれですね。胃がむかむかしてきます。人間って怖いですねえ。
とまぁ暗い話題も多い絶滅動物ですけれど、少なくとも絶滅動物園においては、彼らは今でも元気に暮らしているようです。
そんな彼らとのふれあいを楽しんだ来園者の皆さんは、お帰りの折におみやげコーナーでなにかしらのグッズを購入されていますので、よろしければお好きな絶滅動物グッズなどアイテム化していただいて、楽しんでいただければと思います。ストラップやキーホルダー、マグカップ、ぬいぐるみ、ハンカチにタペストリー、スノードームなどなど、いろいろあったようですよ。
といったところで、今回もご参加いただきましてありがとうございました!
また次のシナリオでお目にかかれる機会を、心よりお待ちしております。
お疲れさまでしたー!
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3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月10日
参加申し込みの期限
2017年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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